2011年4月5日火曜日

取材

今日、自分には似合わないことですが、取材を受けていました。「寺門興隆」という全国の住職を読者とする月刊誌。私のような人間が取材を受けても意味がないし、プラスはないと思ってお断りしようと迷っていましたが、自分なりに3つの理由でお受けしました。

一つ目は、何と言ってもこの大震災です。復興や避難、支援が火急的に必要とされる中で、ここで発言することが各寺院がその社会的な責任を果たし、避難者の受け入れなどを行えれば有難いと考えました。

二つ目は、私に渡された「寺門興隆」の3月号に、東京大学の島薗教授の論文が掲載されていたこと。ここに佛立開導長松日扇聖人のことが詳しく紹介されていました。「後の時代に大きな影響を及ぼすに至る日蓮仏教の指導者が二人いる。それは長松日扇と田中智学だった」とあり、その目を疑いました。

これは偶然ではない。いま、明らかに長松日扇開導聖人の的確な再評価が行われ、今の宗派云々ではなく、その生涯や影響、イズムが見直されようとしている、そうした試みがある、ということを、嬉しく思いました。

三つ目は、今の、「生きたお寺」を支えてくださっている教務諸師やご信者のみなさまに一分でも報い、佛立が佛立らしさを再確認するために必要であると考えたこと。

全ては完璧なタイミングで進行しています。これも、大切な機会を、編集長や取材に来てくださった方々から頂戴したのだと思いました。

「色モノ」のようになったら妙深寺や佛立宗の皆さまにご迷惑をお掛けすると思って、それだけは止めてくださいとお願いいたしました。裏も表もなく、命をかけ、全身全霊でさせていただいていることを、率直にお話しました。どのような記事になるか分かりませんが、記者の方を信じます。

とにかく、そんな一日でした。いつも以上に疲れました。

19時半から局長室会議でした。妙深寺らしい支援活動について話し合いました。

ありがとうございます。

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