12月8日は、いろいろな意味で特別な日です。
真珠湾攻撃の日、ジョン・レノンが亡くなった日。
そう、何より仏陀釈尊が成道された日と伝えられている特別な日です。
今日、朝から佛立会館、京都佛立ミュージアムのエントランスで、京都府警・上京警察署と本門佛立宗の調印式が執り行われました。
これは、いざ東日本大震災に匹敵する巨大災害が起こった時に、上京警察署の警察機能を、佛立会館の、現在京都佛立ミュージアムがある1階部分、また3階の大ホールなどに移設して使用いただくという協定で、地域の方々の安全のためにも、何より大切なことで、有難いことと思っています。
現在の上京警察署は、耐震性に弱い部分があり、巨大地震が起こると倒壊する危険があるそうです。
そうした有事に備えて、京都府警察では代替え施設の設定を進めており、この上京警察署に隣接する建物や施設を探されていたとのことでした。
いろいろな施設を検討した結果、3年前に建設されたばかりで、耐震基準では1.25倍の強度を備えている当施設が該当したとのことで、本門佛立宗としても警察や近隣住民の方のためになれば何よりと快諾したのでした。
素晴らしいことです。
思えば、佛立会館の建設については、当初私などは懐疑的で、内局の中でもハードよりもソフトを重視した方がいいという意見を重ねて申し上げてきました。
建設が決まり、佛立会館建設の運営委員となりました。
宗会の活発な意見もあり、いろいろな角度から検討を重ねて、宗門全体にとって活用いただける場所、社会貢献を果たせる場所としての役割を大きな目的の一つとして誕生したのが新しい佛立会館でした。
ミュージアムの運営でもそうですが、建物が建ってもそこに血を通わせるソフト、ビジョン、人やアイデアや弛まぬ努力が必要であることは変わりません。
今日、木村宗務総長が上京警察署の署長さまと調印されたのを拝見し、感無量でした。
本当に、ありがたいです。
せっかくですので、本日の調印式でお話になられた木村宗務総長のご挨拶をご紹介しますー。
ありがとうございます。
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平成27年12月8日(火)午前11時
於・佛立会館一階玄関ホール
上京警察署・本門佛立宗 協定調印式
本門佛立宗 代表 木村日覚 宗務総長 ご挨拶
「皆様、本日はお忙しい中、ご参集いただき、ありがとうございます。
上京警察署・本門佛立宗 協定調印式にあたり、本門佛立宗を代表して一言ご挨拶を申しあげます。
さて、この度、上京警察署様と、私ども本門佛立宗との間で、災害対策の一環として協定を結ぶことは、私ども本門佛立宗にとりまして、まことに喜ばしいことでございます。
私ども本門佛立宗は、ご存じの通り宗教法人であり、その公益性という意味において、この度の協定締結は社会の要請に応えるものであると考えるからです。
さらに、私ども本門佛立宗がこの京都・北野の地に本山及び宗務本庁という中枢機関を置いておよそ一六〇年になりますが、この地域とそこに暮らす皆様のお役に立つことができればと念願し、この本庁舎建設にあたって京都佛立ミュージアムを開設し、運営してまいりました。いざという時、そのスペースを活かすことが出来るわけで、こうした形で貢献出来る事をありがたい事と受け止めています。町の安全は日頃、警察の皆様に守っていただいておりますが、反対にお役に立てることがあれば出来る限り協力したく思っています。
さて、町の安心・安全は町内、近隣の方にとって最も大事なことであり、この度の協定は、歴史と伝統ある京都・北野の町に安心と安全をもたらす一つの要素であると存じます。
しかし、この地域の安全確保に欠かすことができない大事な要素があります。それは、地域の皆様のいざという時の団結とご協力ということです。これは、私ども本門佛立宗がこれまで、阪神・淡路大震災や東日本大震災、またフィリピンにおける台風被害や、ネパールにおける地震災害など、国内外における各種自然災害の救援及び復興支援活動に従事してまいりました、その活動から学んだ、いわば現場の教訓でございます。
この度の上京警察署様と私どもとの協定を、まことに実のあるものとするには、地域の皆様のお力を欠いて語ることはできません。どうか、いざという時、非常時にはお力添えの程、よろしくお願い申しあげます。
最後になりましたが、この歴史と伝統ある京都・北野の町が安心と安全につつまれ、ますます発展し、本日ご参集の皆様に幸多からんことを祈り、加えて、私ども本門佛立宗がなお一層、地域の皆様のお役に立てるよう努力することをお誓い申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。
本日は、まことにありがとうございます。
以上」
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