映画『ブレードランナー』はAIや遺伝子工学が極限まで進化している世界を描いている。「レプリカント」と呼ばれる人間そっくりの人工生命まで作られている時代。
いま世間を騒がしているUFOなどよりもっと大切で身近なテーマ。科学が進歩すればするほど、人々は逆に「本物の人間とは何か」を問い始めるということ。
人工的に作られた存在が感情を持ち、涙を流し、愛し、苦悩する時、「人間だけが特別だ」という境界は崩れていく。
「人間とは何か」
「記憶とは何か」
「魂や感情は人工的に生まれるのか」
「本物と偽物の境界とは何か」
このような世界では、逆説的にますます「自然に生まれた命」や「生身の人間」が貴重なものとして意識される。
「本物の人間」
「自然な出生」
「純粋な存在」
もうすぐ私たちは科学技術の「特異点(シンギュラリティ)」に呑み込まれる。毎日のようにAIが発見するものに驚いたり、AIが設計する新しい技術に感動したりするだろう。事実、究極の抗がん剤とか反重力装置とか人工超知能であれば数年で開発するかもしれない。
しかし、AIが進化して、動物や人間、その生命にまで領域を広げ、圧倒的な技術を見せつければつけるほど、逆に個々人が持つリアルな命、時間、人生の価値が高まるはず。
「人間らしさ」
「生身の経験」
「自然な感情」
「痛み」
「死」
「祈り」
古い写真の中に、真実の人生があってホッとします。子どもたちも大きくなるし、自分も老いていくし、限られた時間の中で当たり前のことは何一つないけれど、本当に生きてきた証がここにある。
みんなで、お寺で、行ってきたこと。ただ個別の人生ではなくて、これから何百年も続いてゆくお寺の歴史の中で、みんなで刻んできた事実、真実。
信仰心は薄れるし、ご信心は落ちるし、嫌なこともあるし、立ち止まったり、離れたり、遠ざかったりもするけれど、なにもかも、疑いもない、まぎれもない、みんなで成し遂げた菩薩行、積功累徳、異体同心のご奉公がありました。
きっと、今の技術で写真から誰かを削ったり、写真に誰かを付け加えたり、簡単にできますね。でも、何ができようと、本当のことは本当。削りも、足しも出来ない。
ピュアブラッド。レプリカント。よく分からないけれど、決して戻らない時間は命そのもの。宇宙のどこを探しても、これ以上の宝物は見つからない。
素晴らしい時間を、ありがとうございます。これからまた素晴らしい時間を作ってゆきたいです。作りましょう、もう一度。
情熱を、失わないようにしよう。情熱こそ私たちの人生をより良い方向へと突き動かす。よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。





































