京都を往復して参りました。
100万人のクラシックライブの活動を通じて、考えられないような御縁を頂戴いたしました。
京都で知らない人のない足立病院の畑山理事長さまが、わざわざ京都佛立ミュージアムまで足を運んでくださいました。本当に、小さなミュージアムの私たちにとって、これは大変なことです。
畑山理事長さまの半生をお聞きできただけでも貴重な時間となりました。心の奥底から妊婦さんの負担の軽減に努め、少子化を見据えて不妊治療に注力し、生まれてきた子どもたちを守るために小児科を開設してきたこと、さらに厳しい環境にあるお母さんや子どもたちを支援するための活動を全力でなさっている。
社会福祉法人あだち福祉会と京都こども宅食プロジェクトが、どれだけ困窮した生活を強いられている親や子どもたちを救っているか。昨年、政令都市で初めて「誰ひとり取り残さない」社会を実現するために協定を結ばれました。すごいことです。
宅食プロジェクトでお米などをご寄付いただき、理事長自らそのお米を自宅で奥さまと一緒に小分けにしたり、病院の先生やご家族も一緒になって宅食を梱包したりしているのですから、本物の中の本物の福祉活動です。
100万人のクラシックライブの蓑田理事長さま、森崎理事さま、足立病院の田邊理事さまと、志の高い皆さまが心を合わせて、御縁が御縁を呼んで、お会いできることとなりました。
何より、京都佛立ミュージアムの開館から共にご奉公してきた小野山淳鷲師の妹さまが現在足立病院で医師として勤務されており、この「京都こども宅食プロジェクト」にもご家族で梱包のボランティアに参加されているという、もうミラクルのミラクル。つまり、高松妙泉寺の小野山日鷲御導師のお嬢さまが、足立病院におられるという御縁の凄まじさ。
その畑山理事長さまが活動に大変ご共感くださり、来る5月14日に、祇園甲部歌舞練場を借り切って100万人のクラシックライブの「子どもたちに音楽を届けるプロジェクト」を開催・実施されることとなったのでした。演奏は僕の大好きな須山さんたち15名がなさるということです。一気に、100クラ財団の活動も、宅食プロジェクトも広がってゆくと思います。
本当に、ありがたい。すごい。すごいですー。
今まで僕たちは細々と回を重ねてきました。微力だけど非力ではない。ハチドリのひとしずく。こうした極めて貴重な御縁をいただくことが出来、本当に恐れ多く、ありがたく思っています。
それにしても、蓑田代表も、森崎理事も、そして畑山理事長さまも、田邊理事も、「本物は違うー」とうなってしまいます。物腰がやわらかく、品があり、でもパワフルで、エネルギッシュで、明るくて、問題意識があって、同時に前向きで、抜群の行動力がある。
蓑田さんは500円のお弁当を美味しそうに頬張って、リュックを背負って電車でサッサと動き回る。世の中を良くする!というミッションに全身全霊で取り組んでおられる。本当に、感動します。
先日、トヨタ自動車の豊田会長が紹介していた「ボス」と「リーダー」の違い。イギリスの高級百貨店チェーン「セルフリッジズ」の創業者・ハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉だそうです。
・ボスは「私」という。リーダーは「私たち」という。
・ボスは失敗の責任を負わせる。リーダーは黙って処理する。
・ボスはやり方を胸にひめる。リーダーはやり方を教える。
・ボスは仕事を苦役に変える。リーダーは仕事をゲームに変える。
・ボスは「やれ」という。リーダーは「やろう」という。
ボスもリーダーもいない空気もあるので論外ですが、本物中の本物、一流の中の一流の方々から学ばせていただくことは大切だと思います。
こどもたちへの支援。本当にギリギリの生活で、困っているご家庭がたくさんあります。見えないだけ。見ていないだけ。畑山理事長がおっしゃっていました。困っているご家庭に何が必要が尋ねると圧倒的大多数が「お米」と答える。どれだけ困っているか分かります、と。本当に、食べるものすらない家庭がたくさんあるのです、と。
サン=テクジュペリの言葉。
「地球は先祖から受け継いでいるのではない、子どもたちから借りたものだ。」
畑山理事長は子どもたちへの福祉は未来への投資であると言明されていました。単なる寄付ではなく必ず返ってくる。その通りだと思います。未来に。社会から。家族へと。自分へと。
「人間であることは、自分の意志をそこに据えながら世界の建設に参加しているのだと感ずることである。」
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ。」
とにかく、昨日は本当に感銘を受けました。学びと実りの多い貴重な時間となりました。
麩屋町に戻り、遅くなりましたが川上さんの手術のお助行、ご祈願をさせていただきました。
ありがとうございます。