この10年、サンマリノ共和国は私たちに貴重な機会を与えてくれました。その原点は裕子さんで、裕子さんが結んでくださったご縁はバチカンの教皇の心まで動かしました。
10年前、終戦70年を迎えるにあたり、私たちは「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教」展を開催し、裕子さんから絶大なご後援をいただきました。
サンマリノ共和国との深いご縁は10年に及びます。共和国の世界遺産の議場をお借りして写真展を開催したり、来日したサンマリノ共和国の文化大臣が宗会で感謝の言葉を述べてくださったり、ご講有がサンマリノ共和国の議会を表敬訪問なさったり、本当に素晴らしい歴史のページを刻んできました。
何より「焼き場に立つ少年」はフランチェスコ教皇の心を動かし、全世界へと配布されました。微力ではあるが無力ではない、まさにハチドリのひとしずく、小さな京都佛立ミュージアムとして極めて重要な出来事でした。
昨日、サンマリノ共和国のお客さまを京都にお迎えしました。私たちの窓口となり、いつも協力の先頭に立ってくれてきたマッティアが大阪万博のサンマリノ側の担当となり、共和国の代表・フィリッポ氏やラウラ女史をお連れくださったのでした。
いつもながらギリギリまでスケジュールは確定しませんでしたが、とにかく本山とミュージアムと長松寺を訪問したいというありがたいお申し出で、現薫師と共に精一杯のエスコートをさせていただきました。
そして、これもいつものことではありますが、本山宥清寺の荘厳な雰囲気に心の奥底から感動なさっていました。観光客のためのお寺ではなく、これが本物のお寺なのですね、という感想。本当にありがたいです。
僕にとって大阪万博ははるか彼方にある他人事のイベントでしたが、突然身近になりました。世界の平和は世界中の人が交流しなければ訪れない。もちろん失敗することも、対立することも、すれ違うこともある。しかし交流を重ねなければ問題を先送りにしているだけで永遠に地球の平和は訪れない。交流し、理解し合うしかない。
地球規模の課題が山積する今、万博という機会が、人類共通の普遍的な価値観の原点、人間の「こころ」について語り合い、真に理解し合えたなら意味があると信じます。
本当に、見えない力に背中を押していただきながら過ごした10年でした。ありとあらゆるもの、生きとし生けるもの全てに感謝し、恩返ししたいです。
サンマリノ🇸🇲代表の皆さまに、今生人界の思い出をシェアできたなら嬉しいですー🙏
ありがとうございます。
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