2009年4月1日水曜日

妙深寺報 4月号

 妙深寺報、4月号。桜の季節だから、桜が表紙。いつにも増して、素敵な表紙です。ありがたい。
 花粉も、だいぶん少なくなってきたかと思ったら、これまでの薬漬けがたたったのか、鼻の中がガビガビに。こまったもの。強い薬には副作用があるのかな。昨日、耳鼻咽喉科に行ってきました。こういうところがダメなのかな。花粉症も何もかも、お供水で勝負しないところが。
 巻頭言もあとで掲載するが、「人間をあきらめない」というタイトルで載せさせていただいた。先月は門祖会の御法門を掲載して巻頭言に代えた。今月も春季総回向の御法門が掲載されるから巻頭言はそれに代えられると思っていたのだが、清従師からダメ出し。「ご住職、それはダメです」と。すいません、頑張ります、ということで、このブログにも掲載させていただいた文章を元にして出させていただいた。
 横浜の空は、今朝雨を降らした。月始総講の前だったのだが、「あぁ、雨かぁ」と思ったのだが、ちょうど今日の御法門と合致して、素晴らしいタイミングだった。
 今日の月始総講の御教歌。
人の世は花待ころの春雨の いたづらならでふるよしもがな
 桜の開花、満開を待つ私たち。花を待つ今、拝見させていただいた。桜の開花、春を待つ気持ちに水を差すような、寒の戻りや春雨。「あぁ…」と思うけれど、実は、固く閉じた蕾をほころばせるために必要な訳、雨の降る理由がある。
 私たちも、人間として生を受け、悪循環から抜け出すために、罪障を自覚して、目の前に起こるイヤな出来事に一喜一憂することなく、御仏の示された正しい道を歩んでいく。御祈願の途中、「いよいよ、御利益が顕れる」という直前に、思いも寄らぬことが起こることもある。しかし、そこにも理由がある。訳がある。それで止めてどうする。
 そうした、興ざめするような、冷や水を浴びせられるような、気持ちが萎えるような出来事にも、理由がある。それは、本当の御利益を現すため、自分の最も悪い点を直していただくため、気づかせていただくために、理由があるものだ、と。
 有難い春雨だった。本当に、ありがたい。

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