2026年3月23日月曜日

文明の敗北、宗教性の堕落

 








見ていられない。

しかし、目を背けるわけにはいかない。


いま中東で起きているのは単なる国家間の戦争ではない。神の名、選民の物語、終末の幻想、聖地の独占、そうした宗教的「妄執」が政治権力と結びつき、軍事と宣伝に転換された戦争だ。


しかも、この戦争は弱い立場の人たちの命を踏みにじっている。子ども、病人、老人、貧しい人、逃げる場所を持たない人たちが、一顧だにもされず、泣かされ、傷つけられ、黙らされ、操られ、狂わされ、殺されてゆく。


インフラへの攻撃の応酬。石油プラントだけではない。発電所を狙い、飲料水の施設も攻撃対象となり、電力を失い、明かりが消え、病院も、学校も、日々の暮らしも破壊される。


再び戦争は前線で人を殺すのみならず、生きるために必要な条件そのものを壊していってる。もうむちゃくちゃで、終わりが見えない。終わったとしても、むちゃくちゃな世界。とにかく、むちゃくちゃだ。


2003年11月、私はイスラエル、パレスチナ自治区を訪ねた。エルサレムの旧市街、それぞれの聖地を歩きながら、仏教者として人類が抱えた負の「カルマ」を胸に刻んだ。人類の歴史は宗教と切り離せない不可分の歴史でもある。


エルサレムは、どちらか一派の神話を完成させるための舞台であってはならない。宗教の均衡が破れれば、血の海になる。何度も繰り返してきた。それらは歴史に刻まれている。


聖地を壊し、別の聖地を建て、預言を爆撃によって成立させようとするなら、それは信仰ではなく「妄執」や「狂信」だ。それは「敬虔」などではなく極めて危険な「思想」ではないか。


2012年に刊行した拙著『仏教徒 坂本龍馬』では「危険な遺伝子」と題して旧約聖書の「ヨシュア記」など危険な宗教思想の系譜について述べた。無論、それぞれに誠実な信仰者や優れた人格者がいる。しかし、普遍性を欠き、排他性や暴力性を正当化しうる文言や思想が、長い歴史の中で政治に利用されてきたことを、どう考えるべきかを書いた。そもそも坂本龍馬率いる海援隊は『閑愁録』で耶蘇教(キリスト教)の危険性について論じていたのだ。


仏教が説くのは、選ばれた者だけが救われるという思想ではない。すべてのいのちは等しく重いという平等の智慧、真理だ。ある意味で科学の基本原則のように人間の「主観」を排して人間そのものを「見つける」ことが仏教だった。偏狭な人間によって作り出された「宗教」を「妄想」と喝破する確信こそ仏教の本質なのだ。


いま、一部の特権階級や権力者たちの幻想、利権、誇大妄想のために、全世界の人びとが危険にさらされている。


遠い砂漠の爆撃を「遠い国の話」で終わらせてはいけない。すでにエネルギーが「人質」のように扱われ、世界中の価格を揺さぶり、物流を止め、食料と薬を不足させ、最も弱い人から順に追い詰められている。もはや私たちは当事者であり、戦時下にある。


均衡を破る理由はなにか?

国際法は均衡を破ることを許したのか?

均衡を破ることに合意した国家は?

今後どのように均衡を保つのか?

いや均衡は生まれるのか?

そもそも出口はあるのか?


