心の闇を照らす10月

 

御会式の月となりました。来る10月18日、19日の高祖会に、一人でも多くの方が参詣できるように、どうかお勧めください。

お迎えするのは秋田でご奉公されている藤岡日惣御導師です。秋田県といえば東北の日本海側、遥かに遠いイメージがあります。同じ国内でも私たちよりずっと厳しい環境の中でご奉公されている御導師やご信者の方々から学ばせていただきましょう。奥さまもご信心の篤い素晴らしい御方です。

悪世は深まり、疑心暗鬼が広がり、人間の心と生活をむしばんでいるように感じます。賢そうな人は自己愛と利己主張も強い。慈悲ではなく自己愛、利他ではなく利己。自分ファーストは分断や対立、憎悪の元です。そのままでは、さみしく、かなしく、むなしい人生になってしまいます。どうかお寺に近づけて、どうかご信心を起こさせて、どうかご信心を思い出させてください。

御会式は最大の機会となります。アリとキリギリス。何もない間は分かりません。でも、何かあってから後悔するようなことはしてほしくないはずです。一人ひとり、子どもたち、家族みんなの心に、ご信心が欠かせない時代です。

御教歌

「怠らずつとむる口唱其しるし かならずことにふれてあらはる」

「うかうかとする故どぶへはまる也 罰は仏がおあてなさらぬ」

社会の大変革期だからこそ、家族みんなにご信心を勧めましょう。後悔は先に立たず。

開導聖人の御指南に（現代語訳）

「正しい道からは、片時も離れてはならない。離れてしまう道があるなら、それはもはや道ではない。真っ暗な夜に灯火を手放して歩くことはできない。通い慣れた道でさえ、灯りがなければ人にもぶつかり、しばらく通っていなければ、水たまりもできるし穴もあき、常にそこに落ちる危険がある。仏の大いなる教えも同じ。ろうそくを懐に入れていても、火を点けなければ暗いまま。信徒となっても御題目を唱えなければ、御利益は顕れない。口唱を怠ることは信行がゆるみ始めている証だ。」

お寺に縁のあることは大事ですが、お寺に縁があるだけではダメです。お参詣を心がけ、御題目を唱えてこそ、心も体も健やかになり、縁と運に恵まれます。

せめて御会式にはお参りできますように。どうか、妙深寺にご縁のあるすべての方々にお参詣をお勧めください。

毎週放送しているFMヨコハマのラジオ番組「横浜ラグーン」は7年目に突入します。放送開始はコロナ禍の直前、2019年10月7日でした。なんと先住のお誕生日でした。開始から数ヶ月間は毎週放送日が雨で、雨男を自認なさっていた先住の存在、ご支援くださっていると感じました。何度か存亡の危機を迎えましたが、不思議と変化の菩薩、素敵なアバターが現れて続けさせていただいています。

ラジオを通じて妙深寺に参詣し、お教化となる方々も増えてきました。心晴れない時代だからこそ、ありがたいと思っています。

御教歌

吾祖師の 御なは日蓮世の人の こゝろのやみを照す妙法

10月中はFMヨコハマの朝の大人気番組「ちょうどいいラジオ」に出演させていただきます。全4回の新コーナー、毎週月曜日、10月6日、13日、20日、27日、朝8時35分ごろに放送の予定です。

多くの方々に生きたお寺・妙深寺を知っていただける機会となりますね。ありがたいです。生きた仏教は毎日の心と生活を支えるヒントにあふれていると確信しています。世界に、人に、仏教ルネサンスを。

今月は御会式に向かって、特に将引のご奉公、よろしくお願いいたします。