2016年11月23日水曜日

大切なことは、何か

私自身、またネパールで、そして帰国後、気づいたことがあります。


今日の教区御講で、ネパールにご一緒した野崎さんからお話がありました。


一人ひとり、たくさん感じて、帰ってきてくださいました。


不便で、貧しくて、平地が少なく作物を育てるのも大変なネパール。


小さな段々畑ばかりですから、手に入ったとしても農業用の機械を使うことも難しい。


それでも、別に問題ない、大したことはない。


むしろ、それが当たり前になってしまうと、一つひとつの有難さをひしひしと感じてくる。


不便なのに、貧しいのに、食物も質素なのに、有難くて、愛しくて、美味しくて、仕方なくなる。


何も無い中の自分。


不便な中を満たされて、快適に過ごした自分。


帰国して、溢れかえる情報の中で、疲れ切ってしまう自分。


不便で、貧しくて、質素だから、何が必要で、何が大切かが分かるのでしょうか。


テレビから流れる情報も、スマホで眺めている情報も、ほとんど自分には必要ないものばかり。


そんなことに使う時間がもったいない。


しかし、慣れてしまえば、テレビを眺めて、スマホをいじる。


こりゃダメだ。


便利な中で、豊かな中で、焦る自分、物足りなさや切なさを感じる人びと。


日が昇り、日が暮れて、大切な人がいて、大切な話をして、大切な話を聞いて、心を通わせたいと思う。


こんな当たり前のことが、いろいろなものに邪魔をされて、そこにどっぷりと浸って、必要の無いことに時間と心を費やしている。


本当に、不思議なものです。


世間の地位、名誉やお金、必要と言えば必要と言うでしょう。


しかし、それがあるからこそ、それに振り回されているからこそ、幸せになれない人ばかりではないでしょうか。


イヤだと言っても、自分で求めている。


謗法と罪障の根源、さまざまな苦しみの原因は、飽くなき欲望です。


ネパールの人たちにも欲望はあるし、私たちがネパールに住んだら幸せになれるということではなく、ここで「気づける」ことがあるということだと思います。


だから、この日本の中で、もう巻き込まれずに生きよう、振り回されずに生きよう、まっすぐに生きよう、と思えるのです。


もちろん、生きてゆくためにお仕事は大切、欠かせない。


しかし、そのために失うもの、見失ってしまうものがあることも事実だから。


永遠の中の有限の僕たち。


人生の時間はこんなにも限られているのに、変な関係に引きずられ、縛られていてはもったいない。


楽しい時間を過ごすことも大切。


それはどの国でも一緒だから。


しかし、便利で、豊かな国の中で、多くの人がどうでもいいことに振り回されて、大切なことを忘れたり、見失ったりしています。


不便だから気づける。


便利だから忘れる。


豊かだから見失う。


そういうことがあると思います。


世界中を歩き、海外弘通の中でも、スリランカやインド、ネパールでご奉公させていただいてきて、今ようやく気づけることがあります。


大切なものは、なにか。


ちょうど一年前の今夜、私は旭のお通夜を勤めていました。

僕たちの命

勤労感謝の日。


お野菜がとても高い昨今。


あらためて、今年も食物が育ってくれたこと、育ててくださったことに感謝いたします-。


今日は午後に一席の教区御講。


朝、横浜の空を見ると「モーニンググローリー」のような、雲の中に大きな段が見えました。


不思議-。


今夜から関東でも雪が降るとのこと。


気圧の谷、空の上で北風と南風がぶつかり合っているのかな。


ネパールから帰国して5日。


「アキラ・オバラ」という人物が、サムンドゥラデヴィやスンカニの村々の中で語り継がれ、大きな存在になっていることを実感しました。


去年のスケジュール帳。


11月16日からはほとんど空白のまま。


一年前の今頃、日本に彼を連れて戻って来て、告別式を奉修しました。


http://hbs-seijun.blogspot.jp/2015/11/blog-post_91.html


サムンドゥラデヴィへの道は本当に険しい。


スンカニ村の題目塔までは、きっと誰でも行けるでしょう。


少しご高齢でも、足が悪くても、ここまでは車でたどり着けます。


HBSハウスは本当に素晴らしい建物ですし、きれいで快適な水洗トイレも完成しています。


