昨日、晴天の下、第2回 青少年の一座 HBS東京シンポジウムが盛大に奉修された。「生かす、生かされる命、ありがとう」をテーマに、関東近郊の青年会の方々のご奉公が結実したのを目の当たりにして、本当に有難く、胸をゆさぶられ、大変な感激をさせていただいた。
このご奉公は、本当に素晴らしいものだった。実行委員会が組織されたのは昨秋。千葉・唱題寺の塩田くんを委員長に選出し、彼を中心にして各部署が設置され、まさに彼らによる企画、彼らによるご奉公がスタートした。塩田委員長には、とにかく頭の下がる姿勢、取り組みを見せていただいて、ご信心をしている青年とは、これほど素晴らしいものかと感激したり、反省したり、いろいろと勉強させていただいた。もちろん、他の実行委員会で役務を拝命した青年会の方々、PRに全国を駆けめぐった広報の方々、会場寺院となる乗泉寺や法要全般を組み立ててくださった方々、数ヶ月間相当量の情報を整理して裏方としてご奉公くださった総務の方々や財務の方々、全員の部署やお名前を挙げたいくらいなのだが、本当に大変なご奉公の積み重ねで、大成功を収めたといえる。
全国からお参詣された青少年は1800名を超えた。ここに集まった青少年こそ未来の青少年に責任がある。この子たちが御仏の教えを真摯に受け止め、菩薩の生き方を志せば世界はより良く変わる。そのために企画を練りに練って開催されたのが第2回の青少年の一座だった。
いまの世界の状況、その世界の中で日本に生まれ、そこに生きる私たちはどれだけ恵まれているか。しかし、同時にどれほどの歪みを抱えているか。だとすれば、私たちはどのように生きるべきなのか。スリランカ、ブラジル、イタリア、韓国、台湾など、世界各地で生きる同世代の佛立信者たちを映像で紹介し、彼らからのメッセージに耳を傾けた。ブラジルから駆けつけた高崎御導師、コレイア御導師からメッセージをいただき、世界に広がる佛立信仰、御題目を感じ、世界の中における本門佛立宗の位置と意義を知り、では日本で生まれ、御題目に出会い、ご信心する私たちはどのように生きていけばいいかを考えていただいた。
体験談は、木村君と遙ちゃんとひろし君。木村君は暴走族に入り、親の反対を押し切って20才で起業し店舗を経営。3年後に多くの負債を抱えて職を失い、心身共に追い込まれた。家族と絶縁し、当てつけのように「本門佛立宗とも絶縁します」と一筆をいれていたので、死ぬ勇気はないが、死ぬことばかり考えていたという。しかし、お母さんの「苦しい時には御題目をお唱えしなさい」という言葉を思い出し、片道2時間かけて清雄寺に通った。そこで江原師と出会い、江原師はポロポロポロポロ涙を流して彼の話を聞いてくれたという。そんな折、木村君は交通事故に遭ってしまう。やはり、「御法さまなんていねえな」と思ってしまった。しかし、実はこの事故をきっかけにして多くの人が集まり、窮地に追い込まれていた木村君を救ってくれた。負債など、すべての問題はあっという間に解決した。
嬉しさの中で清雄寺に御礼参詣をさせていただいた時には、涙が次から次へと止まらずに流れて仕方がなかったという。ビデオの後、本人に登場していただいて、涙を流しながら読んでくれた手紙は、パーキンソン病を患っていたお母さんやお姉さんへの愛に満ちていた。「恩返しをしたい」と、御法さまへの感謝とご弘通への思いに燃えてくれていた。それにしても、江原師の慈悲に満ちたご奉公には感激した。
遙ちゃんは中学二年生。本当にしっかりした子でびっくりした。登校拒否から自殺未遂など、幼いながら苦しみを抱えていた。千葉唱題寺の木更津別院で、彼女は堅裕師や堅裕師の奥さま、多くのご信者さんの温かい心に触れて、遙ちゃんの閉ざされた心は開かれていったという。本当に、これも堅裕師のご奉公、奥さんが朝参詣に家まで彼女を迎えにいってあげていたことなど、見習うべき菩薩行の姿勢、行動に感動した。遙ちゃんは、彼女を支えてくれた人たちへの感謝の言葉を涙を溢れさせて語ってくれた。そして、木更津別院に青年会と薫化会「青薫会」を発足させ、婦人会や壮年会にも恩返しをしたい、と言ってくれた。こんな素晴らしいことがあるだろうか。
ひろし君は、青少年に向けて、力強くご信心の喜びと、具体的にどのように生きていけばいいかを、分かりやすくお話ししてくださった。これには、多くの若者が勇気づけられ、今日を終わって明日から、どの方向に進むべきかを示してくれる最も重要なことを伝えてくれた。9ヶ月で36戸のお教化を成就し、夢を諦めずに生きろ、俺たちにはご信心がある、必ず夢は叶う、御法さまとお約束をさせていただこう、お約束をしたらそれを破らないことだ、人のために祈れ、人のために生きてゆこうと覚悟した者だけが、本当に豊かな人生を送ることができるのだ、と。
ブラジル、スリランカと、会場を同時中継で結び、御講有の御唱導の下で一座のお看経。良いお看経について丁寧に説明をさせていただいて、1800名で本堂の壁が割れんばかりの御題目をお唱えした。本当に、この御題目の響きには感動した。鳥肌が立った。
本当に、ご奉公者に、感謝、お参詣者に、感謝。伏して、御礼を申し上げたい。ありがたい。もっともっと書きたいことがあるのだが、時間がない。とにかく、
『ありがとう』
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