2007年5月16日水曜日

ブッダ・ジャヤンティ

 京都での会議が終わった。続いて、18時からの佛立開導日扇聖人ご命日御逮夜ご修行御総講。有難い。

 話がどんどんアメリカから離れ、インドやダライ・ラマ師からも離れてしまって申し訳ない。ちょっとだけ戻したいと思う。

 昨年10月のダライ・ラマ師とのセッションは、振り返ってみても御法さまのご采配としか考えられないことだった。今までの福岡御導師のご奉公が積み重なって、その功徳や皆さまの努力の結晶が現れていると、その展開や御縁を不思議に思う。

 ダライ・ラマ氏は、昨年の2006年からちょうど50年前の1956年、インド・マハーボディ・ソサエティの総裁でシッキム国のクマール皇太子からブッダ生誕2500年に招待され、はじめてインドの地を訪れたという。そして、その旅の途中で中国共産党から圧力を受けていたチベットからの亡命を決意したと自伝に書いている。
 50年間、多くのチベット民族は言語を絶する辛酸を味わうことになったが、ちょうどその50年後に私たちがブッダ・ジャヤンティに招かれ、上行所伝の御題目をお伝えすることになるとは、少なからぬ因縁や意義を感じた。特に、2006年が、本門佛立宗のみの記念の年(佛立開講150年)ではなく、国際的レベルで見た多くの仏教徒にとって最も意義ある年と考えられていたことが私は単純に嬉しかった。2006年がブッダ生誕2550年ということは、つまり50年前の本門佛立宗・開講100年は、彼らにとってブッダ生誕2500年だったという訳である。

 その意義を踏まえて、世界で最も認知されている仏教僧のダライ・ラマ氏、及びチベット僧、インドのマハーボディ・ソサエティや周辺の仏教徒に、法華経の教えに基づく御題目口唱の意義と実践、メリットについて説き、共に口唱行を行うことは、将来の国際的なご弘通ご奉公に想像以上の効果、インパクトをもたらすのではないかと胸が高鳴ったのだった。

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