ゆったりとした長期滞在も出来ますから、これからたくさんの方にお越しいただきたいと思います。


24日、HBSネパールのメンバー全員で会議、メインテインのためのルールや責任を決めて正式に運用を開始します。


サムンドゥラデヴィの学校では、生徒たちがとても楽しそうでした。


前々回、震災でご両親を亡くし、身寄りが無いと聞いていた男の子が、一人で前に出て踊り始めました。


そうしたら、理事会の会長も、他の生徒も踊ってくれました。


僕も校長先生と手をつなぎながら踊りました。


感動や喜びを、踊りにして表してくれるのだそうです。


生徒たちの水色の制服がまぶしかった。


事故が起こった現場のお看経では、なぜかまぶしい光を感じました。


ミルキーババの家に行きたかったけど、今回はやめておきました。


次回、ゆっくり伺います。


ビカスの家は大地震で完全に倒壊し、今も自前の仮設住宅に住んでいます。


壁も屋根もトタンで出来た家。


泊めてもらうのは3度目で、深い愛着が生まれています。


一日に何度も見返すほど、ガンガとジャムナがかわいくて仕方ない。


本当にいたずらっ子で、起きている間はいたずらやいじわるをしてくるから油断できない。


でも、あっという間に隣で眠り始めてしまったりする。


まるで本物のネコみたいに愛くるしい。


家の真ん中にある柱にご奉安させていただいた御本尊。


簡易中の簡易のご荘厳ですが、家族全員で御題目をお唱えし、大切にお給仕してくれています。


平和題目塔で行われた夜の法要。


真摯に手を合わせている姿に心打たれました。


人の命は誰かと重なることによって輝く。


星の数ほど、毎日生まれては消えてゆく命の中で、これほど大きく輝いた命があるかな。


旭が亡くなって、僕たちはここまで歩んできました。


彼の命は、きっとネパールだけではなく、インドにも、スリランカにも、他の国々にも、日本にも戻り、僕たちを前進させてくれると信じています。


朝から重たいかな(汗)。


13時から教区御講です。

HBS Nepal Shanti Dharma Stupa and HBS house



HBS Nepal Shanti Dharma Stupa and HBS house by bird view.

2016年11月22日火曜日

余震に注意しましょう

今朝、横浜でも久しぶりに強く長い揺れを感じました。

すぐに津波警報が出て、沿岸地域を思い浮かべて震撼。

朝のお看経は余震を想定して、住職以下、教務員一同緊急対応が取れるように作務衣での出座としました。

津波の到達予想時刻が発表され、被害が最小限であることを願いました。

時間が経過し、津波警報から津波注意報、午後には解除されたようです。

東日本大震災の余震ということですが、この地震の余震も必ずあると思って備えておかなければならないと思います。

自然災害も、大規模なテロも、忘れた頃にやってくる。

津波警報の出ている中、福島第二原子力発電所の3号機の冷却装置が停止しているとの報道があり、呆れました。

このくらいで停止とは、本当に想像を絶する巨大な地震が襲ったら、各地の原発でどのようなことが起こるのか。

いや、呆れるだけではなく、自分自身にも憤りを感じます。

原子力政策を転換できていない日本。

無責任で硬直している事案ばかりが目につきます。

とにかく、しっかり備えておきましょう。

今日はこれから神奈川県の住職会です。

2016年11月21日月曜日

境界を作っているのは私たちの心

今日は未明にネパールの清行とギャヌからメールが来て、とても感動しました。


ネパールの報道番組で取り上げていただけたこと。


海外弘通では一歩間違えれば異教徒として反発されることもあり、どこであろうと安心することは出来ません。


どれだけ私たちが善意であろうと民族感情や宗教的な信条で排斥運動や土地や建物の没収などが起こります。


スリランカやインドでも、そうした事態を見て来ましたし、経験してきました。


旭くんの亡くなったネパール。


そんなことが起きてはいけないと、つくづく思っていました。


「怨嫉」というのは簡単ですが、どの国であっても、そうならないように願ってご奉公を進めてきました。


今回、オープニングセレモニーに国務大臣が来てくださったこと、その方が「これからは私たちがこの場所を守ります、発展させます。その責任が私たちにあります。」と言ってくださったこと。