いま世界で起きていることは、文明の進歩とは真逆だ。最も賢いはずの人間が、最も愚かな妄想に支配された時、ここまで残酷になれるという証明だ。だから私は、この戦争を文明の敗北であり、宗教性の堕落だと言っている。


過去数千年、人間たちはこうして殺し合ってきた。人間の凶悪性は事実誤認、反ダルマ、つまり謗法によって最大化する。神の名で子どもを殺すな、聖地を憎悪で破壊するな、電気と水と燃料を兵器にするな、弱い者から先に死んでいく世界を見過ごすな。


これから数百年、数千年続く憎悪を撒き散らして、何をしているのか。


世界は、一部の特権階級の妄想に付き合わされている。その代償を払わされるのは名もなき弱い人びとだ。


目を覚まさなくてはならない。

一刻も早く。

私たちの弛緩と怠慢が、今の世界を生み出した。

世界は影に過ぎない。

地獄の蓋は開いている。

もはや他人事などあり得ない。


写真

・嘆きの壁(エルサレム)

・岩のドーム(エルサレム)

・聖墳墓教会(エルサレム)

・世界ホロコースト記憶センター(エルサレム)

・生誕教会(ベツレヘム)


2003年11月、エルサレムとベツレヘムで撮影。聖地はどちらか一派の神話を完成させる舞台であってはならない。均衡が破れれば祈りの場所は血に染まる。

2026年3月22日日曜日

花さく春をたのしみにして

 












春の彼岸会、総回向から評議委員会、17時からコレイア御導師と打ち合わせをして大切なお願いをし、19時からご供養。


翌日は朝参詣の開始時にコレイア御導師、ビエイラ行運師からご挨拶をいただきました。お寺では開導会の拡大奉修本部会議、私は青年会御講のご奉公をさせていただきました。


今月も庫裡のご宝前で奉修させていただいた青年会御講。毎回、これだけはお伝えしておかなければという御法門に向き合っています。


誕生日のお祝いを青年会のみんながしてくださいました。心を込めて、準備してくださって、本当に申し訳ないですし、ありがたいです。ケーキに顔がありました。ありがたいですー。


そして昨夜、スリランカからアチンタ君が来日、妙深寺に初参詣しました。写真家の彼にとって初めての日本。今日から良潤師たちに合流して有縁の寺院を巡らせていただきます。


みんなの心、身体、時間、人生を支えられるように、さらにご奉公させていただきます。モードを切り替えて、みんなで頑張りましょう。


ありがとうございます。

お彼岸月のヨコハマラグーン

 

春のお彼岸も過ぎました。ご先祖さまに想いを馳せて、命に感謝することが出来たら、ありがたいです。


今回も2週分のご報告となってしまいました。東日本大震災の3月11日の放送、そして3月18日の放送。


天災よりも人災の恐ろしさを感じる日々。大人のイジメのお話、AIの大進化、人間界はずっと争いや戦いが続いていて、平穏な日々はなかなか訪れません。


心の底から皆さまの心穏やかな日々を祈っております。心の平穏は誰かが運んできてくれるものではなく、心の中に築いてゆくものだと思います。


ビリー・ジョエル「PIANO MAN」の「HONESTY」、ボーズワードは「食欲」でした。


年度末、公私共にお忙しいことと思いますがご自愛くださいませ。

ありがとうございます。


ONAIR DATE 2026/03/18 (Wed)

https://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20260318053000


『こころ仏(ほどけ)る 空飛ぶお坊さんの仏教の言葉47』 

https://amzn.asia/d/8GaTBdD


引き続き皆さまからのお便りをお待ちしています。素朴な疑問、質問、何でも結構です。


番組メールアドレス

lagoon@fmyokohama.jp


下記のサイトから直接FMヨコハマに送ることも出来ます。

是非、お便りください。お待ちしております。

https://www.fmyokohama.co.jp/form/message?p=6504


番組提供

株式会社ティー・エフ・ピー

https://www.tfp.vc


〈 協力 〉

100万人のクラシックライブ

https://1m-cl.com


M&Aベストパートナーズ

https://mabp.co.jp


妙深寺

https://myoshinji.jp/


#横浜ラグーン #ヨコハマラグーン #FMヨコハマ #こころ仏る #心ほどける #妙深寺 #長松清潤 #fmyokohama #ボウズワード #仏教 #坊主カフェ #坊主バー #寺カフェ #ボーズバー #ボーズカフェ #100万人のクラシックライブ #住職

