2014年8月10日日曜日

僕たちが平和な世界つくる

横浜から京都、京都から広島、広島から陸前高田、陸前高田から横浜へと、スリランカのみんな、事故もなく、体調を崩すこともなく、無事にご奉公してくれましたー。ありがとうございますー。

すでに、彼らは昨日から鎌倉顕証寺さまにお参詣させていただき、そのまま泊めていただきまして、今日は顕証寺さまプレゼンツ、福岡御導師と田代先生がご講演される「佛立大学講座」に参加させていただいております。

すべてが、一生の思い出です。彼らにとっても、僕にとっても。

広島で感じたこと。心に刻みました。

陸前高田で感じたこと。心に刻みました。

すべては、バラバラのように見えて、つながっています。

バラバラにしているのは僕たちの目が閉じているからで、本当は、ほら、ここで、あそこで、つながっている。

東日本大震災から、わずか5ヶ月後、あの陸前高田の大地に響き渡ったお囃子や太鼓の力強い音色。

鎮魂の、供養の、ご回向の想いを乗せて、津波が呑み込んだ荒涼とした大地に、みんなの掛け声も響き渡りました。

あれから、4度目のうごく七夕でした。

何のご縁もなかった陸前高田は、僕たちにとって、もう第二の故郷のように身近で、大切な人たちのいる場所です。

数百億円をかけて、かさ上げが行われている陸前高田。もうこの場所で、おの道で、山車を引くことはありません。

ダンプカーが走り続けています。

この馬鹿げた復興プランのために。

もう4度目の七夕なのに、まだ、この街を、何十メートルもかさ上げするために、ダンプカーが土を運び続けています。

そして、仮設住宅には、まだ、たっくさんの人が住み続けていて、その展望もないままです。

いつ、どうなるのか。

計算すれば、かさ上げされた土地、切り開かれた山の上の土地は、一軒分で1億5千万円くらいの経費をかけて造成されたことになり、その同等の価値があると言います。

東京以上の、高級住宅地が生まれつつあります。

どうして、そんな愚かな計画が進められているのか。もっと、別の方法があると、あの大震災の時、僕たちは陸前高田の、たくさんの人から、教えていただいたのに。

自然を恨む気持ちはない。

人間が傲慢すぎたんだ。

これからは謙虚に、自然と共生していかなければならない。

そう教えていただいたのに、あの大地で行われている計画は、人間の傲慢さを象徴するような計画です。

スーパー堤防に、十数メートルのかさ上げ、高級住宅地の造成。

そして、取り残されている仮設住宅のお年寄り。

陸前高田で出会った、大切な方々が、お年を召した方々が、お塔婆の移動もあり、行く末の見えない生活の中で、心のバランスを次々に崩しておられるのを聞いて、いたたまれない。

その中で、また草の根のように、福田さんや柴田さんや皆さんが、手に手を取って、頑張ろうとしておられる。

今回も、お世話になりました。

妙深寺チームは、久しぶりの炊き出しをしてくださいました。屈強な、すごいチームです。

横浜からバスで陸前高田に入り、公民館で寝袋で仮眠して、真夜中に食材を切り、畳の部屋に入り切らず、板の間や台所で寝ている人もいるのです。

すごいですー

そして、暑い最中の炊き出しですから、食材の管理には十分注意してくれていますが、食中毒などの事故もなく、完璧な炊き出しご奉公をしてくださいました。

長砂のみなさんも、カスミのみなさんも、支援に駆けつけてくれた大学のみなさまも、美味しくカレーをいただきました。

本当に、ありがたいです。

佛立菩薩は、暑い寒い言わん。

美味い、不味いも言わん。

こういう時のために、普段から板の間で、台所で、寝袋で、眠れるようにしておかないといかん(汗)。

とにかく、素晴らしいご奉公をいただきました。スリランカのみんなも、被災地を訪れて、寝袋で眠りながら、支援活動に頑張りました。

間違いなく、一生の思い出になったことと思います。

その思い出を、ご弘通のエネルギーに代えて、頑張れるはずです。

新聞のタイトル。

「僕たちが平和な世界つくる」

誰も答えはないです。

任せていたら、黙っていたら、どんどんと、欲深い方へ、傲慢な方へ、とんでもない方へ、行く。

だから、目を見開いて、自分で考えて、自分で行動して、誰のせいにもしないで、未来を、世界を、作りましょう。

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