大震災もあり、毎日慌ただしくしている戦場のようなお寺ですが、早速ご奉公に駆り出され、頑張っています。
いま、広島・広隆寺からご奉公に来てくれていた加藤直哉くんは、朝一番から清顕師と一緒に炊き出しの野菜を取りに秦野まで行っています。秦野の農協さまから野菜をご提供いただけたのです。ありがたいです。
加藤くんと最初に会ったのは昨年の教務見習い養成所でした。西郷隆盛のような身体の大きな青年で、正座が痛そうでしたが(笑)、一生懸命にご奉公していました。
秋になり、福岡御導師を介して広島・広隆寺の加藤師から長男を妙深寺で修行体験させたいと仰っていたと聞き、私の頭の中では京都で会った加藤くんとそのお話のご長男が結びつかず、「一体誰だろう?」と思っていたくらいでした。
わざわざ広島から加藤御講師が見えてくださり、本人と会った時、はじめて「あぁ君だったのか!」と再会し、快くお預かりしました。
あれから半年。写真は入寺した当初の写真ですが、コツコツと立派に修行を重ねて、もう、いつ得度してもいい状態と執事長も太鼓判を押すほどになりました。
大震災もあり、加藤くんもみんなと一緒に気仙沼や水戸まで支援活動や復旧活動に行き、この末法の覚悟が必要なご奉公も体験できました。本人は阪神淡路大震災も大阪で体験していたので、まごころを込めた支援ができたはずです。
加藤くんは、由緒正しい加藤家のご親類もあり、将来のご奉公の場は広隆寺なのですから、お師匠さまはそのご縁の中でいただくべきであり、得度も広島での修行を経てすべきであると申し上げました。それが、加藤くんの今後を考えると一番いいと思います。
妙深寺は、教務道の入り口に立つお手伝い、体験だけしていただければ嬉しいそれだけで、もう十分過ぎます。未来、必ず素晴らしいお教務さんになります。さみしいですが、この4月末でご自坊に帰ることにしていただきました。きっと、佛立教務道を全うしてくれると思います。
入り船、出船。嬉しい出会いもあり、さみしい見送りもあり。でも、港町ですからね、それでいいんです。大きな港として、みんなが出会い、みんなが成長し、みんなが世界中に旅立っていって、その地で活躍してくれさえすれば。
佛立菩薩の養成所になりたいものです。妙深寺に来てくれて、ありがとう。命がけの、最前線に立つ佛立教務のご奉公だけ、語り伝えてください。そして、自ら実践せよ。
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