2025年9月5日金曜日

ティッピングポイントを超えないように

 



【 ディッピングポイントを超えないように 】


大変申し訳ないことですが、台風で新幹線が止まると予想されたため、昨日は麩屋町の役一を淳慧師にお願いして横浜まで戻ってきました。現在、豊橋駅〜三河安城駅の間で運転を見合わせているそうです。


台風15号、被害が少ないことを祈ります。「ティッピングポイント」を超えれば世界的な飢饉が起こります。すでにこのポイントを超えているという指摘もあります。


日本でも「お米が買えない」「お米が食べられない」という事態に直面しました。今も続いています。この秋にお米をしっかり収穫できなければ来年も厳しくなります。あまりに愚かな農業政策。輸入すればいいという問題ではありません。


2024年は世界中の農業分野で未曾有の被害が報告されています。フランスでは穀物生産が30–40%減、ブラジルや米国など農産物の輸出大国でも生産に深刻な影響が出ています。


前執権・北条時頼、鎌倉幕府に提出したのみならず、『立正安国論』は上行菩薩後身・高祖日蓮大菩薩の生涯を通じた御法門でした。門下の伝承では池上邸の柱(池上大坊 本行寺)にお寄りかかりになりながら『立正安国論』の講義されました。弘安5年9月25日とも伝わります。


『立正安国論』の骨子は「万物の霊長・人間が間違った考えに支配され、誤った行いを重ねていれば、三災七難が次々と起こるであろう」という法門です。万物の霊長・人間たちの心が乱れれば世界も乱れる。宇宙法界、自然界、人間界一体(内外不二・依正不二)。人の一念が世界(社会・自然)に連鎖するという見方、真理、真実です。


明治14年(1881)4月17日、飛行機のない時代に日蓮仏教の復興者・開導聖人は次のような御教歌を詠んでおられます。


「空は顔 月日はまなこ山は鼻 海山かけて我身也けり」


人間の生命と地球は二つにあらず、別個のものではない。この地球はあなたそのものである。地球を傷つけることは自傷行為である。ゆえに、人の心を正し、人の行いを正せば、今回の星、今世の修行と挑戦の場、地球を整えることが出来る。人類に課されたテーマの「クリア」はここ。タイトルのとおり「安国」のための御法門の結論は、人の心のOSを正しく保つことが社会と世界の安定の鍵になるということです。OSとは思想や信条、それこそ宗教のことです。


「ティッピングポイント」とは「それまで小さく変化していた物事が突然急激に変化する時点。臨界点や限界値」という意味。気候危機に限定させず、あらゆる意味や分野における人間の慢心と傲慢、愚かさの臨界点だとすべきです。このままでいいわけがありません。


食糧の高騰はやがて食糧の枯渇となります。飢饉や飢餓が起こる前に地球を整えるための行動を選ばなければならないと思います。政治ではなく、信仰と宗教の出番だと思います。

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