2018年1月31日水曜日

「信仰と共感力」 中外日報










先週金曜日から、宗教と文化の新聞『中外日報』にエッセイが掲載され始めました。


毎週金曜日、全4回の予定です。


『中外日報』は明治30年に創刊の由緒ある新聞、宗教専門誌です。


一般の人が読むというよりも、宗教者、宗教研究者、各宗門の行政担当者などが読む新聞という感じで、残念ながらあまりご存じないと思います。


今回、私のような者に声をかけていただき、どんな内容でもいいということで、まさに「随想」として「随想随筆」というコーナーを書かせていただきました。


字数に限りがあり、思うように出来ませんでしたが、とりあえず4回分の原稿を書き上げました。


最初は「信仰と共感力」。


担当の方が「伝えるべき 宗教者の使命」と副題を付けてくださいました。


掲載号を送ってくださいましたので、ここに載せさせていただきます。


今後、第2回は「坂本龍馬と仏教」、第3回は「仏教の再生」、第4回は「人間の本業」と続きます。


よろしくお願いいたします。


下記、第1回の原稿です。


「信仰と共感力」


二十数年前、本山へ帰るタクシーの中で声をかけられた。


「日蓮聖人が女性だったことを知っていますか?」


驚愕した。昼夜を問わず御消息を拝読しながら聖人が女性だったとは思いもよらなかった。この一大事を一般の方から聞くとは。


老練な運転手は戸惑う私を笑いながら言葉を繋いだ。


「そうでもなければあれほど女性の心を分かるわけがない。」


私は顔を赤らめつつ深く納得した。後世の者が性別を疑うほどの共感力。男性が女性を、女性が男性を、人びとが他を思いやる人間性の中心に世界的宗教家・日蓮聖人がいた。あれから月日を重ねたが、手本の尊さに比べて私たちはどうか。


異なる価値観を認め合い、対話を重ねてゆく大切さを痛感する現代。グローバル化や多様化が進む一方で、保護主義の台頭や憎悪表現の広がりが懸念されている。インターネットやSNSは多様な価値観を共有する場というよりは偏った思考を醸成する場になりつつある。過激な発言で炎上するのも偏狭な感情で炎上させるのも共感力の欠如による現代的な病のように思える。


一つの信条を持つことで他者への共感力が薄れるとしたら信仰にはどのような課題があるだろう。


時に日蓮聖人を排他や独善と批判する人がいる。後世の信仰者が聖人の圧倒的な共感力と人間愛、慈悲を忘れたならそう思われても仕方ない。信仰と共感力は車の両輪のように結ばれていなければならないのだ。


東京五輪の大会エンブレムには「多様性の中の統一」「一人ひとりの多様な個性の輝きが結ばれて、未来へとつながる大会にしたい」という願いが込められているそうだ。その成果に期待したい。


一方、宗教家は普遍的な価値観や共感力を伝えられているだろうか。「ダイバーシティ(多様性)」の尊重はアイデンティティを失うことではない。「何でもあり」は「何も無い」のと同じだ。他者を批判するのもよくないが、共感できても自分を見失っているようでは充実の人生とはならない。


信仰と共感力。宗教者が使命を発揮すべき時代だと自問自答している。

2018年1月30日火曜日

カンポス・行縁師






今日、3ヶ月間日本で修行しているブラジル人のお教務さん、カンポス・行縁師が、突然妙深寺まで来てくださいました。


本当に驚きました。


高崎教区長からのご下命をいただかれたとのこと。


明日の関空発のフライトでブラジルへ帰国する予定なのに、清水初子の帰寂の報を受け、わざわざ大阪清風寺から横浜まで来てくださったのです。


日博上人がブラジルでご奉公させていただいたこと、法深寺の清水御導師も6年間ブラジルでご奉公されたこと、お祖母ちゃん本人もブラジルに行ってご奉公させていただいた深い深い御縁があります。


