2012年3月10日土曜日

災害派遣等従事車両で

こんな時間になってしまいましたが、いま横浜を出ました。

横浜市長・神奈川県警から災害派遣等従事車両証明書をいただいて、首都高速や東北道など交通費は全て免除していただきます。

一年前。3月16日。同じように神奈川県警から緊急車両指定をいただきました。あの日、警察署で窓口の女性警官から言われた言葉は忘れられません。

「よろしくお願いします」

一人ひとりが、力を振り絞って、あの大災害に立ち向かった記憶。「公」の意味を噛み締めた記憶。そのために、命を投げ出そうとした記憶。泣いた記憶。怯えた記憶。無我夢中だった記憶。

そして、記憶の中だけではなく、連綿と積み重ねてきた「いま」。

すでに京都からの大型バスは30名を乗せて東北道を北上しています。今晩22時に妙深寺信徒42名を乗せて大型バスも出発します。明朝、東京駅で7時半に集合した41名が、新幹線で陸前高田に向かいます。

総勢約150名、まだまだ節目とは言えない、気持ちの切り替えなんてできない、あの日のまま時計の針が止まったままの、たくさんの方々の心に、ただ寄り添わせていただくために、集まってくださいました。福田さんをはじめ、たくさんの方々の、あたたかい輪が広がって生まれた応援団です。

教えは本の中にはなく、行動の中にあります。これほど多くの方々が、貴重な時間を割き、深夜のバスに乗り続け、陸前高田に向かってくださることを、私は心から誇りに思います。できることではない。体力的にも本当に大変です。

あの日から、みんなで力を合わせてきた、これまでのこと、今回のこと、終生忘れません。

ありがとうございます。

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