『立正安国論』
昨日の午後、池上本門寺に隣接する日蓮宗宗務院に伺い、中山法華経寺蔵・国宝『立正安国論』影印本をお預かりして参りました。
京都佛立ミュージアムの次回展示で使用させていただきます。
昨日はじめて常々は宗務院一階のロビーのガラスケースに展示されているものと知りました。
そちらを当方のために来年の5月上旬までお貸しいただきましす。
その期間、ガラスケースは空になると(汗)。
宗務院の事務所入り口にも、2つも京都佛立ミュージアムのチラシを置いていてくださり、本当にありがたい。
「僕が来るから置いてくださったのではないですかー(笑)?」とお聞きしましたがそうではなく、結構人気があるそうでとても嬉しかったです。
お祖師さま、日蓮聖人の御本意をお伝えすべく、次回展示もしっかりと作り込んでゆきたいと思います。
『立正安国論』には、次のようなお言葉があり、本日から始まる教区御講でも拝見させていただこうと思っています。
「而るに盲瞽(めいこ)の輩、迷惑の人、妄(みだり)に邪説を信じて正教を弁えへず。故に天下世上諸佛衆経に於て捨離の心を生じて擁護(ようご)の志無し、仍(よ)て善神、聖人国を捨て所を去る。是を以て悪鬼、外道災を成し、難を致すなり」
「それにもかかわらず、目や聴力を失ったかのように、迷いを深め、さまよう人たち、物の道理が分からない人、いたずらに間違った、とんでもない教えを信じて正しい教えをわきまえない人が多くいます。
ですから、天下にいるほどんとの人たちが御仏や尊い御経を捨てたり、そこから離れたりする心を起こし、守る気持ちや志もありません。
こうして、この国を守る善神も、聖人は私たちをお見捨てになり去ってしまいます。そこに代わって悪鬼や外道が入り込み、災いを起こし、様々な難を起こすのです。」
正法正師に出会うこと、正法正信することは、大変に難しく、稀なこと。
開導聖人の「高祖御一代記」と題された御指南の一節。
「己が教化を蒙りたる仏の御慈悲の事を思い出でて、われもかようにして謗法の火の中を逃れ出たり、かやうにして御利益は蒙りたりと、人にも語り、力に応じて慈悲をさきとして、深切に人にさとし、水の中、火の中を出さんと心がけたるが、男子も女子も、随力演説と云ふ経文の如く也」
しっかりしなければなりませんー。
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