8月12日の夜、海の仲間の一人、後輩・永田博徳を見送る一座を勤めさせていただきました。
コロナ禍の、平日にもかかわらず、想像していた以上に多くの方々にお集まりいただき、感謝しかないです。
お仕事はもちろん、海から直接来られた方もいたと思うのに、みんな喪服を身につけて、永田のために集まってくれたのです(涙)。
永田、本当に幸せ者です。
お母さま、弟さんが、永田の遺影とご遺骨をお供くださり、49日忌でしたが、本当のお通夜のように、真心のこもった法要となりました。
法要の直前、山井がもう一枚の写真を持ってきてくれました。1989年、仲のいい若者たち。
人生は、振り返ると本当に一瞬の夢のようでもあります。映画『ビッグ・ウェンズデー』ではないけれど、青春が夏だとしたら、大人になるための秋があり、別れの続く冬もある。
でも、また春が来ると信じなきゃ。いつまでも夏のままではいられないけれど、年を重ねたら年を重ねたなりの友情もあるし、愛情もある。青年に自分たちの経験を伝えたり、海や空を守ることもできる。
冬は必ず春となる。永田も、もう分かってくれると思う。みんなの想いを感じたと思う。みんなを前にして、有難そうな、申し訳なさそうな顔が浮かんだよ。
山井は、何故か涙止まらなくなったようで、ずっと泣いていました。お焼香の時も、その姿を見て、僕も涙が溢れてしまいました。
少し不器用で、でも自分の選んだ道をそのとおりに生きた。間違ったこともあったと思うし、叱りたい気持ちもある。でも、それは病院で伝えたからな。
「元気になったら頭を丸めて坊主になれ」
「お寺で一から修行しろ」
枕経をしている時、永田の顔を見ながら、心の中でもう一度そう伝えました。
あんなに穏やかな顔をして、髪の毛もさっぱりして、僕たちが行く前のお母さんが本当にきれいしてくれていた。葬儀社の方がなさったのかと思っていたら違った。お母さんでした。本当に、お母さんにも感謝だな、永田。
弟さんも正直な気持ちで参列したみんなにご挨拶してくれました。たくさんのごめんを家族に伝えないとな、永田。
とにかく、過去ではなく今、今だけじゃなく未来へ向かって、永田を見送る会で、いろいろなことを確かめ合えたと思います。
それが、永田を一番喜ばせることだと思うから。
生きている間は、うまくいかないこともたくさんあっただろうし、行き詰まったり、どうにもならないこともあった。
でも、ここからは、なんとか僕たちの想いを受け止めて、ご回向の功徳をいただいて、誰かを幸せにすること、誰かの力になろうと、あっちでも頑張ってほしい。
そして、なるべく早くこっちに戻ってきて、一緒に遊ぶだけじゃなくて、次回は一緒に修行しよう。
また会える日を楽しみにしてる。ありがとう。
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