しかし、本当に、早速に、日本から一番遠いブラジルから、こんなにも温かいお気持ちをいただくなんて、感激いたしました。


ブラジルの鈴木英信ご住職も、エリカさんと共に永らく法深寺に住み、ご奉公くださっていました。


エリカさんは初子祖母からお裁縫などを習っておられたと聞きました。


行縁師と一緒に、妙深寺から法深寺まで参りました。


清水御導師にお会いして、日本語で丁寧にお悔やみのご挨拶をしてくださいました。


清水御導師、遺族一同、感動しました。


まさに、ブラジル代表でした。


ありがとうございます。


その後、約3時間、枕経をしてくださいました。


ブラジル本門佛立宗、高崎教区長からの御香典もお預かりしました。


私たちは葬儀の打ち合わせなどをさせていただき、夕方5時過ぎに新横浜駅まで送らせていただきました。


明日フライト、28時間くらい。


そうしたら1日だけロンドリーナの本法寺でご奉公し、すぐに全ブラジル会議があるためサンパウロの日教寺まで行くのだそうです。


すさまじいハードスケジュール。


その合間に横浜まで来てくださった、本当にありがとうございます。


なかなか会えないし、ゆっくり話をする機会もないので、行き帰りの車の中でたくさんお話できたことか嬉しかったです。


ブラジルにとって、これからさらに大切な存在となります。


決してブレない、本物の仏教徒の、不屈の佛立魂で、頑張ってもらいたいと思います。


ネパールからも写真が届きました。


シンバの家を作っているのかな?


