福田さんは仮設住宅に帰られるのだし、今日が過ぎても劇的に変わるものはなく、誰も、何も、変わらずに過ぎてゆく。ただ、心の中のことだけ。だけど、それが一番大切。
3.11とは何だったか。最初に思ったことを決して忘れない。本物の佛立教講であれば「忘れない」という本当の意味を知っているはず。「ご奉公不足を痛感」というお言葉を忘れてはならない。ご弘通しかない。
テレビでも一年目の今日は番組が多い。でも、テレビは観る僕たちがテレビのスピードに心のスピードを合わせなければならないから疲れるし、観ると逆にストレスになることがある。心の速度、段階は、それぞれ違うから。
陸前高田の街。住宅があったであろう場所に、ポツン、ポツンと花束が添えられていた。みんなの家、何より大切な場所、家族の団欒があった場所。花束の、ひとつひとつに、想像もつかない大きな想いが詰まっていて、つい立ち止まってしまう。
これからずっと、大塔婆にお参詣させていただきます。
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