あるアメリカ人の言葉

 

ロバート・ミュラーは昨夜亡くなりました。
彼は81歳でした。彼には60年間彼を愛し続けた妻がいました。彼には二人の娘がいました。そのうちの一人と彼は、1969年、ハワイで初めて出会いました。軍の休暇でわずか数時間の間にです。その後、彼は再び飛行機に乗り、ベトナムへ戻りました。彼には孫たちがいました。彼には、静かに実践する信仰があり、派手さはありませんでした。彼は、本当に恐ろしいものを目の当たりにし、それに生き延びた男たち特有の資質を持っていました。それは、彼が生涯を捧げて仕えたこの国で、ますます希少になり、ますます嘲笑されるようになったものです。
彼には誠実さがありました。
そして今夜、アメリカ合衆国大統領は「good!」と言いました。
私はその言葉を何時間も胸に抱えてきました。Good。一音節。コーヒーが熱いときや、交通がスムーズなときに言う言葉。誰かを埋葬したことがなく、誰かが新たにいなくなった部屋特有の静けさに座ったことがない男が、世界に満足を伝えたいときに手を伸ばす言葉。Good。娘たちは泣き、妻は家で一人きりで、good。
この文章を読んでいるアメリカの人々に直接話したい。政治的なアメリカの人々ではなく。ただの人間として。父親を亡くした人々。最初の1時間にいる感覚を知る人々――何度も忘れては思い出し、ありふれた物が耐えがたく感じられ、窓の外の世界がその無関心さゆえに卑猥に思える、あの感覚。私はあなた方に、ただ単に、その感情を一瞬抱きとめてほしい。そして、あなた方が選んだ男がそれを見て、一つの言葉をタイプしたことを理解してほしいのです。
Good。
これは、国が悪い日を迎えているだけではありません。それを理解してほしいのです。国々には悪い日があります。選挙は失敗します。指導者たちは失望させます。制度は曲がります。でも、違うものがあります。もっと稀で、もっと恐ろしいもの――場所の道徳的中心が、ただ崩壊するのです。劇的にではありません。一度の壊滅的な出来事でではありません。静かに、少しずつ、増分的に。ある晩、大統領が老人の死を祝い、その家族がまだ悲しみの熱で温まっているうちに、それで十分な人々が許容し、それが天気のように普通になるまでです。ただの天気。
それが起こっていることです。それが起こってしまったのです。
世界は知っています。東京からオスロへ、ロンドンからブエノスアイレスへ、人々は今夜アメリカに怒っていません。怒りとは、まだ戦うべき何かが残り、何らかの信仰が裏切られることを意味します。私は、ここではないあらゆる場所からの反応を見て、怒りより古く、悲しいものを感じます。それは、愛する人が帰ってくるのを長い間待ち続け、ついに来ないと理解したときの人々の表情です。
アメリカは嘆かれています。過去形で、ほとんど。そりゃそうです。その理念。人々が他に信じるものがなく、一つのバッグに全財産を詰めて大洋を越えてやってきた人々にとって、アメリカが表していたもの――この場所が、品位が壁に刻まれた場所だと、何らかの形で耳にしていたのです。その理念は休んでいません。停止していません。埋葬されています。リアルタイムで、夕食前に7,450の「いいね」を伴って。
そして教会は何も言いませんでした。
7,000万人が、この男――この、約束したすべての人を騙し、障害者や死者や悲しむ人々を嘲笑い、今夜家族が泣く中祝杯を挙げた、この特定の男――を神の道具だと決めました。その取引をした牧師たちは、単に信頼性を手放したのではありません。最初に彼らを聞くに値するものにしたものを手放しました。今彼らが背負う十字架は衣装です。彼らが説く信仰は、聖書付きの忠誠の誓いです。アメリカ基督教の歴史が書かれるとき、これは神学校でスキップされる章になるでしょう。
今、彼の隣に立つ男たちについて話したいと思います。
なぜなら、これが私の心を本当に砕く部分だからです。
