2020年10月27日火曜日

チル


iTunesで音楽を聴くようになった。


自分の好きだった曲やジャンルだけではなく、iTunesの勧めるプレイリストやトラックに任せて聴く。


「チル」というジャンルを初めて知った。


「チル」という言葉は「chill out」から由来した言葉で「くつろぐ」とか「まったりする」「落ち着く」という意味で使われているらしい。若者の間では「チルってる」「チルしてる」「チルする」「チルる」という使われ方があるとか。


日本の曲、海外の曲、バラバラに配列されて流れてくるチル系の音楽。昔であれば「バラード」と言っていたのかもしれないけれど、すごく好きになってしまった。


何より、日本のアーティストの方々のレベルの高さに衝撃を受けた。歌は超絶うまいし、その歌詞はきっとごくごく若者にとって身近で、繊細な感情の機微が描かれていて、メロディもシンプルだけど多様で、才能に溢れてる。そして、必ず裏声を使う(笑)。


こんなにすごいアーティストがたくさんいるなんて!日本、すごい、と思いました。


そして、おじさんは思います。世の中について。


枠にはめられて、枠にはまって、自由に生きているようで、不自由に暮らしている人がたくさんいます。


右の人はもっと右、左の人はもっと左、分断と対立を促進する要素が絶対的に増えてきてる。


自由にテレビを見て、自由にネットを検索して、自由に動画を観ているように思っていても、それは本人だけが思い込んでいること。


ファクトとかフェイクとか検証に時間のかかることを声高に指摘する以前に、自由に見ているようで実際にはどんどん狭いスペースに迷い込んでる。


自分の殻を破って、新しい、ステキな音楽やアーティストの方と出会い、その曲を聴くことが出来て、幸せに思いました。


なんか、全然違うんですよねー、僕の思っている感じと。考えていることと。勉強になったし、課題に気づいたり、そんな彼らに語りかける言葉を思ったり。


ありがとうございます。チルの皆さま。


いま、どんどん世の中が悪くなっています。今を「良くなっている」と言うのは短絡的、短期的なことで、必ずやツケを払う時が来る。問題を先送りし続けているのだから。


ズル賢い大人たち。


小善を見て大悪を見失うことなかれ。


小悪を見て大善を見失うことなかれ。


若い世代は冷静にこの社会を見ていると思う。苦しみながら。悩みながら。


心から尊敬すべき人はいない。兄もいない。先輩もない。


大人たちはただただ無責任で欲深く、わがままで、勝手。


そんな風に映っていやしないかと心配です。


若者の死因の第一位が自殺という狂った国。先進7ヵ国、G7の中ダントツトップという経済大国、日本。


MMT理論など、人間中心の、因果の道理を無視したバカな理論を持ち出す大人。


若者の中から、この世界を変える、新しい社会経済システムを生み出す、チェンジリーダーの登場を期待します。


もちろん、それまで精一杯がんばる。


チル、聴いてみてください。落ち着きます。

2020年10月26日月曜日

川崎フロンターレ 齋藤学選手@横浜ラグーン






本日の横浜ラグーン「魂のリレー」は初めてのスポーツ選手、川崎フロンターレの齋藤学選手です。


齋藤選手はプロサッカー選手。メジャースポーツの日本代表経験者であるとともに、ケガや移籍をはじめ、いろいろな課題を不屈の精神、信念で乗り越えてきた方です。


必ずやリスナーの方々を勇気づけると想い、ご出演をお願いいたしました。


いつも思うのですが、トップクラスのサッカー選手は頭脳明晰、とてつもなく機転がきくのです。齋藤選手は紳士で、謙虚で、いつまでも会話していたい素敵な方でした。


所属の川崎フロンターレは現在Jリーグのトップを走っています。齋藤選手の哲学、とても勉強になりました。


シビアな、厳しい世界で、自分を磨いてこられたアスリートの言葉をお聞きいただき、心と体の免疫力を高めながら新しい1週間に臨んでいただければと思います。


よろしくお願いいたします。


YOKOHAMA LAGOON(横浜ラグーン)心と体の免疫力アップ!

