2020年2月7日金曜日

本当の仏教










宗教は人間の恐れや欲望、政治的な意図によって生まれ、利用されてきた。

仏教は人間が生み出した宗教から離れようと試みるものだった。

いつしか仏教も人間によって変節を余儀なくされたが、ここにあるのはプリモーディアルな仏教である。

近い将来、その意味を知る人が数えきれないほど生まれるのが見える。世界の至るところに。

人間の恐れや、欲望、支配欲、権力欲、名誉欲、政治的な野望や野心から生まれた、それによって変節した宗教は終わる。

それがどれだけ空虚なものか誰もが知るからだ。

いや、幻を信じ、夢の中にいることを選ぶ人たちもいるだろう。目覚めるよりも誰かに支配されることを望む人もいる。

それでも佛立仏教は自由と自然を説く。人間に生まれた以上、愚かさと可能性を与えられている。誰もが、仏にもなれるし、鬼にも、修羅にも、なれるのだ。それが万物の霊長たる人間に与えられた選択肢であり、愚かさと可能性なのだ。

あらゆるものは止まっていない。油断をすれば息絶える。変質する。

発酵か、腐敗か。事物は必ずこの2つをたどる。組織や宗教も同じだ。

このことが見えてくると、この世界のあらゆる事象が理解できる。ほとんどの出来事は問題ではなく課題であり、必然として現出している。

チェンジリーダーがいようといなかろうと、世界は進化と変化を繰り返す。

瞬きするような人間の一生だから、その人が発酵に寄与しているのか、腐敗に一役買ったのか、多くは分からないし気づかない。

目を覚ますと世界はキラキラと輝き出す。

それが本当の仏教だ。

美しい京都の朝と夜。

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