同時に、そのご挨拶が全国で放送されたこと。


このことが、どれだけの重い意味を持っているか、深く深く思い返して、有難く思います。


清朋、大丈夫かな。


それでも、毎日更新されるFacebookの投稿の中に、彼が妙深寺の御本尊さまの前で、地元の方々と共に一座のお看経をしている姿を見て、少しだけ安堵します。


住職として、冷酷でしょうか。


いや、しかし、私たちは、ご奉公の場所、佛立教務としての生き場所を与えることしか、出来ません。


とにかく、無事ご奉公成就をご祈願させていただくのみです。


南無妙法蓮華経ー。


今後の予定も検討しています。


清朋は2月までネパールにおります。


今月末に帰国する清行を、もう一度1月末にネパールに行かせます。


私は2月はスリランカ、3月はネパールに行かせていただこうと思っています。


そして、ご奉公の地盤を固めて、来年の11月にもネパールへの団参を企画しております。


また、インドの親会場建設も今月末から来月に完了しますので、来年にはインドのオープニング、スリランカとの完全なご奉公の連携を確立できればと思っています。


開導聖人のご生誕200年に、国内のご奉公はもとより、海外でのご奉公もしっかりと地盤を固めておきたいと思います。


すべては、油断すれば消えてなくなってしまうような危険もありますが。


だからこそ、ビジネスではないのですから、御法さまにしっかりとおすがりをして、そのお力添えをいただいて、前に進みたいと思います。


帰国後、2日間にわたる長野でのご奉公も無事に終わり、今日は横浜妙深寺での教区御講3席も無事に終了いたしました。


やっとネパールの写真を振り返って、眺めています。


本当に、一緒に行ってくださった方々に、感謝です。


ネパールのみんなにも。


日本も負けてはいません。


妙深寺の御講も感動の連続でした。


一席目からお教化5人の言上で、次々に素晴らしいご奉公のお話が聞けて、有難かったです。


国内も海外もなく、本物の仏教は普遍。


海外で宗義の変容が見られるという話を聞きますが、そうとも限りません。


海外でこそ、第三下種の教相が如実に明らかとなり、如説修行の実践が見られると受け止めるべきかもしれないのです。


そうであるために、国内と海外の隔たり、境界を無くして、それぞれに学び合い、修行し合うことが大切です。


境界を作っているのは僕たちの心です。

नुवाकोटको सुनखानीमा शान्ति धर्म स्तुपाको अनावरण - NEWS24 TV



ネパールのニュース番組「NEWS24ネパール」で、11月16日のオープニングセレモニーと小原旭くんの第一周忌法要の模様を放送していただきました。

本当に、これは大変なことで、ありがたくて仕方ありません。

明日は横浜で教区御講が3席あるのですが、眠さも何処かへ行きました。

政治力も財力も、何の力も無い私たちですが、ご信心とまごころだけで、こうしてネパール国内のニュースに取り上げていただいて、感謝のしようもありません。

外務大臣のご参加が、何よりのお力添えでした。

一人でも多くのネパールの方々が、この平和題目塔を知り、訪れてくれることを願います。

よく聞いていると、小原くんの名前も読み上げてくれていました。

ネパールの復興支援活動に殉じた旭くんの一周忌にあたり、ネパール中の人に向けた旭からのメッセージのように思えて、本当に涙が流れます。

重ねて、ネパールでご奉公いただいているみんな、ネパールまでご一緒いただいた皆さま、小野山御導師をはじめ、この素晴らしいご奉公を進めてくださった全ての皆さまに心から感謝申し上げます。

ネパールでのご奉公は、これでまた画期的に進み、地に足を付けた活動が出来ます。

どうか今後ともご支援、お力添えのほど、よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。

परराष्ट्रमन्त्री डा प्रकाश शरण महतले नेपाल दिगो शान्तिको स्थापनासँगै विकास र समृद्धिको मार्गमा अघि बढिरहेकोले यस अभियानमा जुट्न सबै नेपालीलाई आग्रह गर्नुभएको छ । नुवाकोटको सुनखानी गाविसमा जापानी नागरिक ओकिरा ओबाराको स्मृतिमा निर्मित शान्ति धर्म स्तुपाको अनावरण गर्दै मन्त्री डा महतले मेहनत र अनुशासनबाट देशको सम्वृद्धिलाई अघि बढाउन सकिने बताउनुभयो ।

SUBSCRIBE :http://www.youtube.com/user/news24tvc...
WEBSITE : WWW.NEWS24NEPAL.TV

2016年11月20日日曜日

笑い声がこだまする本晨寺上田別院

「真田丸」で賑わう長野県上田市本晨寺上田別院において三祖会を奉修させていただきました。


本晨寺16名、妙深寺26名、合計42名のお参詣をいただきました。


ありがとうございます。


城は人。


ソフトが大事。


しっかりと護持させていただけるように、みんなで頑張りましょう。


和気藹々、高らかな笑い声が響き渡る三祖会でした。


上田は13度。


ネパールと同じくらいかな、少し暖かいです。

9月2日のFMヨコハマ「横浜ラグーン」

  瞬く間に1週間が経過してしまいました。 ネパールの大規模土石流災害は8月26日の水曜日に発生しました。明日で2週間となります。 私は8月19日の水曜日までネパールにおりました。災害発生の1週間前です。実に、何が起こるか分からない無常の世を痛感いたしました。 この2週間、妙深寺...