毎週月曜日午前5:30~6:00

FM YOKOHAMA

番組 MC : 長松清潤(住職)


http://radiko.jp/share/?t=20201026053000&sid=YFM


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2020年10月25日日曜日

「お先に失礼します」


日曜日の朝。皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。


1週間前は長野でした。午後は上田市の本晨寺上田別院へお参りし、夜は長野市に戻って本晨寺の幹部の方々と会食させていただきました。


月曜日。長野から車で出発しました。清信師、恒潤師が一緒でした。


この日は大親友のお父さまが急逝されてからちょうど1年。葛飾区四つ木のご実家へ立ち寄り、ご回向のお助行に伺いました。長野から高速で4時間弱。16時前に四つ木に到着しました。


みんなで、1年前を思い出しながら、御題目をお唱えさせていただきました。私は博多光薫寺のご奉公だったので、羽田空港からそのまま四つ木のご実家、この部屋まで駆けつけました。あまりにも突然のお別れだったのです。


1年後、御本尊がご奉安された御霊前で、お母さんと大親友と一緒に御題目をお唱えしている姿。私たちの父の大きさを痛感しながらのご回向の一座でした。


そして、そのまま葛飾区から八王子へ向かいました。


19時、八王子駅で松本現薫師をピックアップし、清流寺へ向かいました。


長谷川御導師はベッドに座って待っていてくださいました。


約1時間、いろいろなお話をお聞きしました。海外弘通のこと、ロサンゼルスのこと、ハワイ別院のこと、オーストラリアのこと、清流寺のことなど、ご奉公についての具体的なお話を、現薫師と清泊師、奥さまと一緒にお聞きしました。


言葉にならない気持ちで清流寺を後にし、月曜日の夜遅く妙深寺まで戻りました。


翌日、御導師の容態は急変し、病院へ搬送。清泊師から刻一刻と変わるご様子を共有させていただいていました。そして、横浜を飛び出し、八王子へ向かう車中でご遷化の報に接したのでした。


家族全員の見守る中、御題目をお聞きになりながらのご遷化だったとお聞きしました。


ご遷化の直前、駆けつけた義理の甥の岸さんに「お先に失礼します」という言葉をかけられたとも聞きました。


弟子でもあり、子息でもあり、清流寺の副住職でもある長谷川清泊師の手を力強く握りしめ、「こんな急ですまんな。あとは頼むな」と言われ、ご遷化になられたのです。


自ら時代と時代の転換点を示すような壮絶な最期であり、ご奉公のバトンを受け継ぐ継承の儀、尊い御遷化の御姿と感得させていただきました。


火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、そして土曜日と、御導師の御徳を傷つけることのないように、誠心誠意ご奉公させていただいたつもりですが、いたらない点もあったかと思います。


ライブ配信は世界各国より本通夜1015アクセス、本葬儀919アクセスのオンライン参列を頂戴いたしました。


ご参列いただいた皆さま、はるか遠く弔辞や弔電をお送りくださった皆さま、本当にありがとうございました。


気を張り、怒涛のように仮通夜、本通夜、本葬儀とお見送りのご奉公をなさっていたご遺族、ご親族、ご遺弟、清流寺ご信者ご一同さまは、これからが寂しさや悲しさの募る時で、色や味のない日々を送らざるを得ないかもしれません。ただただ、少しでも報恩ご奉公の思いを高め、その成就に精励されんことを願うばかりです。