明日の夕方、清行師と清地師が帰国します。


今回は、誰でも市販されているものと全く違う味であると分かる、前回完売の、あのハチミツを持ってこれるだけ、たくさんカバンに詰め込んで帰ってきてくれます。


ありがとうございます。

おばあちゃん












昨日19時20分、祖母が亡くなりました。


横浜妙深寺、小田原法正寺の初代ご住職、相模原妙現寺の歴代、大和法深寺の開基、日博上人のご内室、清水初子が、行年99才で、眠るように、寂光へと旅立たれました。


前日に清水御導師よりお電話をいただき、昨日は告別式のご奉公を終えた午後、法深寺に向かいました。


数日前まで笑いながら談笑し、その数時間前まで声に応えていました。


みんなが周りを囲み、ご挨拶することが出来ました。


日博上人が亡くなられた時、おばあちゃんは46才でした。


どれだけ大変なことだったか、想像すら出来ません。


その後、51年間。


ずっと、お看経、お看経の姿、お看経のおばあちゃん、とことんお看経、お看経で乗り越え、乗り越えしてきたおばあちゃん(涙)。


本当に、本物のご信心の姿、ご信心の在り方を教えてくださっていました。


伝説のような存在で、存在そのものがありがたくて、いつでも、いつまでも、いてくださるような安心感がありました。


人間の一生の終わり。


これほどに美しく、穏やかに、迎えられるのかと、つくづく、つくづく、感服いたしました。


スーッと色が白くなってゆく、羽や綿のように軽くなってゆく。


教えていただいているとおりの御姿、お手本のような寂光参拝の御姿でした。


誰もが通る道、誰もが経験しなければならないことですが、果たしてこれほどの臨終を迎えられるかどうか。


本物の本物を教えていただき、やっぱりおばあちゃんのご信心はすごいんだ、お看経なんだ、そうじゃなきゃダメなんだ、と教えていただきました。


素江姉は伏見妙福寺、博子姉は長松寺を守ってくださっています。


いてくださらなければ何もないくらい。


そのルーツにお祖母ちゃんがいました。


清水御導師、伏見の松本御導師、長松寺の野崎淳慧師。


清水清康師、松本現薫師、野崎清翔師、清水法光師、そして私と、孫が5人も佛立教務となりました。


ひ孫も14人?もう数え切れん(汗)。


僕の若い頃など、妙深寺の庫裡に泊まり込んで面倒を見ていただいていたこと、ほんの十数年前まで、そうしてご奉公くださっていました。


先住のご遷化直後、バタバタしていた時も、そうしてご奉公くださっていました。


で、ずっとお看経、見ればお看経、またお看経。


「おばあちゃん、さっき終わったばっかじゃないの?」と聞きたくなるくらい、お看経のおばあちゃんでした。


偉大な、スーパースターのような日博上人のご奉公を支え、僕たちまで継承してくださった。


いま、法深寺の法宅で、眠るようにしておられます。


月5日お通夜、2月6日10時半より告別式、法深寺の本堂で奉修させていただきます。


99年間のご奉公を終えて、寂光に帰られたその日は長松寿美江の誕生日でした。


これは選べない。


妙不可思議な結びに、感慨深くしています。


昨夜、インドの清翔師とも話をしました。


1月3日、ご挨拶に行き、今生最後になるかもしれないと、清水御導師から言われ、覚悟していました、と。


清朋師と二人でずっとお看経してくれていました。

2018年1月28日日曜日

インドから
























インドでのご奉公が続いています。


清翔師と清朋師がラージギルの親会場にいます。


1月4日に日本を離れて、すでに25日、3週間以上が経ちました。


やっと親会場の整備工事が始まり、毎日作業員の方々が入ってくださっています。


その間、いろいろなことがありましたー。


先日は村長さんからの肝いりで、親会場を舞台に映画撮影が行われました。


ヴァーラーナシーから来た撮影隊とのことで、ダルメンダル・アキーラさんという方が監督兼主演。


いつも遊びに来ている子どもたちも見学して、大変な盛り上がりだったそうです。


スタントのシーンでは2階から飛び降りたり、血のりを使ったりして、本格的な撮影でした。


クライマックスが親会場で撮影されるなんて、素晴らしい御縁をいただきました。


清翔師は初めてのインドでしたが、だいぶ慣れてきたようで、体調もいいと聞きました。


工事も順調で、今は作業員の方々も親会場に寝泊まりしています。


電圧やアースの問題があった井戸も復旧して綺麗な水が出たと聞き喜んでいたのですが今朝から停電とか(涙)。


あと1ヶ月で私もインドに行きますので、そこで2人の顔を見て、確認したいと思います。

ボーイスカウト横浜35団@妙深寺ツリーハウス














子どもたちの笑い声が響く日曜日です-。


今朝のご供養当番は青年会と壮年会。


また、今日はボーイスカウトの地区行事が開催されています。


神奈川区にある団が集まって、妙深寺ふれあいの森でツリーハウスを中心に活動してくださっています。


実は、先日京都の今達さんが亡くなられた時、祭壇にかけられていたボーイスカウトの制服やワッペンを見て、あらためてホームページを見ていました。


ボーイスカウト日本連盟

https://www.scout.or.jp/


今達さんの制服にあった「Order of the Arrow」というワッペンは「矢の騎士団」というボーイスカウトアメリカ連盟の熟達したキャンパーのための全国的名誉共同体だそうです。


https://ja.wikipedia.org/wiki/ボーイスカウトアメリカ連盟


「アメリカ原住民の慣習に基づいて友愛と快活な奉仕に従事する」とありました。


妙深寺のボーイスカウトもガールスカウトも入団希望者が増えてもらいたいですー。


10時からは新入信徒御講。


10時半からは門祖会の打ち合わせ会議。


今夜はお通夜のご奉公をさせていただきます。

2018年1月27日土曜日

ネパールから














ネパールからの便りが届きました。


現在、コレイア清行師が出張してくれています。


土地の申請や清天師の引っ越し、清地師のビザの申請などなど、山盛りのミッションです。


もはや妙深寺の海外弘通に向けた財政も枯渇しています(涙)。


それでも絶対にご弘通の灯を絶やすことのなく、塩をなめてでも死守すべく、努力を続けています。


日々のご供養は自炊し、地元の皆さんが持ってきてくださるものを中心に、細々とではありますが、土台が出来つつあります。


ありがたい。


清天師と清地師、ビカスや国際ボランティアのみんなが頑張っているので、親会場はとっても綺麗だったそうです。


シンバが少し臭くなってると言っていました(笑)。


すでに成犬となり、本物の野獣の匂いを漂わせているとか(汗)。


カトマンズのメンバーもしっかりご信心してくれています。


少しだけ安心できました。


毎日途切れることなく海外からメールが届きます。


スリランカはご講有巡教に向けた打ち合わせで、毎日福岡御導師や良潤師と打ち合わせ、インドは親会場の最終工事の細かな打ち合わせ。


明日にでもインドから届いた写真をアップしたいと思います。


昨日は日蓮聖人門下連合会の会議で東京の人形町に行っていました。


今日は神奈川布教区の臨時総会のために相模原の妙現寺へ。


大事なご奉公の途中でも各国から報告や相談、判断をして指示しなければならないことがひっきりなしに届きます。


中外日報のエッセイで海外弘通についても少しだけ触れました。


仏教再生のために、頑張りたいと思います。


とにかく空っぽになっても、種まきのご奉公を続けなければどうにもなりません。


今夜はボーズバーでした。取材が入ってくださり、ありがたかったですー。


明日の朝、妙深寺では千春ちゃんの体験談があり、その後10時からは新入信徒御講、境内ではボーイスカウトが地区行事としてツリーハウスを中心に活動してくれます。


賑やかになりますー。


ありがたいです。


寒参詣も終盤、気合いを入れて頑張りましょうね!


