2017年12月20日水曜日

今年最後の会議





今夜は今年最後の教講幹部会議でした。


来年の妙深寺のご奉公方針など、大切な内容がたくさんあって、21時を過ぎるまで活発な議論を交わしていただきました。


毎月のことですが、こんな風にご奉公くださるお寺、ありがたいですー。


それでも来年度はじっくりと改良のご奉公に臨みます。


「改元前夜 新生妙深寺 発足準備年」「新しい時代の生きたお寺へ」と題し、大きな行事から細かなご奉公の内容まで、試行錯誤しながら改良を進めてゆこうと決意しています。


人びとの暮らし方、ライフスタイルが変わった中で、30年前のやり方や在り方が通用するとは考えられません。


共働き世帯の圧倒的な増加を見てもライフスタイルの変化は明らかですが、こちらの在り方、考え方は固定したままです。


いくら時代が変わっても、人間が抱える苦しみや悩みは変わりません。


そして、その苦悩を乗り越える道も変わらない。


大切なのは、ご信心を深め、功徳を積む「機会」を、奪わず、狭めず、広げたり、集約したりすることだと思います。


平成も、終わります。


本当に、平成という30年間は何だったんだ?


どんな時代だった?


どんな人たちがどう生きたんだ?


来年はきっとそういう話題が出てきますね。


不思議な時代だったと思います。


いろいろな時代の間にあった、前の時代と次の時代の間に立たされた緩衝材のような30年間だったのではないかしら。


停滞期?


悔しいけど、仕方ない面もあるかな。


すごく、引きずってきたし、引きずられてきた。


問題を解決できない、そもそも問題だと思っていない、場の空気を間違って読み周りを凍らす、本人だけ気づかない、仲間も完璧に同じタイプ、本音と建前を使い分ける、腹の黒い人が多くはなかったー?


平成を総括することって、大切ですよね。


それでも、前を向いて、新しい時代の生きたお寺を目指して、生き生きと前進してゆきたいと思います。


みんなで。


心を一つにすれば、出来る。


異体同心。


イタイ同士、ではありません。


ただの仲良しではなく、異体同心とはご宝前を中心に一つになるということ。


妙深寺はこれを目指したい。


本当の、異体同心。


方針一つでも意見がいろいろあるでしょう。


違う意見もどしどし募集中。議論しましょう。こちらも類推や思いつきで立てたものではなく、とりあえず担当の皆さんが考えに考えたもの。


しっかりお聞きして、しっかりお応えするのが、議論。


そして、自分たちすら気づけない視点を与えてくれた意見を受け止め、さらに弘通方針を、太く、強く、幅広くしてゆきます。


今夜も思いの詰まった意見、最前線の現場で体験していることを前提にご意見くださっているので、貴重でした。


こうして、大きく、幅広く、合意を形作っていって、一度決めたらまさに「異体同心」で、迷うことなく心を一つに進めてゆきたい。


日蓮聖人は次のように仰せになられています。


異体同心だったら何でも叶う。同体異心ならば何をやってもダメになる。


私たちの門下は異体同心でゆく。


これが来年の心構えの一つになりますー。


「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶う事なしと申すは、外典三千余巻、内典五千余巻に定りてそうろう。殷の紂王は七十万騎なれども、同体異心なれば軍に負けぬ。周の武王は八百人なれども、異体同心なれば軍に勝ちぬ。一人の心なれども、二の心あればその心たがいて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば、かならず一事を成ず。日本国の人人は多人なれども異体異心なれば諸事成ぜん事かたし。日蓮が一類は異体同心なれば、人人少くそうらえども、大事を成じて一定法華経弘まりなんと覚えてそうろう。悪は多けれども一善にかつ事なし。たとえば多くの火あつまれども一水には過すぎぬ。この一門もまたかくのごとし」日蓮聖人・異体同心事

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