JDヴァンスは悪い男ではありません。それを言わなければなりません。なぜならそれは本当だからで、真実は今も重要で、特に今です。マルコ・ルビオは悪い男ではありません。リンジー・グラハムは悪い男ではありません。彼らは馬鹿ですが、悪いという意味でのBAD!ではありません。これらの男たちは、母親に育てられ、子供たちに愛され、友人たちがこのすべて以前の彼らを覚えているような男たちです。彼らは怪物ではありません。怪物は単純です。怪物は感情的に何もコストしません。なぜなら、そこに嘆くものは何もないからです。
これらの男たちは、怪物よりもっと痛ましいものです。
彼らはもっと知っていた男たちで、今も知っています。そして明日立ち上がり、またそれをやるでしょう。
彼らがしたあらゆる小さな妥協には理由がありました。目を背けたあらゆる瞬間に、当時ほとんど合理的に聞こえる正当化がありました。そして今、彼らはここに到達しました。大統領が老人の死を祝う場所で、彼らはテレビで何の意味もないことを言い、家に帰り、自分の名前を継ぐ子供たちが待つ家で「おやすみ」と言い、何も言わないでしょう。
彼らの古い友人たちは見ています。ルビオがまだ何かを信じていた頃を知る人々。グラハムが、記録に残る大声で、このまさにこの男が共和党を破壊し、それは当然だと語った頃を知る人々。ヴァンスの隣に座り、ここに知る価値のある誰かがいると思った人々。あの友人たちは今夜怒っていません。彼らは怒りをずっと前に通り過ぎました。今彼らが感じるのは、誰かがまだそこにいながら消えていくのを眺める、静かで取り返しのつかない悲しみです。愛した人が、何度も何度も、少なくなることを選ぶのを眺める悲しみ。
それが臆病の代償です。臆病者自身ではなく。彼を愛した人々にとって。
そして今夜のコメント欄で、フォロワーたちは祝います。10年前、悲しむ隣人にカッソレールを持って行った人々。墓地で雨に打たれながら言った言葉を本気で言った人々。子供たちに「死者を悪く言わない、なぜなら死者は誰かの愛する人だから」と教えた人々。あの人々が今夜、娘たちがまだ泣き止まない男について、喜びに満ちたことをタイプしています。そしてそれをやって清々しく感じます。正義だと。なぜなら、どこかで彼らの品位と引き換えに与えられたものが、何かに属する感覚で、それはたとえ何のためにそれを手放したかをもう思い出せなくても、手放すのがとても難しいからです。
トランプがいなくなっても、彼らはここに残ります。
かつての騒音があった静寂の中に立ち、群衆が与えた許可もなく、牧師が彼らの残酷さを神聖だと告げた許可もなく。彼らは自分が言ったこと、喝采したこと、選んだものと独りになり、正義だったと告げる人はもう誰もいません。
その朝は来ます。
ロバート・ミュラーは軍の休暇で太平洋を渡り、新生児の娘を数時間抱いてから戦争に戻りました。彼は家に帰りました。彼は死者を名誉をもって埋葬しました。彼は、制度がどんな一人の男よりも大きいと理解していたので、両党の大統領に仕えました。彼は孫たちに、嘘は人ができる最悪のことだと、失われた評判は取り戻せないと語り、毎日それを、実際に自分が言うことを信じる人々の静かで華やかさのない方法で生きました。
彼は、世界が物語が本当だと信じたいときに指差していたようなアメリカ人でした。
彼は昨夜亡くなりました。彼の妻はジョージタウンの家で一人きりです。彼の娘たちは、彼なしの世界がどんなものかを学んでいます。そして、喪失の最初の数時間に家族を覆う特別な静けさのどこかで、世界で最も力ある男であり、最大の敗者である男が、喜んだというメッセージを送りました。
アメリカがそうあるべきだったものを愛した世界は今夜嘆いています。ロバート・ミュラーだけのためではありません。彼を生み出し、そしてこれになった国ゆえに。約束されたものと届けられたものの間の距離ゆえに。月ごとに静かになり確実になる疑念ゆえに――人々が信じていたアメリカは常に部分的に物語で、物語は今終わった、そしてそれを置き換えるものはまだ何もない。
それで十分だったのです。
一人の男が死にました。彼の家族は悲しみで引き裂かれました。
それで十分だったのです。
その代わりに大統領はgoodと言いました。
かつて何かを体現していた国は目を背けました 🇺🇸
Gandalv / @Microinteracti1

