今回、痛切に感じたことは再びラージギールが国際的な仏教の交流拠点になりつつあるということでした。
海外からの巡礼者だけではなく、村越くんをはじめ、国際色豊かなナーランダー大学の真摯な学生たちとの出逢いが、そう感じた理由です。
ラージギールには現在進行中の国立ナーランダー大学のプロジェクトがあり、空港の建設計画まであります。
もちろん計画が先行して着工や完成が遅れるのはインドの常だとしても、彼らの存在には驚き、感動しました。
今夜もさっきまで村越くんの論文のテーマである「殺生戒について」議論を重ねていました。
この御縁は、全くもって清朋師がラージギールで築いたものです。
昼間は親会場に行って過ごしました。
数日前からセレモニーが続き、今夜が新婚初夜というシェーカーもガヤから駆けつけてお看経させていただきました。
一緒にお参詣してくれたアミット君は数年前に良潤師がご奉安してくれたシェーカーの友人です。
当時はベンガルール(旧称・バンガロール)の大手IT企業に勤める青年でした。
ところが、今や彼は自分で会社を設立し、ベンガルールとムンバイにオフィスを構え大成功しています。
すべてご信心のおかげだと感激し、周囲の人にも御題目の有難さを説いて回っています。
近日中に良潤師がお教化のご奉公に行けたらと思っています。
みんなで今後のプログラムについて意見交換しました。
清翔師と清朋師は頑張って、踏ん張って、ご奉公を重ねています。
清翔師は1日3食の調理、作業員へのお茶出し、子どもたちの世話などを担当し、清朋師は建設作業の行程管理や今回のプログラムのマネジメントをしていました。
彼ら2人がここにいるという現実が、壮大な仏教史の1ページになることを期待しています。
清朋にはもっと栄養バランスを考えて食事を摂るように伝えています。
少し痩せていて心配しましたが、本人の考えもあるようなので、とにかく今後はご奉公だと思って食事を摂るように指導しました。
清翔師も涙ぐましい努力を重ねています。この厳しい修行が彼にとって最高の宝物になることを願います。
多くの友人も近くに住んでおり、その彼らが真面目な人柄であることも直接会って確認したので、少し安心しています。
また、ラージギールでは日蓮聖人門下連合会で交流のある日本山妙法寺が大きな寺院を建立しているため、ご挨拶に伺いました。
私が生まれた頃にインドに来て、そのままラージギールに住んでおられる小此木ご住職に面談させていただき、本門佛立宗の僧侶がここに滞在してご奉公していることなどをご挨拶させていただきました。
夕方になるとインドらしい真っ赤な太陽が悠久の大地を照らします。
動けば動くほど新しい御縁が生まれてご弘通ご奉公が前に進みます。
「精一杯」という言葉を僕はよく使うけれど、生きている間は悔いなく、本当に精一杯のご奉公を続けたい。
一人ひとりの命は全宇宙の宝よりも優れています。
つまり「かけがえがない」ということです。
どこまで、どう使えば、その宝物の価値を最大化することができるのか。
僕たちはこうして挑戦を続けているし、みんなも精一杯に頑張っている。
インドに有馬清朋あり、と言われるようになる日を夢見ています。
同時に、清翔師にはここであらゆることを経験してきてもらいたい。
次から次へと、素晴らしい御縁が生まれています。
動けば動く、御法さま。
止まっていたら、御法さまも手の貸しようがないのだから。
「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学びなさい」
今生人界の思い出が、山のように積み重なってゆきます。
南無妙法蓮華経ー。
1 件のコメント:
素晴らしい!
の一語に尽きます。
ラージギル親会場の完成をお祈りいたします。
ガンバレ、清朋師! 清翔師!
ありがとうございます。
妙深寺 柴山拝、
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