2009年4月19日日曜日

素直な気持ちで

 昨日、長野でのご奉公から、本日は本山の門祖会のご奉公。第一座に出座させていただいて、この後は第四座までご奉公。
 17日、妙深寺の開導総講で素晴らしい体験談をお話くださった佐藤さんご夫妻。本当に、毎週末は必ずみんなで妙深寺にお参詣される、お手本のようなご家族。お宅からお寺まで、片道2時間!10歳の進之助くんはお父さんと一緒に御塔婆のお給仕ご奉公。御宝前まで御塔婆をお上げくださる。サッカー少年なのだが、ご信心のある家庭の中で、本当に自然にスクスクと育っている。もっと幼い頃は、どーしよーもないほどヤンチャだったのだが、すごいなぁ、ご両親の育て方、ご信心の功徳、お寺と共にある暮らしで、こんなに素晴らしい子に。進之助を見ていると、「うちの暴れん坊たちも大丈夫では?」と少し安心する。そのくらい、本当に、ヤンチャだった。今は、薫化会のリーダーの一人だが、もう未来の妙深寺のホープだ。
 開導総講。そのご両親がお話をしてくださった。本当に、素直で、正直なご信心前が言葉一つ一つに表れていて、本堂の裏で感激していた。ぜひ、その内容を読んでいただきたくて、テープを起こして掲載させていただこうと思う。ご主人の体験された御利益の最初は、第三京浜での出来事なのだが、ブログに公開するとちょっとマズイかもしれないので、ここは残念ながら割愛(涙)。正確なものは妙深寺報にて。
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 ご主人:ありがとうございます。今日は夫婦(めおと)で御宝前係とお給仕係をさせて(笑)、大変有り難く思っております(拍手)。今日はこの一年間にあった我が家の小さな御利益談を発表させていただきます。
 こんなこともありました。仕事へ行く途中、家から駅へ道を歩いていました。その日は六本木に向かっていたのですが、新宿経由で行くか、渋谷経由で行くか、ツラツラと歩きながら考えていました。時計を見るといずれにしても30分ぐらいの余裕がありますので、だったら渋谷経由にしてちょっと乗泉寺にお参りしてから行こうと心に決めました。
 と、その次の瞬間、道の真ん中に白く光るものが落ちているのに気がつきました。風で飛ばされた発砲スチロールの大きな箱でした。いつも自分が車で通っている道なので、「危ないなぁ」と思い、その箱を拾って傍らのコンビニの駐車場の方に歩いていくと、突然、「ドカーン」という大きな音がして、振り向くと僕の真後ろで車がペチャンコになっています。まさに、ほんの4、50㎝、自分の背後に車が突っ込んできたのでした。ほんの一歩でもずれていたら、私はペチャンコになっていたことでしょう。あの発砲スチロールの箱が何かものを言いたげに白く光っていた。その一瞬が瞼に焼き付き、御法さまに守られているんだなぁという実感をひしひしと有り難く感得させていただきました。まさに災難除滅のお計らいです。
 昨年は大切な人を4人も亡くしました。さらに戸塚教区は芽衣ちゃんや教化親の樋口さんや白川さんや堀田さんや病気や怪我の方がたくさんおられ、今までになく、お助行をする回数が自ずと増えました。中でも芽衣ちゃんとゆうとくんのお助行は、同じ子どもを持つ親として精一杯させていただきました。ある日のこと、お助行のお導師をしていた時、すぐ隣に裕一さんと朋美ちゃん。すぐ後ろにゆうとくんのお母さんが座わられた時がありました。「お父さん、お母さんの強い想いを余すことなく御宝前に届けなければいけない」という思いでお導師を勤めさせていただきました。普段、ご住職やお講師方は常にこういう思いでお導師をしておられるのだな、とその時はじめて深く感じることができました。
 昨年、我が家で4人のお教化を成就することができました。お助行の回数、お助行の内容、それが多ければ多いほど、深ければ深いほど、それはご弘通へと結びつくことを、はっきりと知ることができました。さらに、このお教化にまつわる辛く悲しい物語を(笑)、妻の方からご披露させていただきたいと思います。
