今日、6月20日は「世界難民の日(World Refugee Day)」。難民の保護と支援に対する世界的な関心を高め、故郷を追われた人々に想いを寄せるために制定されました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が中心となり、様々な団体に協力を求め、この日に合わせて建物をブルーにライトアップすることを提案。全日本仏教会もこれに賛同し、寺院のライトアップが呼びかけられました。
世界中でご奉公させていただいている私たちにとって、戦争や紛争は他人事ではなく、ごく身近な問題です。国を追われる人びとにも、難民を受け入れる国々にも、大変な問題が横たわっていることも事実ですが、少しでも連帯や支援の気持ちを表すために、妙深寺も正面玄関だけ青いライトで照らさせていただきました。全く力不足ですが、せめてという想いです。
「難民」とは、人種、宗教、国籍、政治的意見、または特定の社会集団に属しているという理由で、自国にいると迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れ、国際的保護を必要とする人々のことです。今後さらに増えることが予想されますし、いつ私たちもそのような立場に追いやられるかもわかりません。
私たち本門佛立宗の僧侶が日本国内だけではなく、世界中でご奉公しているのは、まさに戦争や紛争が起こらない、平和な世界を求めているからです。それは一人ひとりの心の平穏やバージョンアップから訪れます。普遍思想である仏教は、対立から融和、怨親平等、人間の心や価値観を、一つ上の高みへ導くものと信じてご奉公に励んでいます。
ささやかなライトアップで申し訳ありません。日々のご弘通ご奉公が世界中の難民の方々に資するものと信じて頑張ります。
「一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。」