2014年12月8日月曜日

基地の街

きっと、日本で一番米軍基地に近いお寺が、法深寺ではないかと思います。

先日お参詣させていただいた横須賀の信常寺さまも米軍基地の近くにありますが、それでも数キロは離れています。

この法深寺は、基地のフェンスまでほんの数百メートル、いや百数十メートルかな。

言上中でも、会議中でも、凄まじい轟音が鳴り響き、全く聞こえなくなるほどです。

今日は法深寺で支庁協議会。

久しぶりに、轟音を聞きました。

沖縄の基地問題も、全く他人事ではありません。

今の流れのまま、辺野古への移設しか選択肢がないのでしょうか。

宇宙人のような鳩山さんが言った県外移設。

蜂の巣をつついたように批判されたけど、批判ではなく国民的な議論をして可能性を考えられなかったのでしょうか。

基地のある街。

東日本大震災以降、原子力発電所のことについても、本当に自分たちの問題として捉えていなかったことが、最大の問題であることに気づいたはずだから。

昨日は、悠時くんが、はじめて葬儀のご奉公に随行しました。

そして、生まれて初めて、人間が荼毘に付されるのを、目の当たりにしたのでした。

ブラジルでは、ほとんどが土葬です。

あっという間に、真っ白な灰になる、日本の火葬。

いい勉強になったと思います。

昔々、火葬でも土葬でもなく、森の中に遺体を置いておくという葬儀の方法がありました。

仏教の僧侶は、その森に分け入って、ひたすら遺体を眺めている、という修行があったと聞きます。

赤くなり、黒くなり、変わってゆく人間を、見ていることが、人間というもの、生きるということ、死ぬということ、無常ということを悟るための修行だったのですね。

そこまで極端な修行をしなくても、人びとの生命の中に交じってご奉公させていただけば、無常を、深く学べるはず。

極端な修行をし過ぎていたからかな、増えに増えた上座部の戒律の中には「遺体としてはならない」というようなとんでもないものまである。

とにかく、だから、だから、法華経の、純円一実の、不軽菩薩をお手本にしたシンプルな修行が大切。

全部、ここに詰まってる。

お戒壇の写真は、昨日の午後の教区御講、小泉さんと高木さんが護持されているお戒壇。

薄型の、どこからでも拝見できるのが、やはり佛立らしい。

美しい、新しい、お戒壇。

ありがとうございます。

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