2018年9月22日土曜日

平成最後の秋






























稲刈りが終った田んぼからカエルやバッタ、小さなクモがお引っ越し。申し訳ありません(笑)。


落穂ひろいもまた楽し。


そして、刈り取った稲を天日干し。師匠は昔ながらの「はざかけ」で稲穂を乾燥させます。


今年は重雄さんがお仕事でいなかったのですが、ケンちゃんの指示のもと野崎さんも町田さんも藤村さんも武志さんもベテランのように手際よく組み立ててくださいました。


乾燥機の普及で「はざかけ」をする農家は全国的に少なくなったのですが、最近は天日干しの効果が見直されて復活しつつあるそうです。


天日干ししたお米は栄養価も旨みも断然アップするんです。


どこの農家も高齢化と人手不足ですからなかなか復活は難しいと思いますが、新しいネットワークというか都会と地方を結ぶコミュニティを作って、みんなで丁寧に守ってゆきたいです。


消費するだけの農業だと思っていると社会全体がダメになってしまうように思います。


生きるを学ぶ、必須の授業が農業だと思います。


地方では当たり前のことも都会では全く違うから。


来年は妙深寺の壮年会さんをはじめ、教養会の方々にも体験していただきたいと思っています。


ちなみに、「はざかけ」を東北では「棒かけ」と呼びます。いずれも日本の秋の風物詩でした。


稲刈りの後は美味しい美味しい恒例のカレーをいただきます。汗をいっぱいかいた後だから、いつも最高に美味しく頂戴しています。


僕が勝手に「飯田名物」と言っている「かすもみ」も作ってくださっていました。この発酵食品には絶対長寿のチカラがあるー。体にいいのをビンビン感じます。


師匠と一緒に食べるお昼、何よりありがたいです。


人間には生老病死があり、この世は無常ですが、こうして出会えたこと、わずかでも生を重ねて、時間という命を共にさせていただいていることに、感謝、感謝です。


法華経の化城喩品の一文。


「衆生は常に苦悩し、盲冥にして導師なし。


苦尽の道を識らず、解脱を求むることを知らずして、長夜に悪趣を増し、諸天衆を減損す。


冥(くら)きより冥(くら)きに入り、永く仏の名を聞かず。


今仏最上安穏無漏の法を得たまえり。


我等及び天人、これ最大利を得たり。


是の故に咸く稽首して、無上尊を帰命したてまつる。」


いまは息が出来ないくらい、たくさんのご奉公をいただいて、スケジュールもいっぱいですが、だからこそ四季を感じて、感謝して、感謝して、有り難い、有り難いと、空に海に、山に川に頭を下げて、限りある時間を過ごしたいものです。


今日は長野本晨寺で、秋のお彼岸の総回向を奉修させていただきます。


妙深寺は明日の朝10時から平成最後の秋のお彼岸、秋季総回向を奉修させていただきます。


それこそ、今の自分がある、そのルーツを忘れず、先祖を思って、手を合わせたください。


お参りさせていただきましょう。


ありがとうございます。

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