2026年4月22日水曜日

玄義くん

 











ネパール生まれのこの子は、右手は上を指し、左手は下を指し、僕の前で自然にこのポーズをとって、スヤスヤと寝ていました。


この子はネパールの新月の日に生を受けました。


畏れ多いことですが、二人から申し付けられ、悩みに悩み、ご宝前にお伺いしながら、その名を撰ばせていただきました。


コレイア清行師とウィニーさんの第一子、ご長男は『玄義(げんぎ)』くんと名付けさせていただきました。


『玄』は、もともと赤みや黄みを含んだ黒を指し、転じて奥深いこと、微妙で深遠なこと、目には見えずとも天地万象の根源、深く幽玄なるものを意味します。


『義』は、正しい道、尊い意味、本質を表します。その字は「美」が「我」を上回り、エゴを圧して美に生きることを指します。


「玄義」を仏教では、経論の奥にある深い要旨を明らかにすること、そのようにして明らかになった玄妙な教えの核心を指す語で、その代表に天台大師智顗の『妙法蓮華経玄義』(略して『法華玄義』)があります。


『大方等大集経』巻55(月蔵分の該当箇所)では、五つの五百年が順に説かれ、第五は 「次五百年、於我法中鬪諍言訟、白法隱沒、損減堅固」 とあります。  


 「鬪諍言訟」 は仏法の内部で論争や対立が激しくなること、「白法」は清浄で正しい法、「隱沒」はそれが世に顕れなくなる、見えにくくなること、「損減堅固」はその衰えや減少が一時的ではなく固定化・常態化すること。


そんな時代、仏法の内部で争論が盛んになり、清浄な正法が世に顕れにくくなり、その衰微が決定的になる世の中に生きる子、仏教の創始者・ブッダの生まれた国に、満月ではなく新月の日に生まれた佛立教務の子に託す名前。


実は2026年4月の新月はネパール時間(カトマンズ/NPT, UTC+5:45)で 4月17日(金)17時36分でした。ほぼ完璧にその時刻と重なって生まれてきてくれました。


満月と異なり、新月の月は姿は見えません。しかし、たしかに天に在り、やがて光を満たして暗闇の地球を照らしてゆきます。この子もまた、その内に深い真理と尊い使命を宿し、静かに、力強く、生命を輝かせてほしい。そのような祈りを込めて畏れながら『玄義』と命名させていただきました。


とにかく、健やかでありますように。


つよく、あかるく、ただしく、たのしんで、生きてほしい。


南無妙法蓮華経


コレイア・橋本・玄義くんを、よろしくお願いいたします。


ありがとうございます。

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玄義くん

  ネパール生まれのこの子は、右手は上を指し、左手は下を指し、僕の前で自然にこのポーズをとって、スヤスヤと寝ていました。 この子はネパールの新月の日に生を受けました。 畏れ多いことですが、二人から申し付けられ、悩みに悩み、ご宝前にお伺いしながら、その名を撰ばせていただきました。 ...