2026年3月21日土曜日

令和8年 春の彼岸会 春季総回向

 














3月20日、春のお彼岸会、春季総回向を奉修させていただきました。


冷たい小雨が降ったり止んだりの空模様。ご奉公いただいた方々に心から感謝しております。婦人会の方々が後片付けを終えたのは17時前だったと思います。皆さまに支えられています。ありがとうございます。


3月20日は特別な日。1995年3月20日には地下鉄サリン事件、2003年3月20日はイラク戦争の開戦。今回はイラン戦争後の日米首脳会談。


一方、三連休の初日だったためか、お天気の影響か、お参詣が少なく感じました。大変な時だからこそ、先祖回向、手を合わせる営みを大切にしてもらいたいのですが、そうならないのは残念です。


「妙深寺 顕彰碑」へ、年に一度の納塔式も行いました。万感胸に迫るものがありました。ありがとうございました。


春の彼岸会では、12才で得度した時の初御法門の御教歌を頂戴いたしました。先住に選んでいただいた原点の御教歌です。


「信心は何になるぞと人問はゞ 一寸先は闇の提灯」


開導聖人の御指南。

「一寸先きは黒ら闇の凡夫、金に迷ひ、女にうろたえ、名聞に心を苦しめ、夜るも寝られぬ程の、身の上として、我愚は、しらふようもなし。つなげる犬が柱を回りて、われと頸をしめるやうな事を、思ひ捨て大恩教主の御慈悲にすがり、現在も未来も助けさせ給へと、打もたれて御題目を、一心に受持口唱せよ。其時行者上行也との御数也」27/245


現代語訳。

「わずか3センチ先さえ真っ暗で見えない凡夫は、金に迷い、異性のことに心を乱し、名聞名利に苦しみ、夜も眠れないほどに思い悩む身です。これほど愚かな私たちには正しい道理など自力では到底分からない。まるでつながれた犬が柱のまわりをぐるぐると回り、自分で自分の首を締めてしまうようなもの。そのようなはかない思いは捨てて、大恩ある教主、み仏のご慈悲にすがり、『現在も未来もお助けください』と、すべてをおまかせして御題目を一心に受持し、お唱えしなさい。その時、その行者は上行菩薩ですとお教えいただくのです。」


「一寸先きは闇夜若信心弱薄なれば定業まぬがる事を得ず」29-233


昨夕は久しぶりにコレイア御導師がお参りくださり、ゆっくりと語り合うこともできました。こちらからお願いすることもあり、何よりありがたかったです。


今回はブラジルの中堅中心教務、数々の革新的なご奉公を支えてきた弘通部長、ビエイラ行運師が随行しておられます。彼の日本での修行は完全なる未来への種まき。ブラジル教区にとっては大変なことですが、きっと見事に修行を達成されると信じます。


今日は青年会御講、11時からです。楽しみです。

ありがとうございます。

文明の敗北、宗教性の堕落

  見ていられない。 しかし、目を背けるわけにはいかない。 いま中東で起きているのは単なる国家間の戦争ではない。神の名、選民の物語、終末の幻想、聖地の独占、そうした宗教的「妄執」が政治権力と結びつき、軍事と宣伝に転換された戦争だ。 しかも、この戦争は弱い立場の人たちの命を踏みにじ...