2025年5月13日火曜日

空飛ぶお坊さんたち














5月13日の朝、おはようございます。


昨日遅く、清翔師と清地師はネパールのカトマンズ親会場に到着、ご宝前にご挨拶することが出来ました。ありがたいです。


国際仏教、国際弘通の最前線に立つ。身震いするほど、尊いことです。感じて欲しい、佛立の誇りを。


人類の歴史は移動の歴史。開拓し、定住し、交流し、また移動し。仏教徒も同じです。仏教僧も世界中を歩き回り飛び回ってこの普遍の大法をお伝えしてきました。


原始経典にある仏陀の言葉。


「僧たちよ、諸国をめぐりなさい。人々の恵み、人々の幸福、世に対する慈悲のために。一人ひとり別の道を行きなさい。」マハーヴァッガ


「蜜蜂が花の色と香りを損なわず、蜜を取って飛び去るように、聖者はそのように村を行く。」ダンマパダ


明日、5月14日から長倉深要師と岩澤清従師、4名の有志がブラジルへ向けて出発します。妙深寺から計6名。ブラジル教区への講有巡教、中央寺院日教寺の新本堂開堂式へ参列させていただきます。


日博上人がブラジルに旅立ったのは1955年。あれから70年。南米最大の仏教寺院が誕生する歴史的な機会となります。日水上人、日颯上人はもとより、日博上人も心からお喜びになられていると思います。


本門佛立宗のブラジル教区は海外9教区の中で最も歴史の古い教区です。茨木日水上人が切り拓いたブラジル仏教。これまで宗門をあげて後援してきたブラジル本門佛立宗です。


深要師は茨木日水上人にそっくり。昭和19年生まれの80才。エコノミーで地球一周は過酷ですが、深要師の本物のご信心は揺らぐことはありません。みんなにとって、今生人界、最幸に尊く、意義深い旅となるはずです。よろしくお願いいたします。


「僧たちよ、諸国をめぐりなさい。」


仏陀のメッセージです。昔から、みんな、空飛ぶお坊さんですね。旅するお坊さん。砂漠を越えるお坊さん。船出するお坊さん。日水上人は神戸から航路でブラジルへ向かわれました。そして、南米に仏教を伝えたのでした。この地球の物語、人類の移動の歴史の1ページに刻まれています。


今や日本も衰退しました。戦前の志もないし、戦後のような夢もない。海外よりも国内、国内だけで精一杯という言説がまかり通っています。自信を失った自国第一主義なんて、衰退と崩壊へ向かいます。


国際的な舞台で活躍できる素養や人材を育てることが大事。国際弘通は国内弘通を推進し、その力となります。ただ「海外」と言ってもバブル期の浮ついた気分や偽物や借り物では通用しません。


先師上人が築いてくださった確固たる土台。国際的な宗門の一員として自身を改良し、成長させること。内向きのお山の大将、ガラパゴス化した国内基準だけでは先師が切り拓いてくださった佛立の国際性に傷をつけることになります。お寺をガラパゴス化させてはいけません。


「売り家と唐様で書く三代目」


歴史を重ねて、人間のスケールが小さくなり、でもプライドと頭だけは大きくなって、大切な価値を見失う。歴史はその繰り返しです。しかし、本物は色褪せない、真実は負けないのです。真実、事実、本物のご奉公を積み重ねるしかありません。天は見ています。針は常に天極を指しています。


スリランカの大白蓮寺では24時間口唱会が行われていました。無事に終わったと連絡がありました。良潤師は少し体調を崩していましたが、なんとかウェサックを迎えます。24時間口唱会、すごいことです。ありがたいです。


「僧たちよ、諸国をめぐりなさい。」


空飛ぶお坊さんたち。国内を、世界中を、飛び回り、ご奉公くださっています。


僕たちも旅を続けましょう。

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