2022年3月11日金曜日

背中を押してくれた人










今日は、僕の教務としての人生にとって、やはり欠かせないお一人、鈴木光(アキラ)さんの告別式を奉修させていただきます。


26才の時に出版した『佛立魂』という本は、鈴木光さん、久子さんご夫妻がおられなければ出版できませんでした。


文章を書くことなんて得意でも何でもなかった。本を読むことより漫画を読むことの方が多かった私に、「これで本を書いてください」と300万円を手渡されたこと。


生涯で最初の受持、初めての責任講師。鶴見教区で一緒にご奉公させていただいていて、鈴木さんご夫妻がどれだけ慎ましやかに生活されているか知っていました。とてつもない金額、御有志、心を、お預かりしてしまいました。


平成543日、私たちが目の当たりにした、先住の身に起こった出来事、奇跡としか言いようのない現証の御利益を、「本にして残しておかないと、私たち忘れちゃうでしょ」と言って手渡された想い。


『佛立魂』は、今でも全国、いや世界中で読んでくださっている方がいます。あの時、あのタイミングで、起こらなければならなかった全てが、本の中にあります。


埋もれさせず、こうして記録できたことは、鈴木さんのおじさん!久子お母さんのおかげです!未来永劫、語り継いでいきます!僕の人生でも、あのタイミングで、あのことが無ければ、あの本がなければ、全く違う教務道でした。


現証弘通。最初にそこに立たせてくださった。御法さまに心から感謝しております。現証入りにしてくださった。


だからこそ、伝えたい想い。あれから30年近く、本の出版からホームページの開設、ブログ、SNS、動画配信と、生きた仏教の有難さを発信してこれたこと。


パブリック・リレーションズ、ソーシャルメディアの活動、情報発信、情報処理も、根本や核心がなければ意味がない、続きもしない。


お勉強の大好きなおぼっちゃまではなく、出来の悪い不良、スポーツばかりしていた自分を育ててくださった全てに感謝しています。特に、とてつもない御有志で背中を押し、かけがえのないチャンスを与えてくださった鈴木さんのおじさん!久子お母さん(涙)!本当に、本当に、ありがとうございます。


お二人がいなければ、こうしてブログも書いていないし、『仏教徒 坂本龍馬』も書けなかった。今の自分はいないです。


しっかりとお見送りさせていただきます。


去ぬる令和四年三月三日、行年九十七歳を以て、寂光の本宮に還帰せんとするところの霊位、本門佛立宗 妙深寺 所属正信徒、通称 鈴木 光。


住職清潤、長きに亘る故人生前の積功累徳のご奉公を称え、法の諱を授け、

本山院法勲清照日光居士と号す。


願わくは寂光の本宮に安からしめんことを。かつ生々世々、行菩薩道の誓願に任せて、師壇世世生を共に相まみえ、再び菩薩行に精進せんことを請い願うのみ。


南無妙法蓮華経ー。

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