雨の上がった横浜。
妙深寺では秋のお彼岸に併せて、秋季総回向を奉修させていただきました。
残念ながら、私の想像を超えた少ないお参詣で、愕然としてしまいました。
例年は本堂に溢れるほどお参詣者がいてくださる感じがしていたのですが、今回は不思議なくらい寂しい感じがしました。
昨日から降り続いた雨のためとか、運動会や体育祭が重なっているとか、近隣の学校で文化祭があって横浜駅のタクシーが全くなかったとか、いろいろな理由を聞きましたが、それだけとは思えません。
晴れだろうと、雨だろうと、これは現証。
コツコツと重なってきた要因があって、こうした結果がある。
必死に頑張っても現状維持、何もしなければ衰退の一途という厳しい時代の中で、今日の結果を真摯に受け止めなければなりません。
私たち教講一同に、ご信心が落ちているのだと思います。
ご信心が落ちているということは、個々にとっても、家や社会や世界にとっても、バリアーが弱くなるということです。
油断のないように功徳を積み、心がける、想いを寄せる、行動に移すのがご信心。
これを機に、しっかりと妙深寺のご奉公をみんなで見直してゆきたいと思います。
それでも若い方のお参りやご奉公がたくさんあり、一からのご奉公が花開いているのも感じました。
玄関にはいつも以上に大勢の薫化会の子供たちがご奉公してくれていましたし、ガールスカウトの喫茶店フレンズも、バザーも賑やかに開店していました。
間に合うだろうか、と心配していた世代交代。機会を逃せば取り戻せない法灯相続、ご家族揃ってのお参詣。
10月にお迎えする妙深寺の高祖会では、何としても挽回して、たくさんのお参詣になりますようにー。
そのためには、一過性の、一日のことではなく、ご信心の大切さ、ご回向の大切さ、お参りの大切さが心に染みて分かるように、ご奉公してゆくしかありません。
「お参りに来てください」ではおかしいのですから。お参詣とは、自分で発起してさせてもらうからこそ功徳になります。
「聞いた様に するが信心 我が思ふ 様にするのは信心でなし」
「信心の あるとなしとは参詣を するとせんとに顕れにけり」
先日の泉教区の教区御講で、「お墓参りを意識している世代は何歳代が一番多いと思いますか?」と教区長が皆さんに質問されていました。
みんなで「70代?」「60代~80代?」などと答えていたのですが、答えは「20代」とのことでした。
最近は若い人の方が意識が高いという調査結果があるそうです。
いずれにしても、このままでは、たくさんの方々の心にも、身体にも、社会にだってよくないはず。
さらにご奉公に精進し、同時にその中身を検証して改良させていただきます。
サプライズで、清嵐師からのご挨拶、アシェスからのご挨拶、諒太郎からのご挨拶をしてもらいました。
素晴らしかったです。
ありがとうございます。
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