ただ、ひたすら、お看経をさせていただく。言葉が見つからない。友を想い、あまりに、無念で、残念で、お看経をいただく以外に、まだ前が見えない。
同じ悲しみ、同じ苦しみを味わう。それが菩薩行ではないか。山林で苦行する必要などない。世界中で彼らほど苦しみに耐えている人たちはいない。同悲同苦のご信心、ご奉公。それしか出来ない。それしかない。それも出来ない。それをする。それが信心、それが修行。
ただ、ひたすら、言葉がない。
言葉に出来ない。だからこそ、南無妙法蓮華経と唱える。言葉には限りがある。言葉にしたら陳腐になる。だから、万感を、この御題目に込めて、とにかく、お看経させていただきます。
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