私もご遷化直前にお聞きしたお言葉を思い返し、松本御導師や長谷川御導師の御遷化という現実を受け止め、御本意にかなうご奉公に精進させていただく覚悟です。


「昨日は人の上今日は身の上なれば、日蓮並びに弟子檀那共に霜露の命の日影を待つばかりぞかし。」


南無妙法蓮華経。ありがとうございます。

2020年10月24日土曜日

長谷川日堯御導師の本葬儀を中継いたします














この後、日本時間10月24日(土)午前11時より、長谷川日堯御導師の本葬儀が始まります。


昨夜の本通夜式も、全世界からオンラインでお参りいただきました。チャットにも多くのあたたかいお言葉をいただきました。


長谷川日堯御導師、長谷川校長先生、僧正 信誓院日堯上人にご縁のある方々、ご教導いただかれた方々は、以下のアドレスからオンラインにてお参りください。


https://youtu.be/XkNQK44ER94


よろしくお願い申し上げます。

2020年10月23日金曜日

長谷川御導師の本通夜






本宗参議

佛立教育専門学校 校長

米国教区長

オーストラリア教区長

第五支庁 清流寺 第二世

僧正 信誓院日堯上人

本通夜式

令和2年10月23日(金)18時始

執行導師  清秀寺御高職 岡本日苑上人


本通夜式のライブ中継は以下のアドレスより。

https://youtu.be/r87Zh5XWQiQ



明日は午前11時から本葬儀式となります。


本葬儀式

令和2年10月24日(土)午前11時始

執行導師 大本寺 乗泉寺御高職 永江日盡導師


本葬儀式のライブ中継は以下のアドレスより。

https://youtu.be/XkNQK44ER94


大恩ある長谷川御導師のお見送りを一人でも多くの方にしていただければありがたいと思います。


よろしくお願い申し上げます。

2020年10月22日木曜日

渋谷のラジオ


第2回目となる本日、ゲストは横浜妙深寺および京都長松寺住職の長松清潤さんと、電話出演にてギタリストの杉本篤彦さんです!

清潤さんのご先祖は、幕末維新期の京都で仏教改革を行なった僧侶で、本門佛立宗の開祖、長松清風師です。

ご先祖・長松清潤さんの歴史的業績と、坂本龍馬とのご関係についてもお話いただきました。

また、FMヨコハマのラジオ番組『YOKOHAMA LAGOON』のパーソナリティを務めていらっしゃる清潤さんの日常と、現代社会に対する夢についても語って下さいました。

また番組の途中では、本番組の推薦曲『Dragon Horse』(坂本龍馬のテーマ)と『ORYO』(お龍のテーマ)を作曲されました、ギタリストの杉本篤彦さんとも電話でお繋ぎし、杉本さんのCD『CLUBDAZZ』のプレゼント企画についてもお話されました。

<ゲスト>
長松清潤さん(本門佛立宗横浜妙深寺、京都長松寺住職)

<電話出演>
杉本篤彦さん(ギタリスト)

<パーソナリティ>
倉持基さん(渋谷龍馬会共同会長)

https://note.com/shiburadi/n/n02d717cc0f2d?magazine_key=m15a9b8b94ef5

長谷川御導師のご遷化








ご遷化の24時間前、八王子 清流寺のご法宅。


伝えておきたいことがあるとのことで、松本現薫師と共に伺い、お話をお聞きいたしました。


様々なご奉公のこと、海外弘通について、ハワイ別院のこと、ロサンゼルスのこと、オーストラリア教区のことなど、これからの方向性についてお話をいただきました。


そして、ご自身の葬儀についてまで、具体的にご指示がありました。


「そんなことを仰せにならず、少しでも長くいてくださらなければ困ります。」


そのように申し上げましたが、それから僅か24時間後、令和21020 午後950分、本宗参議、佛立教育専門学校 校長、米国教区長、オーストラリア教区長、第五支庁東京中央布教区 大正山 清流寺第二世、僧正 信誓院日堯上人におかれては、法寿70歳をもってご遷化になられました。


あまりに速い病気の進行とご遷化に、ただただ言葉もありません。


24時間前のお言葉を頼りに、八王子へ向かい、ご奉公させていただいておりますが、何のご奉公をしているのか、これが長谷川御導師の葬儀のご奉公とは到底信じられない気持ちのまま時間だけが過ぎていきます。


ご遺言のとおり、葬儀委員長として駆けつけてくださった横谷日熾御導師の総指揮のもと、お見送りのご奉公の概要が整って参りました。


下記の日程にてお見送りのご奉公をさせていただきます。


仮通夜式 令和2年10月22日(木)午後6時より 清流寺 御内佛

執行導師 常信寺御高職 横谷日熾導師


通夜式  令和2年10月23日(金)午後6時より 清流寺 本堂

執行導師 清秀寺御高職 岡本日苑上人


葬儀式  令和2年10月24日(土)午前11時より 清流寺 本堂

執行導師 大本寺 乗泉寺御高職 永江日盡導師


コロナ禍のこともあり、参詣については様々な感染防止策を整えます。座席が少ないなどの制約もありますが、それぞれ十分にお気をつけいただきながらご参列いただければと思います。