 奥さま:ありがとうございます。妻の直子でございます(笑)。じゃあ、ちょっと泣きながら読ませていただきます。涙、涙のお話でございます(笑)。
 先日、初めてのお教化をさせていただきました。その育成の中でどうしても越えられない壁に突き当たってしまいまして、悩みに悩んで、生涯二度目の100本祈願をさせていただきました。婦人部長のお役をいただいて、ご奉公もお講参詣も増えて、今までは主人に車で連れていってもらうことが多かったんですが、慣れない横浜の町を、バスなどを使い、一人で電車で来させていただくことが増えました。お寺まで片道2時間掛かります。教化育成のためのお助行も週に一回ほどさせていただいておりまして、100本祈願をするには時間的にも体力的にも目一杯で、それでも何かしなくてはどうしても動かない、どうしようもないという思いで100本祈願をさせていただきまして、本来2週間でやらせていただくところを、1ヶ月に延ばさせていただいてやらせていただきました。
 その間、やはりどうしても体がもたないで、御宝前の前で失礼にも居眠りをしてしまったりとか、気持ちだけが焦って、もう「空(から)題目」になってしまったということもありつつ、どうにか100本を終えて御礼と遅くなってしまったお懺悔をさせていただきました。
 でも、その後も、達成感がないというか、1回目の時は本当に達成感があって、「あぁ、やったなぁ」という気持ちがあったんですが、今回は釈然としない気持ちだけが残ってしまって、どうしたものかなと思っておりました。苦しい日が続き、その100本祈願の反省から、まずは朝晩のお給仕、お看経をもっともっとしっかり丁寧にさせていただくように信行改良、「苦しいから」と辛い顔でいると「心から声に顔に行動に表す」という菩薩の誓いの実践にならないと思って、うまくいかないながらも笑顔と感謝の気持ちをもっともっと人に伝えられるように心掛けさせていただこうと毎日意識して過ごしていました。
 そして、100本終了から一ヶ月経った頃、ふっとモヤモヤが晴れました。本当に当たり前のことでした。ご祈願をどうにか叶えていただこうと思って、私は御法さまから無理やりもぎ取ろうとするような、私の中でそういう執着心があったということがわかりました。その執着こそが私を疲れさせ、なかなかお看経が上がらない心の状態にしていた原因でした。そんな心持ちでお願いが叶うわけがありません。御法さまにすべてお任せしていたつもりなのに、全然そうではなかったことに気付きました。気付かせていただきました。
 実は、去年の暮れからこの何ヶ月間か、同じことを何度も何度も反省しては行きつ、戻りつ信行改良させていただいておりました。信行の道はまるで螺旋(らせん)のようで、一度わかったと思ったことでも、また、もう少し深いところで、また同じ過ちを繰り返します。今度は自然と、明るく素直な気持ちで御宝前にお向かいして、きちんとお懺悔してお看経できるようになりました。
 うちにはバンバン御利益をいただいている10才の息子の進之介というのがおります。見てると何の衒(てら)いもなく、迷いもなく、邪心もなく、素直にご信心していて、全然私とかよりも御題目上がってないんですけども、ポンッと御利益をいただいております。彼をお手本にして、もう本当に数じゃなくて素直な気持ちなんだと思って、力(りき)まず、本当に素直な気持ちでお唱えさせていただこうと思いました。最後に仕事でヘロヘロになって帰ってきても、私に捕まって毎晩のように信行問答させられているうちの主人と、私の切羽詰まったヘルプメールに対して本当にいつも温かい励ましとお折伏をくださる受持の清水清康師とご住職に心から感謝致します。ありがとうございます。
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 う~ん、本当に、尊い。有難かった。素直な声。菩薩の声。

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