満々開の桜、透き通るような青空の令和三年三月吉日。
八王子 清流寺ご宝前に於いて、長谷川清泊ご住職と小川通子さまの結婚式が執り行われました。
畏れ多くも清潤が導師を勤めさせていただくこととなり、ひたすら長谷川日堯御導師、松本日延御導師を想い、ご奉公させていただきました。
不思議と、この日に至るまでの経緯を傍で見せていただきました。
伏見の吉招庵。正面に座る清泊師。水面からキラキラと光が反射する中、清泊師から通子さんをご紹介いただきました。昨年の1月末のことです。
ご信心の篤い方を妻に迎えさせていただけることを、清泊師は心から喜んでいました。その姿を見て、佛立教務としての彼の信心に強い敬意を抱きました。
二人の結婚を心から喜んでおられた松本御導師、長谷川御導師。そのお二人が相次いでご遷化になられるという驚天動地の出来事。
新型コロナウイルスのパンデミック。誰も想像していなかったことが、私たちの身近でも起こり続けました。これでもか、これでもかと。
多くの苦難、困難、苦しみ、哀しみを乗り越えて、今生人界に於ける大切な日、結婚の日を迎えることが出来ました。
試練のような日々を振り返り、お二人を見て、ご家族、ご親族、教講ご一同を見ていて、泣けてきました。
畏れ多く、僭越でありながら、お祝いのお言葉を述べさせていただきました。
御教歌を二首、あわせて拝見すると、尊い御法の御意、御導師方のお気持ちを、感得させていただけるように思いました。
「きはまりてかなしき時にあらざれば まことの信はおこらざりけり」
「信心のおこるばかりの御利益は 世にたとへなきたから也けり」
これ以上ないほどの哀しみ。しかし、だからこそ世にたとえようもない宝物を持たせていただいたお二人。そのお二人の門出であること。
宗門有数の寺院である清流寺の未来に、これほど有難いこと、尊いことはないと確信します。
本当に、おめでとうございます。今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
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