2025年1月23日木曜日

バッディ主教のトランプ大統領への嘆願


トランプ大統領は「彼女は非常に無礼なやり方で自分の教会を政治の世界に引き込んだ。陰険な口調で、説得力も知性も感じられなかった」と批判しているそうですが、果たしてそうでしょうか。


世界で最も権力のある人物に対して宗教家が取った態度として最も尊敬に値すると感じました。


ワシントン国立大聖堂は米国聖公会の教会で米国の主要な行事が行われる極めて重要な教会。


バイデン氏の信仰していたカトリックの司教が発言したのではなく、米国聖公会の主教が発言した内容は「政治的」ではなく「人道的」ではないでしょうか。信仰は異なりますが同じ宗教家として敬意を抱きます。


宗教家は政治家ではない。宗教家はビジネスマンでもない。宗教家は宗教家として世界にあって役割を果たさなくてはならない。政治家のようになっては宗教家としての責務が果たせないし、ビジネスマンのようになったら宗教家としての信頼を失う。


残念ながら今の世は政治家のようなお坊さん、役人のようなお坊さんばかりです。お仕事をしたことのない人のお仕事ごっこみたいなエセ宗教家ばかりです。


世界が注目する中、キリスト教の主教のとった行動は恐ろしいほど勇気が必要だったと思います。政治家としてではなく、宗教家として、慈悲、思いやりを持った政治を行ってくださいと言う嘆願、願いだったと思います。


日本語の翻訳文が掲載されていなかったので、英語の全文を取り寄せて、Google翻訳で日本語にしてもらいました。


政治的な立場からこの内容が気に入らない方もいると思いますが、党派や思想や信条を超えて、大切なスピーチだったと思います。宗教家は個人的な毀誉褒貶や、小さなヒエラルキーの中の地位向上などではなく、歴史に裁かれると言う信念を持って行動しなければならないのだと思います。


『バッディ主教のトランプ大統領への嘆願』


「大統領、最後にもう一度お願いがあります。


何百万人もの人々があなたに信頼を寄せており、昨日あなたが国民に語ったように、あなたは愛にあふれた神の摂理を感じています。


神の名において、今、恐怖に怯えている我が国の人々に慈悲を与えてください。


民主党、共和党、無所属の家庭には、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの子どもたちがおり、中には命の危険を感じています。


私たちの作物を収穫し、オフィスビルを掃除する人々、養鶏場や食肉加工工場で働く人々、レストランで私たちが食べた後の皿洗いをする人々、病院で夜勤をする人々。


彼らは市民ではないかもしれないし、適切な書類を持っていないかもしれません。しかし、移民の大多数は犯罪者ではありません。彼らは税金を払い、良き隣人です。彼らは私たちの教会、モスク、シナゴーグ、グルドワラ、寺院の忠実な信者です。


大統領閣下、親が連れ去られるのではないかと恐れている子供たちがいる地域社会の人々に慈悲をお与えください。


そして、戦争地帯や自国での迫害から逃れてきた人々が、この地で思いやりと歓迎を受けられるよう助けてください。


私たちの神は、私たちが見知らぬ人に対して慈悲深くあるべきだと教えています。私たちは皆、かつてこの地で見知らぬ人だったからです。


神が私たちに、すべての人間の尊厳を尊重し、愛をもって互いに真実を語り、すべての人々の利益のために、互いに、そして私たちの神と共に謙虚に歩む強さと勇気を与えてくださいますように。この国と世界のすべての人々の利益のために。アーメン」


仏教者の中に、このキリスト者より聡明で勇気のある真の宗教家がいることを願います。


役人や政治家やビジネスマンのようなことではなく、宗教家として生きなくてはならないと思います。


南無妙法蓮華経

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