2017年9月27日水曜日

NHKと先輩の家、そして髙橋ツトム先生

清嵐師と神戸に行き、福岡御導師にご挨拶することが出来ました。よかったー。


来年はスリランカ開教20周年。ご弘通の課題についてもたっぷり打ち合わせ出来ました。


明けて昨日は京都で会議に出て、午後は東京に移動。夜はNHKカルチャー青山教室で9月の授業でした。


このNHKカルチャーセンターでの講義、今年に入ってから毎月させていただいてきました。生き生きとした仏教を伝える、伝えるために内容を洗練してゆく、僕にとっても本当に有意義な時間でした。


こんな自分に天下のNHKカルチャーさまが長らく講義の機会を与えてくださり、感謝しかありませんでした。本当に、ありがたい。


しかし、今回のスケジュールのように綱渡りみたいなことになって、ギリギリの調整ばかりしていて、ちょっとお休みさせていただこうと思います(汗)。


今日と明日も京都でご奉公。あまりにも毎月スケジュールが混雑し過ぎていて。


有意義どころか、肩透かしみたいな内容のスケジュールも多いのですが、あらゆる意味でレベルの落ちている今は仕方ない(涙)。


とにかく、与えられた時間を精一杯生かして、さらに人間としても、仏教僧としても、止まることなく精進してゆきたいと思います。


人は出会いで変わります。与えていただいた機会で変わります。


感謝しかないです。


昨夜、NHKが終わってから、先輩のお宅に寄らせていただきました。


本当は、途中からNHKの講座よりも、先輩の家に寄ることの方が大切に感じていました。


先輩の息子さんは、昨年の夏、交通事故で亡くなってしまいました。


あの夏、自分に出来ることは何でもさせてもらおうと誓いました。


幾度となく事故現場へ行ってご回向させていただき、裁判所へもご一緒しました。


「もう一生心から笑うことはない」


あまりにも深い哀しみの底にいる奥さまに対して、かける言葉も見つからない、一緒に時間が過ぎるのを待つような気持ちでいました。


僕に出来るのは、とにかく寄り添い、彼のために、ご家族のために、御題目をお唱えさせていただくことだけ。


いい言葉なんて、ないんです。


それでも、機会がなければお会いすることも出来ません。


そこに、NHKの講義がありました。


最愛の息子さんの思い出がいたるところにある家から離れて、ご家族は表参道にお引っ越しされました。


「では、ナガマツ、講義の後で家に寄って食事をしよう」


何も出来ない僕にとってはこれほど嬉しいことはありませんでした。


毎月、18時半から20時までの講義の後、先輩の家に伺えることになりました。


ご遺骨の前で、一座のお看経をさせていただいて、みんなで手作りのお食事をいただいて。


ご遺骨、写真。毎月、お看経をさせていただくと、いつも、後ろから奥さまの泣いている声が聞こえてきました。


それでも、毎月こうしてお会いできることが、僕にとってどれだけ大切な時間だったか、分かりません。


昨日も、NHKの講座のために京都から東京に戻ったというより、先輩や奥さまにお会い出来ると思って、新幹線に乗っていました。


たくさん、たくさん、いろいろなことをお話できるようになりました。


それも、今月で終わり。


しかし、来月も出来たら別のスケジュールを組んで、みんなで集まりたいなー、と話していました。


もし、出来るなら、身体をいくつかに裂いて、大切な場所に行き、大切な場所にいて、ご奉公させてもらいたいです。


無理なことは分かっていますが。


京都佛立ミュージアムの次回展示のポスター、チラシが完成しました。


10年ほど前、博くんのご紹介でお会いした漫画家の髙橋ツトム先生。


映画化もされた『スカイハイ』や幕末を描いた『SIDOOH/士道』など、素晴らしい作品、その美しい作画に惚れ込んでいました。


初めてお会いしたのは妙深寺の応接間。すぐに不良としての嗅覚もビクビクして(笑)。


実は『仏教徒 坂本龍馬』の時にも、作画をお願いしようと思っていたのでした。


今回、大政奉還150年、明治維新150年、龍馬没後150年のタイミングで、満を辞して先生にご協力をお願いしたところ、本当に快くお受けくださいました。


常にギリギリのスケジュールで、編集者から追いまくられている先生ですので、無理に無理を重ねて、私たちのリクエストに全て応えてくださり、完璧に仕上げてくださいました。


本当に、感無量です。


髙橋ツトム先生のご尽力、この素晴らしいポスターに負けないように、企画展の内容もしっかりしなければ。


先生のオフィスの近くまで一緒にお願いに行ってくれた博くんにも、いつもながら心から感謝です(涙)。


がんばります。


ありがとうございます。

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