2015年12月4日金曜日

京町家のお寺

京都の底冷え。

いよいよ、本格的な冬ですね。

北国から届く便りには、真っ白に降り積もった雪の写真もあります。

澄んだ夜空に、凛とした空気。

鴨川にも、真っ白な羽を広げて飛ぶ、ゆりかもめの姿が目立つようになりました。

佛立研究所の会議、京都佛立ミュージアムの運営会議、今夜は麩屋町・長松寺のお総講です。

長松寺。

佛立開導長松清風日扇聖人が、最晩年をお過ごしになられた御館で、当時の京町家のままを保存するため、由緒寺院として「お寺」にして護持させていただいています。

すでに、開導聖人ご在世当時のままを残している建物は、この長松寺だけと聞いています。

失われてしまえば、二度と元に戻らない尊い場所として、その史実も、ご遺品も、その奥にある「幕末・維新の仏教改革者」の思想も意志も、しっかりと後世に伝えてゆきたいと思っています。

特に、平成29年4月1日、佛立開導日扇聖人ご生誕200年を迎えるに当たり、その記念ご奉公として、この御館の存在価値、永代護持やご弘通という目的を果たすべく、朽ちた壁や柱をお直ししたり、老朽化した電気配線の補修や新調をさせていただきたいと思います。

長松寺は所属のご信者さまがいないお寺ですので、どういう形でご奉公を進めればいいか、お伺いしながら進めてゆきたいと思います。

いずれにしても、京都の中で「この人あり」と言われた宗教家であり、デザイナー、クリエイターである長松清風の御館なのですから、「京町家なのにお寺」という特異性、素晴らしさを活かして、京都で最も素敵なお寺を目指して、護持させていただきたいと思います。

では、これから、その長松寺のお総講です。

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