2020年6月5日金曜日

伏見の御導師のいない京都



























伏見の御導師がいない京都。


とても不思議で、信じられない、心の中の大きな穴を見つけました。


この2週間、伏見妙福寺で過ごした時間。決して忘れられない、忘れてはいけない。


兄のような近い存在だったので、自分の死を強く感じました。


昨日、松本現薫ご住職と素江奥さまと共に、本山宥清寺にお参りし、ご講有にご挨拶させていただきました。伏見妙福寺の前身は由緒ある伏見堅信組。佛立第二世講有日聞上人がご奉公なさいました。


ですから、本寺は本山宥清寺。直末寺院。


宇治川にかかる蓬莱橋と寺田屋の間、月桂冠の大倉記念館、今でも千石船が発着する伏見港の近くにある妙福寺。


子どもの頃からの思い出がいっぱいです。


ご挨拶の後、京都佛立ミュージアムに立ち寄り、除菌作業のセッティングをしました。


最近報道が混同されていますが、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は違いますし、アルカリ性と酸性の違いもあります。次亜塩素酸ナトリウムは漂白剤に代表されるものですから明らかに有害。


コロナのずっと前から、赤ちゃんに使っても大丈夫と言われていたのが「微酸性」の「次亜塩素酸水」でした。ノロウイルスなどが流行した時、赤ちゃんにアルコールは使いませんが、使える除菌水が微酸性の次亜塩素酸水でした。


しかし、新型コロナウイルスの蔓延後、この見解も変わってきていて、何がどうなっているのか分かりません。いずれにしても除菌には効果があるので、開館前と閉館後は除菌作業を行ってもらうことにしました。


とにかく、やれることをしっかりとやって、京都佛立ミュージアムは再開いたしました。


どうか、よろしくお願いいたします。


夜は、ほぼ3ヶ月ぶりに長松寺のお総講を勤めさせていただきました。


この時期だからこそ、いただいた御教歌。


「驚す甲斐こそ無けれ村雀 耳なれぬれば鳴子(なるこ)にぞのる」


馴れ行く心、侮る心、忘れっぽい心をお戒めの御教歌。


慢心が蔓延。欲と怒りと狂気が感染拡大中。しっかりと感染予防をして、心と身体を健康に保ちましょう。


「信行の立石を見ぬひとり旅 晩のとまりや慢心の森」

「慢心のおこりはじめや師を捨て おのれ師匠にならんとぞする」


松本御導師がご遷化になられ、モチベーションはゼロ、なんとも言えない心境ですが、なんとか足だけ前に出します。


南無妙法蓮華経ー。

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