ありがとうございます。

2018年1月26日金曜日

自然は偉大な芸術家






落ち葉まで凍り、それがとても美しい作品みたいで見惚れてしまった。


自然は常に偉大な芸術家です。

ラスト10日間






寒参詣は明日から最終日まで残すところあと10日となりました。


風邪やインフルエンザの流行も大雪も大寒波もありましたが、ラストスパートです。


今朝の御法門のとおり「参らずば 此法門もきかれぬを まゐれぬ人や これも罪障」と深く心で受け止めて、頑張りましょう。


例年のことですが、妙深寺の本堂では朝6時50分ごろから横浜港に昇る朝陽がお祖師さまの御顔を照らしてくださいます。


この光景が何とも幻想的で、言葉に出来ないほど美しいのです。


是非、開門参詣をして、本堂の前方に座り、自分の眼で拝見していただきたい。


横浜港を見下ろす丘の上、両側に大きな窓のある妙深寺だからこそ見られる寒参詣の風物詩です。


よーく見ていないと、あっという間に地球は回転してしまいます。


お見逃しないようにー。


さあ、ラスト10日、頑張りましょうー!

雪に立つライオン
















ご奉公の合間を縫って、今日一人で動物園に行きました。


動物愛護団体に叱られそうですが、遠くにある大自然の動物に触れ合える場所には深い学びがあります。


うなされながら、なぜか元気になったらライオンが見たいと思ってしまいました。


この数日間、元気になってご奉公に出たり、原稿を書いたりしていたのですが、どうしてもうなされていた時に思っていた「ライオンに会いたい」という気持ちが忘れられず、今日たった一人で、ご奉公を一段落させると氷点下から少し気温が上がったくらいの寒い寒い動物園へ向かいました。


ズーラシアは妙深寺から20分くらいの場所にあります。


象さん、キリンさん、リカオンさん、クロサイさん、チーターさん、ありがとうございました。


小野山淳鷲師にそっくりのクロサイにもご挨拶できました。


ありがたいです。


お目当てのライオンさんにもお会いできました。


獅子吼を聞きたくて待っていたら、雪の残る中に雄のライオンが立ち上がって長々と吼えてくれていました。

 

雪に立つライオン。


さすがや(涙)ー!


「各各師子王の心を取り出して、いかに人をど(脅)すともを(怖)づる事なかれ。師子王は百獣にを(怖)ぢず。師子の子、またかくの如し。彼等は野干のほ(吠)うるなり。日蓮が一門は獅子の吼ゆるなり。」聖人御難事


そうだ、そうだー、とか、ライオンの前で微動だにせず、一人ギラギラ盛り上がる僕は完全にちょっと痛い人だったかも。


誰もいなかったので大丈夫だと思いますが。


こんな日に動物園に来る人はほとんどいないみたいで、ゆっくり雌ライオンと見つめ合うことが出来ました。


京都では極寒の中で「ほんもんさんアート市」を開催してくださっているのに、すいません。


本当に勉強させていただきましたし、鋭気を養いました。


明日の号から『中外日報』さまの「随想随筆」というコーナーに拙い記事が載るそうです。


ほぼ何の権限もない「じゃない方」にいる教務なのですが、中外日報さまからエッセイを書きなさいということで、何とか書き上げました。


エッセイなので思いつくままに書いていいと言われ、悩みました。


全4回、毎週金曜の紙面に掲載されるようです。


またご報告します。


ぬいぐるみを買ってしまいました。すいません。


名前はやっぱり「シンバ」にしました。


一緒に寝ます。


おやすみなさい。

The movie summary of Sri Lanka HBS activity in 2018.

The movie summary of Sri Lanka HBS activity in 2018. スリランカHBSが制作した2018年の活動をまとめた短編映像です。