2018年8月26日日曜日

エンディング産業展















































子供たちにとっては夏休み最後の日曜日。


妙深寺では朝参詣終了後、新信徒御講が奉修されます。


昨夜のボーズバーは満席のご来店でした。


座席がなくなり隣の部屋からテーブルとイスを運んで対応しました。


ありがとうございましたー。


私は17時からインシー五反田店でボウズヨガを担当させていただきます。


どうぞ、よろしくお願いいたしますー。


先日のエンディング産業展について書かせてくださいませ。


「葬儀・埋葬・供養などの終活に関する設備・機器・サービス専門展」という展示会ですが、出展者数の多さや内容の豊富さに驚きましたでした。


驚くようなティラノサウルスの花祭壇、まさか「ペット火葬車」があるとは思ってもいませんでした。


報道で取り上げられていたような「宇宙葬」というものもありましたし、墓石や墓碑のバリエーションは年々進化しているように思います。


浄土真宗本願寺派 総合研究所がブースを出していたり、真宗大谷派 首都圏教化推進本部も「なぜ葬儀をつとめるのか?」「いのちを今、どう生きて往くのか?」と掲げてブースを作っていました。


曹洞宗岐阜県青年会は周年記念として通常は宗派の行事の写真集や記念本を出していたものを、創立40周年では広く一般に向けた書籍『おくる ~曹洞宗の葬儀と供養~』というものを出版したそうで、これを紹介・販売していました。


チラシには下記のようにありました。


「お葬式って、どんなことをしているの?疑問と期待をにじませたいくつもの声を受けて、私たちはあらためて考えました。古い言葉によって執り行われる葬儀は、どうしてもわかりにくい。しかし、定められた葬儀の規範を簡単に変えることはできない。だからといって、ご遺族の方々に、釈然としない気持ちを抱かせてしまったままでもいけない。葬儀の意味、供養の意味を、多くの方々に知っていただくことはできないだろうか。そのような想いが一つの形となり、本書は誕生しました。」


葬儀を執り行う宗教家、宗門として、大切な視点、努力、実践だと思います。


そして、展示会場で一番感動したのは「おくりびとアカデミー」の実技の紹介でした。


映画『おくりびと』で演技指導をされた木村さまとは裕子さんを通じて大変親しくさせていただいています。


「おくりびとアカデミー」の納棺技術、まごころを込めた、指先まで張り詰めた丁寧な実技に、感動しました。


実は、本門佛立宗では私たち僧侶が納棺士としてご遺体に向き合います。先輩の御導師や御講師、お役中さんから、一子相伝のように、実技を教えていただいてきました。


ご遺体に向かい、枕経をさせていただき、手にお数珠を握っていただく。


寂光で仏祖にお目にかかるのを楽しみに、スーツや着物に着替えていただきます。


そのご奉公は、まさに「おくりびと」だと思ってきましたが、こうして実技を拝見して、あらためて考え、感動しました。


木村さんにお願いして、妙深寺のお教務さんは全員「おくりびとアカデミー」の講習を受けさせてもらいたいと思いますー。


本門佛立宗の場合、御講師もこうした知識や技術を持っておくことが大事だと思うのです。


残念ながら、宗教の核心から離れ、その中身に自信がないから、周辺を飾る、サービスで何とかする、ということもありますね。


「人々を救済する」という宗教本来の目的から逸脱し、徹底的にビジネスと割り切りっている人が多いのです。


そうじゃない。それだけでいいはずがない。


本物だからこそ、負けないくらい、徹底的に学ばせていただき、努力してゆきたい。


「エンディング」とは、やはり「リビング」のはずです。


「明日死ぬかのように生き、 永遠に生きるかのように学べ」というガンジーの言葉が象徴的です。


あの世までお金は持っていけません。一銭も持ってはいけない。


この世の栄耀栄華も、何も通用しないし、決してあの世には持っていけないのです。


持っていけるのは、功徳と罪障。


今生で積んだ功徳は、火にも焼かれず、水にも漂わず、あなたから離れない。


どんな生き方をしたか、どんな生き方をしているか、というのが、僕たちが考える究極の「終活」です。


それでも、最後を迎える。


信心がなければ結局意味が無いと思いつつ、信心があるからこそ今生ただ一回だけの「エンディング」を最高最上のものにしたいと思います。


とにかく、大変勉強になったエンディング産業展でした。


というか、裕子さんのおかげで、私たち佛立生活文化研究所の「地涌緑茶」も出品させていただいていたのでしたー!!


いつもお世話になっている皆さまに御礼をこめて「地涌緑茶」をお配りしてきましたが、大変気に入ってくださり、裕子さんがプロデュースされている「ISEMITATE」とのコラボレーションで出品いただいたのでした(汗)。


本当に、ありがたいです!


これからも努力を続けて参ります-!


サッカー場やゴルフ場や碁盤の柄が入った棺もありました(笑)。本当にそこまでその趣味が好きだった方がおられるのかしら。


では、今日はボウズヨガです!何とか声を振り絞ります!


ありがとうございます。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私は看護師です。患者さんがお亡くなりになられたあとお身体を綺麗にさせていただきます。言い訳になりますが忙しく余裕がなく本当に最低限のことしかできていないです。このブログでそれを証明された気がしました。自分の職業が情けないと思いました。

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