昨日の帰り道、シャンタさんと「久しぶりにラジさんと会います」と話している途中、WhatsAppでラジさんから電話がありました。嬉々として電話に出てみると様子がおかしい。
「Raji passed away, Raji passed away」という泣き声。お友だちからでした。ラジさんが亡くなったという連絡でした。
2月16日、数年ぶりにお会いする予定でした。
2006年、ダライ・ラマ14世とのセッションをインド出身のラジ女史と私で準備をし、実現しました。単なる面談ではなく、世界で最も著名な仏教僧と福岡日雙上人に邂逅いただき、彼らに法華経本門八品のマントラ、上行菩薩所伝の御題目とその修行を紹介する機会を設けるためでした。
あれから今年でちょうど20年目。今回、インドのご奉公のことで相談をしたら、いつもながら愛と真心に溢れた返信をいただいていました。
2015年3月28日のブログの中に下記のような文章がアップされていたと、日本から望ちゃんが教えてくれました。
「私は、ちょうど文能昇進ということになり、日号という、もう一つの僧侶の名前を「日桜」と選ばせていただいた直後でした。
私なりに「桜」を選んだ理由、「桜」しかなかった理由がありました。
桜満開の中、先住に教えていただいた佛立魂。
妙深寺の本化桜。
「咲く咲く常住、散る散る常住」
賑やかしという悪い意味もありますが、日本の国花でもあります。
その選定について、ラジさんは言いました。
「桜は、その満開の美しさと散り際の潔さから命が短いと思われている。今の世界の状況や日本が置かれている状況、その中にある本門佛立宗のご弘通の状況を見ていたら、「細々と長生きして」なんて言っていられない。宇宙に衝撃を与えるような、沈滞した何かを変えられるような生き方をしなければならない。そのためには、誰かが命を削る必要がある。命を削っても、いいと思っているのでしょう。だから、あなたは桜という名前を選んだのでしょう。」
ここまで、思ってくださる方、ラジさんという方がいてくれて、本当に有難いです。」
このメッセージとともに、ラジさんからいただいた桜、妙深寺の本堂の前に植樹させていただきました。とし子さんが丁寧に作ってくださった「ラジ桜」というプレートが立てられています。ラジ桜は大きくなり、毎年美しく咲いています。
その後の十数年、スリランカの弘通体制はいろいろな分岐点があり、彼女もカナダとスリランカの2拠点生活をするようになり、メッセージのやりとりだけになっていました。でも、いつも何か通じている、何もかも分かってくれている、私にとって特別な存在がラジさんでした。
ただ、最後のメッセージで病気であると書かれていました。「12日と13日に治療が入っていて、どうしてもヘーマンティさんのご回向にお参りできない」とありました。この時はじめて重い病気を患い、治療していることを知りました。
今回、本当に久しぶりに再会できると思っていました。16日、空港に行く前にラジさんの家に立ち寄る予定でした。彼女から「好きな紅茶はありますか?」と聞かれ、「ラジさんの選んだ紅茶なら何でも大好きです」と答えていました。
私がスリランカにいる時に、ラジさんが亡くなるなんて。本当に本当に言葉がないです。しかし、妙不可思議な御法さまのご采配に偶然はなく、必然に違いないと受け止めています。
インド出身のラジ女史。とにかく、素晴らしい人間性、素晴らしい精神性、愛と知性とユーモアに溢れていて、とびきり素晴らしい方でした。
眠れぬ夜が明け、いま私はゴール親会場に向かっています。病院で亡くなられたのですが、昨日から警察とも話をしています。ラジさんには親族がおらず、私との関係について質問されています。私に連絡をくださったお友だちも警察に事情を聴取されています。
今朝の出発前、警察に書類を提出しました。本当に身寄りがないので様々な確認が行われています。確認ができなければ遺体の引き渡しも出来ない法規です。
先ほど、移動中の車内に電話があり、今日の夕方、遺体の引き渡しを行っていただけることとなりました。病院から葬儀場に移動し、そこからエンバーミングが施されます。
ありがたいことに、明日午前8時から葬儀のお看経をさせていただけることとなりました。本当にあり得ないことです。スリランカにいなければ、いやいたとしても、こんな風にはなりません。貴重な機会を与えていただきました。門祖会の朝ですが、ラジさんに喜んでもらえるよう、精一杯ご奉公させていただきます。
とにかく、土曜日の今日も謝られるほど過密なスケジュールが組まれていて、21時を過ぎなければ大白蓮寺に戻れないでしょう。なんとか無事に今日を終えて、明日の朝、ラジさんと会い、お見送りのご奉公をさせていただきたいと思っています。
凡夫の了見と隔絶した、正真正銘の妙不可思議な働き、絶大なる妙法の御力にひれ伏す思いです。あらゆることが凡夫の拙い考えを凌駕する。これこそが本物の佛立信仰、佛立魂。
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経
ありがとうございます。
長松清潤拝

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