2025年3月19日水曜日

限界を決めずに挑戦してください【妙深寺 3月教区御講 長松清潤 住職】

御教歌「すればする体を己れ持ながら でけぬと云は心也けり」佛立要義録(一)49(50ウ)・扇全29巻189頁

御題目をいただいた以上、ご信心にお出値いした以上、幸せになってください。目的を達成してください。目標を達成してください。
自ら限界を決めず、挑戦して、可能性を追求して、成就する。
御題目、ご信心があるから、成就できる。可能になる。不可能はない。
そういうご信心が出来るように、そういう人生を歩めるように、本物の仏教徒、佛立信者の可能性を示し、激励くださる御教歌です。

この御教歌は「経云若持法花経其身甚清浄の事」と題された御指南書に収められています。法華経本門八品、法師功徳品 第19の御文「若し法華経を持たんは其の身甚だ清浄なる」から引用

「六根清浄の功徳」に引き続き「資生業等 皆順正法」の御文。
「諸の所説の法 其の義趣に随って皆実相と相違背せじ。若し俗間の経書・治世の語言・資生の業等を説かんも皆正法に順ぜん。」

佛立信徒それぞれの生活、営み、人生のことをお示しです。
ご信心をしているのだから、御題目があるのだから、もっと勇気を持って、もっと自信をもって、もっと前向きに、もっと地道に、精進しなさい、挑戦しなさい、努力しなさい、ということです。

この御指南書、御教歌は、明治13年、1880年に書かれた。明治維新から僅か13年。世の中がひっくり返るほどの大変革期だった。

この御指南書の中の、この一文を拝見して、今こそこの御教歌で御法門を説かせていただこうと思いました。

「世の中、大いにあらたまらんとする也。然るに、人々、時節まけと云てなげく」

当時、「世の中についていけない」「なんでこんな世の中なんだ!」と言って、時代に負けた、時代に負けそうな人がたくさんいた。みんな嘆いていた。

そんな人に向かって詠まれたのがこの御教歌なんです。
「すればする体を己れ持ながら でけぬと云は心也けり」

「自分で自分にリミットをかけるな」
「制限をかけるな」
私たちは何でもできる身体を持っている。
どんな風にだって行動できる。
それなのに「できない」と決めつけてしまう。
それは「心の問題」に過ぎない。
世の中の問題じゃない。
限界を作っているのは自分自身だ。
あなたの心だ、ということ。

ましてや、私たちには御題目がある、このご信心がある、不可能なことなんて一切ない。
必ず乗り越えられる。
夢は必ず叶う。
何一つ不可能はない。
信心があれば、なんだって出来るはずだ。

私たちは、何度も、迷います。
人生と言う旅で、道を外れることも、見失うこともあります。
そんな時は、立ち止まって、地図を見直せばいい。
自分が今どこにいるのか、ご信心があれば見つけられる。やり直せる。

御指南書の結びには次のようにあります。
「しかるに不心得の愚人は月給をあらそふ也。月給あらそふものに忠義のものなし。」

「不心得の愚人」とは、道理をわきまえず、目先のことばかり考える人です。
そういう人はお金のため、給料のために仕事をして、そればっかり考えて、仕事の目的や目標を大切にしない。つまらないツバぜり合いやイザコザばかり起こして誠実な働きはない。結局、成功するわけはない、とお示しです。
結局、お金のために働く。悪いことではないけれど、目的が違う。力添えなし。

人生は「目的」と「目標」と「方法」をしっかりと定めること。
グチャグチャにして、前後左右して、ここに迷ってはダメです。

御利益をいただけるか、いただけないかは、すべて、自分次第です。挑戦です。
せっかくですから、勇気のあるご信心をさせていただきましょう。
ご信心で勇気をいただきましょう。
自分に負けるな。

「すればする体を己れ持ながら でけぬと云は心也けり」

2025年3月18日火曜日

狂った象より怖いもの












Buddha was the first in human history to preach information literacy.

"False information is more frightening than a mad elephant."

Beware of liars and people who spread false information. Beware of propaganda.

The damage caused by false information will torment you forever more than being attacked by an elephant. Liars will pay the penalty for their sins forever.

People are being bombarded with a flood of false information.


