2020年10月10日土曜日

国連平和の鐘@京都佛立ミュージアム


















ニューヨークの国連本部に設置された国連平和の鐘。


なんと、この度、新たにサンマリノ共和国へ寄贈される「国連平和の鐘」を、特別に京都佛立ミュージアムで展示させていただけることとなりました。


かねてより「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」展にご協力いただいてきたサンマリノ・ニッポンまつり実行委員会さまのご配慮によります。


京都佛立ミュージアムの終戦75年特別展も、「国連平和の鐘」の展示が加わったことにより、さらに意義を深められました。


11月25日のグランド・フィナーレに向かってさらに多くの方々にご来館いただけるよう切に願います。


国連平和の鐘の展示には一般社団法人 国連平和の鐘を守る会の髙瀬聖子会長や裕子さんが駆けつけてくださいました。本当にありがたかったですー。


今年、コロナ禍でもニューヨークの国連本部ではグレテス事務総長と少人数に限定して平和の鐘の鐘打式が行われました。


下記、「国連平和の鐘」に添えさせていただいたパネルの内容です。


本当に、ありがとうございます。


2015年、サンマリノ・ニッポンまつり実行委員会は、終戦70年を記念して開催された京都佛立ミュージアムの特別展「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」展の主旨に賛同し、ご協力くださいました。そして、その御縁からローマ教皇へ「焼き場に立つ少年」の写真集贈呈が行われました。翌年、教皇が全世界へ写真の配布を指示したことはご存知のとおりです。


サンマリノ共和国はイタリア半島にある小国でありながら名実ともに平和を尊重する国として世界に知られています。その文化省、観光局は平和を通じた日本との交流に関心を持ち、サンマリノ・ニッポンまつり実行委員会との信頼関係が深まってゆきました。


実行委員会の推薦によりこの写真展はサンマリノ共和国で2度開催され、同時期に『平和の鐘』との邂逅を果たしました。同実行委員会はニューヨークの国連本部に設置されている平和の鐘と中川千代治氏の物語に深く感銘し、この鐘を平和の国・サンマリノ共和国へ贈呈する『平和の鐘設置プロジェクト』が発足いたしました。


201911月、ポデスキ前文化大臣の側近として尽力してきたマッティア・ロンキ氏が来日。『国連平和の鐘を守る会』の高瀬聖子代表から鐘に込められた平和への熱い想いを直接お聞きいただきました。ロンキ氏は「サンマリノ共和国は、301年の建国以来戦争をせずに平和を維持してきましたが、この鐘の設置は、国民にとってサンマリノへの勲章をいただくようなもので誇りに思います。」と述べられました。


この面談で共和国における設置場所も正式に決定しました。そこはサンマリノ共和国のシンボルであるティターノ山の標高約700mにある世界遺産にも認定された旧市街地の中心部です。『ニッポンまつり』が毎年開催されるリベルタ広場もすぐ近くにあり、何よりも観光客が必ず訪れる場所です。今後この鐘がサンマリノから広く世界に知られていくための大きなポイントになると思われます。


ー鐘の制作についてー

『平和の鐘』は、世界中の人たちから平和への祈りを込めて送られたコインなどを溶かし込んで鋳造されています。

サンマリノに贈呈される、この鐘にも、戦後から集められたコインなどの一部に加えて、また、贈呈に関わった方々、応援してくださる方々から、想いのこもったコインをご提供いただき、鋳造されています。


製作をお願いしたのは、国連本部に設置された鐘の姉妹鐘を製作した、富山の老舗鋳造所『株式会社 老子』。新型コロナウイルスが世界的に蔓延した状況下での製造となりましたが、624日に無事に完成。


「平和」とは、戦争が無くなるだけでなく、人類が皆平等に健康で、明るく生活できなければならないということを、改めて強く認識したこの時期に、この鐘が誕生した事には、とても大きな意味があります。


当初、『サンマリノ・ニッポンまつり2020』で、贈呈式展を開催することになっていましたが、コロナ禍で来年に延期となりました。


今回、この期間を、日本の皆さまに見ていただく良き機会と捉えて、終戦75年特別展『トランクの中の日本〜戦争、平和、そして仏教〜』展の会場に展示させていただくことになりました。


来年、無事にこの鐘がサンマリノ共和国に贈られ、鐘の音が世界中に響き渡ることを、心から願っております。

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