今夜21時から、4月5日に逝去された高畑勲監督の追悼番組が日本テレビ系列で放送されるのですね。
『火垂るの墓』
この追悼番組の放送にも賛否両論があると聞き、心から残念に思います。
そういうものなのでしょうか。
昨今の政治を見ていて、何もかも信じられない世の中、もう最後の砦までガタガタ壊れているように思います。
あるものを無い、ないものをあるなんて、子どもの言い訳か、確信犯か。
サリン事件を起こした後のオウム真理教と重なる状況ではないでしょうか。
ここまで来ると本当に戦争が起こります。
というか、戦争を始める日が決まっているからみんなで時間を稼いでいるのでしょうか。
子どもに見せられない茶番劇のような政治、そのニュースが続きます。
昭和20年6月9日、神戸が空襲に襲われました。
戦争。
空襲で母を失った幼い14才と4才の兄妹が、懸命に生きようとした物語。
作品には高畑監督が実際に目にした焼夷弾が落ちてくる情景が盛り込まれています。
京都佛立ミュージアムの次回展示は、再び「トランクの中の日本 ~戦争、平和、そして仏教~」とさせていただくことになりました。
大原先生、ジョー・オダネル氏のご遺族から、重ねてご許可をいただきました。
開催期間は、2018年6月9日から10月8日です。
この直立不動の少年と、背中に背負われ、息絶えている弟の姿と、重なります。
お兄ちゃんは、弟を火葬するために、順番を待っていました。
直立不動で。
まっすぐ前を見て。
くちびるを噛み締めて。
サンマリノ共和国でも、この写真展を開催させていただこうと現在準備を進めています。
貴重な機会をいただき、何とか進めています(涙)。
命にカンナをかけても、ご奉公できるようにしたいと思います。
私も、身近な先輩の、大切なお嬢さまにご不幸があり、心が潰されるような日々でした。
この少年と弟、この映画のお兄さんと妹、そして先輩のお嬢さま。
いろいろなものと重ねて、では私たちはどうするのか、と思います。
少年の写真を見ても、心が苦しくなります。
自然と涙が流れてしまう。
でも、だからこそ、学べるし、変われる、生きられる。
お祖師さま(日蓮聖人)は、ご主人を亡くされ、続けて15才(数年16才)の息子さんを失った上野さまという女性にお手紙を送っておられます。
息子さんを失ったことを聞いてから、49日忌まで、合計で9通も。
そこには、あふれるような慈悲の言葉、ただただ寄り添い、共に歎き、共に悲しむお祖師さまの御姿があります。
本当に、尊いお手本、尊いご奉公の姿勢を私たちに見せてくださっております。
私も、その慈悲の心を学ばせていただき、だからこそ力強く生きなければならないと思っています。
こんなに、ウソが多い世の中で、正しく見ること、正しく思うこと、正しく語ること、正しく動くこと、正しく生きること、正しく励み、正しく願い、正しくそこにいることは難しい。
しかし、試されているからこそ、まずは目を開いて見ておきたい。
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