2009年4月25日土曜日

スリランカ内戦 最終局面と聞いて

 スリランカのリーダーのお一人から、メールが届いた。福岡御導師宛のメールで、CCで私にも送ってくださっていた。内容は、現在ニュースで報道されているように、スリランカの内戦が大きな局面、それも25年ぶりの終息局面を迎えているということについて。
 スリランカからのメールには喜びが溢れていた。スリランカの人々にとって、数え切れないほど尊い人命を奪い、想像を絶するほどの損害を与えてきた、30年に及ぶ内戦の終息が迫っているというのである。
Dear Fukuoka Odoshi,
As I told in the morning, it is happy to say that war is almost ended today as military forces captured all the areas belongs to terrorist and rescued over 70,000 people who were kept as human shield .
This is the end of war in our country after 30 years. When I recall my memory I can remember that your wish was to end this war and peace for our country. today its become to reality.As HBS members of this country we appreciated your kind Bodhisattva effort on behalf of this mission.Please give our great regards to members and priests who were chanted for success and peace of country.
 CNNからの報道を抜粋すると、国連は22日、スリランカ政府軍による反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の掃討作戦で、戦闘に巻き込まれて多数が死傷し、数万人が取り残されていることを明らかにした。
 政府軍は同国北部で20日にLTTE掃討作戦を開始し、メンバーに対し21日を期限として投降を迫った。軍はこの地域に住む民間人3万9000人を救出したとしているが、米国務省によれば、LTTEが制圧している北東沿岸部にはまだ何万人もの住民が取り残されているという。国連人道問題調整部によると、この地域では22日も戦闘が続いて極度の混乱に陥っており、避難民8万人以上への援助が途絶。死傷者は今後さらに増える可能性もあるという。
 スリランカの問題は22日の安全保障理事会でも議題として取り上げられ、クリントン米国務長官は議会委員会で「世界中が大きく失望していること、25年におよぶ紛争を終結させる取り組みの中でこのような犠牲が出ていることは、スリランカ政府も認識していると思う」と語ったという。
 以上が、報道された内容だが、それを読むと諸手を挙げて喜ぶわけにもいかない。依然、数万人の人が危険な状態にある。スリランカ軍はそれを知りながら攻撃の手をゆるめていない。国連や人道団体は即時停戦を促している。しかし、いま手をゆるめれば、その数万人の命の危険は先延ばしされるだけかもしれない。それ以上の死傷者が出続けるかもしれない。いま、非暴力の叫びは届かず、彼ら双方の耳に入っていない。極めて危険な、恐ろしい状態が、スリランカ北東部にある。キリング・フィールドのような、恐ろしい状態が。
 何が出来るか、福岡御導師は模索してこられた。このような結果を望んでおられたわけではない。平和を望んで、私たちはご奉公を進めてきたが、この攻撃と人間の命を盾にした攻防戦を望んでいたわけではない。諸手を挙げて喜ぶことなど、できない。スリランカの人々の気持ちは分かるが。
 真の状況が分からないから、何ともいえないが、メールと、今ある情報を見聞きして、スリランカでご奉公させていただいている一人として、ここに書き込みさせていただく。私たちが、いま出来ることは何か。スリランカのために。とにかく、あらゆる、双方の人のために、御題目をお唱えさせていただく。問題の根は深いが。

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