2025年6月11日水曜日

焼き場に立つ少年との11年


















今日は京都佛立ミュージアムの運営委員会でした。龍馬展ももう少しで終了です。4000名に上る来館者をいただき、さすが龍馬と思いました。6月18日、集大成となる図録が刊行されます。よろしくお願いいたします。


みんなで情熱を傾けて、何もなかったところからスタートしたミュージアム。社会性を心がけ、今なお躍動する生きた仏教を、社会へ、世界へお届けしようと企画展を重ねてきました。


特に、この誕生したばかりのミュージアムでは社会的な信任を得るために必死でご奉公に努めてきました。


月日が経つのは早いです。これまで振り返る暇もなく飛び回ってきましたが、最近やっと振り返る時間が取れるようになりました。


ブラジル展、スリランカ展、台湾展、坂本龍馬展、宮沢賢治展、長松清風展、宥清寺展、福祉展などの図録があります。このシリーズを読むだけで、生きた仏教の系譜やバックグラウンドがご理解いただけるものと、嬉しく思います。


11年前、終戦70年を迎えるにあたり、京都佛立ミュージアムは「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」を開催。開催にあたり、2014年はオノ・ヨーコさんへの手紙を書き、ニューヨークへとお送りしました。


2015年には伊藤満所顕彰会の方々が献上品の中に、私からの本やリーフレット、名刺までを入れてくださり、ローマ教皇フランシスコへ届けてくださいました。


そして、その後、外遊へ向かう飛行機の中で、教皇フランシスコは「焼き場に立つ少年」を手にして全世界のカトリック信徒へこの写真を配るように指示。上智大学の高祖先生にご挨拶したり、在バチカンの中村大使にもお目にかかり、ご挨拶させていただきました。


サンマリノ共和国での写真展、イタリア・リミニでの写真展開催という機会にも恵まれました。京都佛立ミュージアムは少年の写真と共に平和の輪を広げてきたように思います。その想いは今も全く変わっていません。いつか、米国本土、ニューヨーク国連本部で、この写真展を開催したいと夢見ています。


京都佛立ミュージアムは、アル・ゴア元米国副大統領からもメッセージをいただきました。分断された超大国・アメリカ。年頭、未曾有の山火事に襲われたロサンゼルスが、今や人の手によって火がつけられ、炎上し、対立しています。


これからも、ハチドリのひとしずくではありますが、生きた仏教のミュージアムとして力を合わせてゆきます。


京都佛立ミュージアム 終戦80周年

「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」

2025年7月4日(金)〜2025年12月25日(木)

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