仏陀は人類史上初めて情報リテラシーを説いた。

「狂った象より間違った情報は恐ろしい」

嘘をつく者や間違った情報を語る人に気をつけなさい。プロパガンダに注意しなさい。

象に襲われるより間違った情報による被害は永遠にあなたを苦しめます。嘘つきは罪の報いを永遠に受けます。

間違った情報が洪水のように人びとを襲っています。

2025年3月17日月曜日

カドゥカ清地師というダイヤモンド


昨日の夜は京都 長松寺の夜のお総講を奉修させていただきました。


この春、2年間の修行を終えてネパール人の佛立教務であるカドゥカ清地師が見事な成績で晴れて卒業いたします。妙深寺の国際教務としてはディリーパ良潤師、コレイア清行師に続いて3人目となります。


カドゥカ清地師、本当にすごいです。ネパール人の彼が本化の仏教に出会い、信徒となり、決意して僧侶となり、こうして修行を重ねていることは画期的、歴史的なことだと思っています。僕にとって彼らはダイヤモンドです。ダイヤモンドそのものです。


僕たちはこの世界をよりよく変えるために生きています。誰かを教化するということは世界と未来を変えることです。お教化ほど世界と未来を変える素敵なアクションはありません。生きているその人の心を変えるのだから、とてつもないインパクトをもたらします。微力どころか、絶大な影響をもたらすのです。


僕たちは世界を変えています。こうして日本国内でも、そして世界でも、たくさんの方々と出会い、縁を結び、縁を起こし、教化、育成させていただいてきたこと、この上なく、嬉しく、誇りに思います。彼の存在が誇りです。


佛立教育専門学校は本門佛立宗のトップガン。一人につき想像を絶する浄財を投じて教育していただきました。100円、200円で苦しんでいる年金生活の方々を思うと、本当にその責任の重大さを痛感します。卒業して本化のご奉公が出来ないはずはあり得ません。絶対に。


昨夜、学生師を前に、全身全霊、精一杯ご奉公、御法門させていただきました。そして、みんなに少しだけ時間をいただいて、ささやかな送別会をさせていただきました。


僕はいつも走り回っていて、京都にいるのに、ゆっくり語り合ったり食事したりする時間も取れません。昨日はまとめてお祝いしました。


佛立行学二道の骨格は開導聖人が「末法の下種経」とまで言明された高祖の『如説修行抄』です。それ以上も以下もありません。これが分からなければ何もわかっいないことと一緒です。これを学ぶための学です。卒業生が、この佛立の核心に到達していることを願います。


とにかく素晴らしい送別会になりました。貴重な時間でした。ありがとうございました。


カドゥカ清地師は世界を変えてくれると思います。心配な事はたくさんありますが、彼を心から愛し、彼に心から期待しています。2年間ほんとに頑張りました。すごいです。日本人ですら読むことも難しい世界で勉強し続けました。


本山奉仕の原点、全世界の佛立教講に代わって、本山宥清寺のご宝前へのお給仕、ありがとうございました。横浜へ、そしてその後はネパールへ。彼が戻ることを心から期待しています。


ありがとうございます。

2025年3月16日日曜日

【3月佛立倶楽部#01】なぜ心のデトックスが必要なのか【長松清潤】

3月の佛立倶楽部御講では「心のデトックス」をテーマにお話をしました。

3回に分けてアップしてくれるそうです。

よろしくお願いいたします。

2025年3月13日木曜日

3月初頭の横浜ラグーン






今回も2週分となってしまいました。

大切なご奉公が続き、毎日が飛ぶように過ぎてしまいます。慎重に、丁寧に、精一杯しているつもりですが、見落としていることがあると思います。申し訳ございません。


『こころ仏(ほどけ)る 空飛ぶお坊さんの仏教の言葉47』 が4月2日に発行されます。執筆、編集作業にも追われましたが、やっとひと段落できます。


混沌の時代、仏教は生きる力になります。古い経典『ウダーナヴァルガ』にある仏陀の言葉。


「心をまもり、言葉をまもり、身体の動作につねに気をつけている人は、悩みに出会っても苦しまない。

心を制することは楽しい。心をまもれ。怠るな。生ける者たちは心に欺かれている。」


心に欺かれないように、生きたいものです。


音楽はそれぞれ若い頃から耳に残っている曲を選んでいます。そして、5日のボーズワードは「方便」、12日は「内緒」でした。


3月5日の放送は関東圏でもradikoのダブルプランではないと聴けないようです。申し訳ございません。遠くの皆さまにも申し訳ないです。


よろしくお願いいたします。


ONAIR DATE 2025/03/12 (Wed)

https://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20250312053000


ONAIR DATE 2025/03/5 (Wed)