また、本通夜、本葬儀については、海外のご信者様もたくさんおられますので、環境を整えて何とか中継させていただきたいと思います。URLなどの情報についてはもう少しお待ちください。


まだ、耳の奥に御導師の声と言葉が残っています。その時の情景も浮かびます。座っておられた場所、寝ておられた場所で、お見送りのご奉公をしている不思議さ。


生と死の僅かな隙間、しかし絶対の距離。


人は、自分の死をそれほどまでに客観的に見て、責任を果たせるものでしょうか。尊いことだと思います。その壮絶な姿を見せていただき、これが最期の授業というか、教えなのだと思いました。


申し置かれた言葉を心に留めて、ご奉公しなければと思います。


とにかく、今はただしっかりとお見送りのご奉公をさせていただきます。


御教歌「申置 事更になし 信心を 相続しやれ下種の大法」

2020年10月19日月曜日

生きるを学ぶ




















月曜日、今日は長野で朝を迎えました。


横浜ラグーンはradikoで聴かせていただきました。ご出演は先週に引き続き岩城滉一さんとヒロミさんでした。


お父さんとお兄がこの番組に出てくださったこと、そのお二人が会話していることだけでも、レア中のレアなことです。友情出演というか温情出演、あたたかい気持ちだけでご出演いただいたこと、心から感謝しています。


しかも、生き方、考え方、死に方、人間の一生というもの、だからこそこう生きようということ、家族の愛も、友情についても、いろいろな角度から話をしてくださいました。


もう聞けない、永久保存版の内容でした。本当に、胸がジーンとして、なんとも言えませんでした。


自然に出ると、何もかも関係なくなります。海などでは着ているものも脱ぐくらいだから。


発達した文明社会、今はさらに進化したバーチャルなデジタル社会。


人間は、生きる上で欠かせないスイッチを無くしてしまったり、危険を察知する感覚を麻痺させていたり、根っこで育てておくべき胆力や気力が弱ったままなんじゃないかな。


ここからはヤバい、これなら許される、これはやられる、これならいける。


そこら中で毎日やりとりされている生き物たちの営み。


人間だけ、自然界からも、生物界からも、逸脱してしまい。


そして、何かが壊れ、何かが消えてしまったりしてる。だから、逆に苦しいんじゃないかな。つらくなるんじゃないかな。


人間と人間の間、間合い、気と気。


簡単なこと、一つもない。そこが難しく、悩んでいる方も増えています。そういう時代だし、今の世の中がそういう箱、そういう土壌になってしまった。


スポーツや、真剣な遊びから学ぶことがあります。そんな輪の中で、強くなり、自分が試されたり、成長したりする。


学校、仕事、職場で学ぶこと以上に、自分という人間にとって大切なことかもしれなくて。


ここにあった男と男の関係は、人間と人間、生き物と生き物の対決というか、面談というか、勝負というか、そういう面がありました。


現代に残された野生の証明のようなものが、スポーツや遊びの輪の中にありました。


特に、岩城のお父さんなんて、研ぎ澄まされた野獣そのものだし、中途半端な生き方や存在感には容赦がありません。


その輪の中で、男というか、人間というか、自分を磨けたことは、大きな糧となりました。きっと元来仏道修行はそういうものだったはず。


何も通用しないから。国籍も、家柄も、何もかも関係なく、人間としての動きや感覚、感性だけが問われる場所。ありがたいことでした。


お父さんとヒロミ兄の出会い、その時に生まれた感覚、スポーツや遊びを通じて徐々に強くなっていった信頼。長い年月が流れました。


外観を整えても、衣を立派にしても、見る人が見れば全て分かる。人間として中途半端、生き方が中途半端では土俵にも上がれない世界があります。


お二人をお迎えして、素人の司会はヒヤヒヤ、ドキドキでしたが、素晴らしい内容になり、安堵しています。それもこれも、お父さんとお兄のおかげです。本当にありがとうございます。


この放送が、一人でも多くの人の命を励まし、勇気づけ、素敵な日々のはじまりとなりますように。


来週は川崎フロンターレの齋藤学選手にご登場いただく予定です。どうか、よろしくお願いいたします!


