2021年12月21日火曜日

5年前のブラジル































5年前の今日はブラジルにおりました。


生涯で、これまでも幾たびか、全く希望の光も見えない、これからどうなるのか分からないような大きな苦難がありました。


先住のお怪我であり、藤本御導師のご遷化、小原旭くんの帰寂は、それぞれ真っ暗闇の中に放り込まれたような、そうした時、そのようなご奉公でした。


ブラジルの敬愛する3名のご住職がご遷化になられたことも、そうでした。本当に、真っ暗闇、全く答えの見えない、悲しい出来事でした。


第一報を受けた瞬間のことを、今でも覚えています。


藤本御導師のご遷化の時も、そうでした。淳度師から、お電話をいただいたのだと思います。1231日、絶叫したのを、覚えています。あれから12年、本年は御十三回忌をお迎えします。


最も厳しいご奉公。ブラジルに行くしかない、ブラジルの教講が、どれだけ悲しい、苦しい状況にあるか、一刻も早く駆けつけて、とにかく一緒に御題目をお唱えさせていただこう。


松本御導師と共にブラジルに駆けつけた5年前。


松本御導師の、まごころのご奉公、その隣でご奉公していたこと、忘れられず、まだ温もりまで感じられるような、すぐそこにあるご奉公の思い出。


涙をこられていた松本御導師、泣いてしまった御導師。あの極限のような、大変な状況の中で、いろいろな表情、絞り出した言葉、やっと交わした会話が、思い出されます。


もう、その松本御導師もいない。


無常です。あまりにも。


御教歌

むかしみし人はむなしくなりにけり わが身の上をいつかたのまむ


あっという間に、過ぎていく時。その時、その時に、命をかけた、心をこめた、人間として、佛立教務として、佛立仏教徒として、本物の生き方をしたいです。し損じることだけは、したくない。


佛立魂。


逆風でしか、飛行機は上昇しない。


ずっと変わらない。どこまで行っても変わらない。この生き方を、生涯、もう少しだけ、貫きたいと思います。


御教歌

さくと見ばやがて桜はちりそめぬ 花やなるゝをいとふ成らん


5年前のブラジルのご奉公は、今生人界の思い出でありました。3人の御住職が残された教えを受け継ぎ、ブラジル教区のさらなる異体同心と発展を心の奥底から祈念します。

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