https://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20250305053000


引き続き皆さまからのお便りをお待ちしています。素朴な疑問、質問、何でも結構です。


番組メールアドレス

lagoon@fmyokohama.jp


下記のサイトから直接FMヨコハマに送ることも出来ます。

是非、お便りください。お待ちしております。

https://www.fmyokohama.co.jp/form/message?p=6504


横浜ラグーン、今後ともよろしくお願いいたします。


番組提供

株式会社ティー・エフ・ピー

https://www.tfp.vc


〈 協力 〉

100万人のクラシックライブ

https://1m-cl.com


M&Aベストパートナーズ

https://mabp.co.jp


妙深寺

https://myoshinji.jp/


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2025年3月12日水曜日

『こころ仏(ほどけ)る 空飛ぶお坊さんの仏教の言葉47』 長松清潤


『こころ仏(ほどけ)る 空飛ぶお坊さんの仏教の言葉47』 長松清潤/著


●発売日:2025年4月2日(水)※一部、発売日が異なる地域がございます

●定価:1,800円

●発行:東京ニュース通信社

●発売:講談社


できればシェアいただき、予約・購入いただければありがたいです。


Amazon

https://amzn.asia/d/8GaTBdD


聞き慣れた言葉が実は仏教用語だった! 由来を知れば仏教が身近に。本来の意味を通して「空飛ぶお坊さん」があなたに捧げる人生の知恵。


横浜・京都・スリランカの3つの寺院の住職を務め、国際的な仏教活動で世界を飛び回る「空飛ぶお坊さん」長松清潤氏。彼がDJを務めるFMヨコハマの番組「YOKOHAMA LAGOON」内の人気コーナー「ボーズワード」が待望の書籍化!


本書では、普段何気なく使っている言葉が実は仏教由来であることを解説し、その背景にある仏教の教えを日常生活に活かすヒントとして紹介しています。


著者は、京都生まれ横浜育ちの僧侶であり、元プロジェットスキーヤーという異色の経歴の持ち主。「仏教はロックでポップだ!」と語り、仏教が決して難しく古臭いものではなく、むしろ現代社会を生きる私たちにとって役立つ「心の科学」であり、「心の薬」だと説きます。


仏教は特別な人のためのものではなく、誰もが生かせるものなのです。本書を通じ、仏教がより身近な存在となり、自分らしく自由に生きるための知恵を得ることができるはず。ふだん仏教に馴染みのない人にも、ぜひ手に取ってほしい1冊です。


本書の内容

第1章 人生の章 人のために生きましょう

出世・我利我利(がりがり)・学生・卑怯(ひきょう)・性欲・絶対・風呂


第2章 感謝の章 挨拶は、ありがとう

微妙・遊戯・人間・悲願・寿命・根気・断末魔・我他・やぶ医者


第3章 修行の章 人生はトレーニングです

覚悟・退屈・有頂天・無垢(むく)・律儀・意識・食堂・所詮・アバター・退治・しょっちゅう・快楽・うやむや・悪魔・だらしない・正念場・ふしだら・馬鹿・油断


第4章 解放の章 自由に生きましょう

自然・自由・安心・勝利・変化・うろうろ・食欲・葛藤・肉眼・不思議・どっこいしょ・楊枝(ようじ)


【著者紹介】

長松 清潤 (ながまつ せいじゅん)

1969年生まれ。京都市出身。1981年に得度。現在、横浜妙深寺・京都長松寺・スリランカ大白蓮寺の3カ寺の住職。長野本晨寺前住職。本門佛立宗インド教区長。京都佛立ミュージアム館長。財団法人佛立仏教会代表理事。財団法人100万人のクラシックライブ理事。全日本仏教会・第35-36期国際交流審議会委員長。日蓮聖人門下連合会理事。坂本龍馬についての造詣も深く、渋谷龍馬会特別顧問や横浜龍馬会顧問もつとめ、著書に『仏教徒 坂本龍馬』(講談社)がある。1989年には、ジェットスキー440㏄スーパーストック/アマチュアフリースタイルで全日本チャンピオンに。2019年より、FMヨコハマのラジオ番組「YOKOHAMA LAGOON」パーソナリティー。僧侶として、少しでも世の中の役に立てるよう国境を越えて走り回る。

あなたの知らない京都旅






京都の小さな仏教ミュージアムにとって、大手メディアに取材していただけることは本当にありがたく、貴重な機会です。


昨日はBS朝日「あなたの知らない京都旅」の収録で、俳優の内藤剛志さんと歴史学者の河合敦先生がご来館くださいました。


収録時間が大きく押してしまいましたが、龍馬の「新国家」書簡をじっくり解説、ご紹介いただきました。


河合敦先生には大政奉還150周年「坂本龍馬 最後の一カ月」(WAVE出版)という記念誌も出されています。


今回収録いただいた番組の放送予定は下記のとおりです。


BS朝日「あなたの知らない京都旅」

https://www.bs-asahi.co.jp/kyototabi/


放送日:2025年4月17日(木)21時~21時54分(予定)


是非ご覧ください。一人でも多くの方々に京都佛立ミュージアムを知っていただき、特に「真説・坂本龍馬展」まで足を運んでいただければと願っていま。


ありがとうございます。

限界を決めずに挑戦してください【妙深寺 3月教区御講 長松清潤 住職】

御教歌「すればする体を己れ持ながら でけぬと云は心也けり」佛立要義録(一)49(50ウ)・扇全29巻189頁 御題目をいただいた以上、ご信心にお出値いした以上、幸せになってください。目的を達成してください。目標を達成してください。 自ら限界を決めず、挑戦して、可能性を追求して、成...