iTunesで音楽を聴くようになった。
自分の好きだった曲やジャンルだけではなく、iTunesの勧めるプレイリストやトラックに任せて聴く。
「チル」というジャンルを初めて知った。
「チル」という言葉は「chill out」から由来した言葉で「くつろぐ」とか「まったりする」「落ち着く」という意味で使われているらしい。若者の間では「チルってる」「チルしてる」「チルする」「チルる」という使われ方があるとか。
日本の曲、海外の曲、バラバラに配列されて流れてくるチル系の音楽。昔であれば「バラード」と言っていたのかもしれないけれど、すごく好きになってしまった。
何より、日本のアーティストの方々のレベルの高さに衝撃を受けた。歌は超絶うまいし、その歌詞はきっとごくごく若者にとって身近で、繊細な感情の機微が描かれていて、メロディもシンプルだけど多様で、才能に溢れてる。そして、必ず裏声を使う(笑)。
こんなにすごいアーティストがたくさんいるなんて!日本、すごい、と思いました。
そして、おじさんは思います。世の中について。
枠にはめられて、枠にはまって、自由に生きているようで、不自由に暮らしている人がたくさんいます。
右の人はもっと右、左の人はもっと左、分断と対立を促進する要素が絶対的に増えてきてる。
自由にテレビを見て、自由にネットを検索して、自由に動画を観ているように思っていても、それは本人だけが思い込んでいること。
ファクトとかフェイクとか検証に時間のかかることを声高に指摘する以前に、自由に見ているようで実際にはどんどん狭いスペースに迷い込んでる。
自分の殻を破って、新しい、ステキな音楽やアーティストの方と出会い、その曲を聴くことが出来て、幸せに思いました。
なんか、全然違うんですよねー、僕の思っている感じと。考えていることと。勉強になったし、課題に気づいたり、そんな彼らに語りかける言葉を思ったり。
ありがとうございます。チルの皆さま。
いま、どんどん世の中が悪くなっています。今を「良くなっている」と言うのは短絡的、短期的なことで、必ずやツケを払う時が来る。問題を先送りし続けているのだから。
ズル賢い大人たち。
小善を見て大悪を見失うことなかれ。
小悪を見て大善を見失うことなかれ。
若い世代は冷静にこの社会を見ていると思う。苦しみながら。悩みながら。
心から尊敬すべき人はいない。兄もいない。先輩もない。
大人たちはただただ無責任で欲深く、わがままで、勝手。
そんな風に映っていやしないかと心配です。
若者の死因の第一位が自殺という狂った国。先進7ヵ国、G7の中ダントツトップという経済大国、日本。
MMT理論など、人間中心の、因果の道理を無視したバカな理論を持ち出す大人。
若者の中から、この世界を変える、新しい社会経済システムを生み出す、チェンジリーダーの登場を期待します。
もちろん、それまで精一杯がんばる。
チル、聴いてみてください。落ち着きます。
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