2020年6月12日金曜日

学んだこと








今朝は朝参詣に引き続き、なんと8時から会議でした。


ゆっくりご披露させていただきますが、ダイヤモンド・プリンセス号で除菌作業を行った株式会社ユニゾンを中心に、第2波、第3波が来ることを想定し、コロナ後の安全な社会のための特別チームが始動しています。


感染症拡大予防のため、クラスター発生後の除菌のため、恒久的な施設維持のために、特殊なノウハウ、技術を整えたチームが結成されています。


早朝から境内にテントがはられ、実験が行われていました。妙深寺も社会貢献のために使っていただけたら大変に嬉しいです。ありがとうございます。


10時からは『月刊 住職』という雑誌社より取材をしていただきました。「SDGsとお寺」というくくりで、妙深寺のホームページをご覧くださり、ご連絡をいただきました。


約1時間半ほどお話をさせていただきました。


つくづく、この忌まわしいウイルスによって学ばされたことがあります。


タイムリミットが点滅し、持続不可能の警鐘が鳴らされていた人間社会。


急ブレーキではありましたが、人間が生き方や在り方を見つめ直す機会でした。


ステイホームで感じた家の中のこと。飛び回っていた生活と、自宅で過ごす生活。トラブルもあったと聞いていますが、見方によっては目の前の宝物に気づく時間でもあったはず。


まるで「遠くに極楽を求めるのではなく、この娑婆世界が勝負」「この娑婆を良くすることが大切」という法華経の精神を教えていただいているようでした。


法華経の信仰者・宮沢賢治さんが言っているとおりです。


「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない。」


自国第一主義、差別や分断など、旧世界の権化のような権力者が毒を吐いても、We shall overcome、必ず夜は明ける。


隣の家で苦しんでいる人がいるのに、自分の家だけ「裕福で幸せです!」とは思えないはず。他人の不幸と比べて自身の幸せを感じるのは人間の性かもしれないけれど、現代人の多くは「世界の幸福」と「個人の幸福」が強く結びついていることを知っているはずです。


賢治さんの言葉を今こそ身に読まなければ。


グローカル。

Think Globally, Act Locally.


子どもの食 緊急支援プロジェクトも、何もかも。


今日のインタビューでお話ししたのは、「とにかくジタバタしている」ということでした。


SDGsに賛同したのは、本来仏教が命題として教えていいただいていることが全て含まれていると思えたから。


国連のグテーレス事務総長が「今後数年で決定的な手が打てなかったらコントロール不可能になる」と警鐘を鳴らしてから1年10ヶ月が経過しました。


このままではあまりに無責任。無責任な大人たち。地球を食い物にして、逃げるつもりか!逃げられると思っているのか?と子どもたちに叱られます。


SDGsの「持続可能な開発目標」ということ。仏教の説く「無常」とは「持続不可能」ということなのです。だから、誰よりも、何よりも、仏教徒は因果の道理、持続可能にする困難さを知っているはず。


永遠に続くことなどありえない。


As you sow, as you reap.


因果応報。


こんなに小さな、壁にはポスターやチラシだらけのボロボロのお寺でも、ジタバタして、持続不可能を、持続可能になるために、努力しています。


マイバック。マイボトル。ツリーハウス。無料てらこや。


スリランカ、インド、ネパール。


このコロナ禍の真っ只中、妙深寺はスリランカ・コロンボ別院で食糧支援事業「フードサポート」を行いました。ディリーパ良潤師、ハシャーン清嵐師、みんなが手に手を取って支援活動に走り回っていました。


この資金を提供してくださったのは長倉深要師。スリランカの方々が新型コロナウイルスの蔓延で食べ物に困っている、スリランカ別院が支援を開始します、日本からの援助をお願いします、と連絡を受けた直後、深要師が貯金を下ろして、御有志してくださいました(涙)。


ネパールではダハール清天師、インドでは50度近い熱波の中カドゥカ清地師が奮闘してくれています。インドでは貧しい村の子どもたちに英語教室を開き、教育支援を行っています。


「新しい時代の、生きたお寺」


この世をなんとかしないとあの世もなんともならない。


これです。あの世には、お箸一本も持っていくことはできません。


日本を、世界を、洗濯する時。


バージョンアップしていきましょう。


心は、何才になっても、バージョンアップできます。


人生は、どこまで行けるか選手権。魂のレベルのことです。あなたの魂はどのレベルか。


トランプ大統領は映画『クラウド・アトラス』の中のあの人のようです。三島由紀夫さんの映画が話題になっていますが、この『クラウド・アトラス』は三島由紀夫の遺作『豊饒の海』をモチーフの一つに描かれています。是非ご覧いただきたいです。


時間があるならば、映画ならば『クラウド・アトラス』『インターステラー』を観ていただきたいです。


ステイホーム中、めだかと一緒にいました。めだかちゃん、子どもたちがたくさん生まれて、お孫さんも生まれて、大家族です。


ベランダのウィンドチャイム。とてもいい音がします。風鈴もいいし、このウインドチャイムも大好き。風が強いとうるさくてゴムテームで止めたりします(笑)。


生きている間、上手にこの世界を楽しみましょう。


菩薩行が第一大切。その心が幸せの元。


ありがとうございます。

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