息つく間のないご奉公。
今は緊急事態、医療関係者の方々も息つく間のないお仕事に従事されている中、坊主の私がゆったりしているなんていつも以上に出来ません。
あと数日で東日本大震災から10年目の3月11日を迎えます。
先日来、あの震災を振り返る特別番組が放送されています。NHKスペシャル「津波避難 何が生死を分けたのか」もその一つでした。
一人ひとりのあの日。
その前の、愛する人との時間、その後の、愛する人とのこと。胸が苦しくなりました。石巻の美紗子さんも出ておられました(11日の0時、つまり10日の夜中12時にも再放送されるようです)。
胸が締め付けられました。3月11日、京都で宗会が終わりましたら、そのまま岩手県まで向かわせていただきます。
あの日、愛する人を失った痛みや苦しみを分かり得ることは出来ないけれど、せめて10年分の御縁を振り返りながら、またあの場所で祈らせていただきたい。コロナ禍ですので、決してご迷惑をかけず、その場所で御題目を唱えさせていただきたい。
そう思っています。
そんなことをして何になるんだ。そんな風に思われても仕方ないです。しかし、微力だが無力ではないと信じて、とにかく走って、祈って、唱えてきたいと思います。
沈丁花。甘い香りが春の訪れを知らせてくれていますね。
触れたら相変わらず大好きな香り。ローズマリーも春は紫色のかわいい花を連ねてる。
もちろん、菜の花も、地中の虫たちが飛び起きるくらい鮮やかに咲いてくれています。
「冬は必ず春となる」とは、当たり前のようでなんて奇跡的なこと、ありがたいことでしょう。
今生人界、生きている間だけの修行ですから、与えられたチャンス、片時も無駄に出来ません。
長生きか、長生きでないか、ではなく、その日、その時に、しっかりとご奉公できたか、ということです。分からないかもしれませんが、いつかきっと分かります。
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