本当に、ありがとうございます。


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長野、涙のご奉公







































よく泣きました。日曜日。こんなに泣いた御法門はありません。


日曜日、長野本晨寺の高祖会、併せて創立90周年の記念法要を勤めさせていただきました。


新型コロナウイルスの感染拡大により、今年はじめての長野でした。長野市を囲む山々を見ても、その上に浮かぶ雲を見上げても、もう懐かしく、心あたたまる信州信濃のご奉公です。


涙が出るのは、私の人生の中で、とても大切な、そして厳しいご奉公だったこと、そしてそのご奉公を一緒にしてくださった堤深恭師をはじめ、多くの方々を想い、涙が出るのです。


「覆水盆に返らず」と言いますが、御法さまのお導き、あり得ないようなおはからいをいただき続けて、覆水が盆に返るような御利益をいただき、右往左往、七転八倒しながらも、本晨寺のご宝前で皆が一つになりました。今の、すべてのご信者さんの笑顔が最高の宝物です。


昨年7月に住職を交代し、一つ肩の荷がおりました。兼務の住職などよくないのです。よほどの理由がない限り、続けてはいけないことです。ご弘通を進め、お弟子方を教導し、次々と専任の住職を生み出してゆくことがご弘通であり、佛立教務道です。


長野でご奉公させていただくようになり、多くのご心配やご批判をいただきました。申し訳ないことでしたが、無事にご奉公の一つが円成したと思っています。


寂光塔の建立も成りました。故・石田保宣さんが待望されていたものです。素晴らしい、見事な、立派な、御題目塔です。近所の方々からも荘厳さを褒めていただいたようで、大変嬉しく思います。


石田さんというと、涙が出ます。長野でご奉公を開始した頃、石田さんの車でどれだけ長野県内を走り回ったか分かりません。家から家へ、転々と移動しながらのご奉公。車中では石田さんから長野の自然や特産物、山の名前、地域の歴史などをお聞きしました。振り返ると、なんとも言えない気持ちです。


創立90周年を記念する素晴らしい冊子『あけぼの』も完成しました。依田幹事長をはじめ、皆さんのご奉公の結晶です。


御会式と創立90周年が終わり、上田別院まで往復しました。ご宝前が見事に荘厳されて、感激しました。佛立開導日扇聖人の御真筆御本尊さまをご奉安させていただきました。松本現喬御導師に護持名をご染筆、御開眼いただいた御本尊さまです。


別院内も美しく、使いやすいように整えていただいて、上田市内でのご奉公が一歩前進したと思います。ありがたいです。


夕方、長野に戻って、幹部の方々と会食させていただきました。やっぱり、ジーンとしてしまう。とにかく、ご宝前を第一に、素直正直に、これからも異体同心で、楽しくご奉公させていただきましょう。どんなに末法悪世の様子が混乱しても、こちらはブレずに、真っ直ぐ、真ん中を進みましょう。確認し合いました。


「当宗は信心宗にて信者を尊貴す。故に寺院の大小、僧侶の高下をいはず。其人の信心の堅固強盛なるを貴む。」末法行者得分抄


手作りのご供養、婦人会さん伝統のスペシャルお弁当も最高でした。ありがとうございます。


以下、『あけぼの』に寄稿した原稿を掲載させていただきます。


「長野 涙のご奉公」


長野のご奉公を振り返れば「よく泣いた」という感慨があります。


廣瀬日謙上人からのご奉公を仰せつかった時、私はまだ三〇代の後半でした。複雑な背景を伺いながら、清水日博上人と廣瀬日謙上人との深い絆を想い、その御徳に縋りながらご奉公させていただこうと覚悟をいたしました。


何度かご披露いたしましたが、日博上人は日謙上人に得度をお勧めし、得度親となられています。以来、特別な法縁の中で、ブラジルのご巡教時も、日博上人が病床にある時も、日謙上人は横浜まで泊まり込みでご奉公くださいました。妙深寺にとって大恩ある御導師が日謙上人でした。その御鴻恩に報いることが私たちの果たすべき役割と思い、堤深恭師と共にご奉公が始まりました。


長野の皆さまには感謝しかありません。楽しい思い出がたくさんあって、こうして書いていても涙が浮かびます。長野県を北から南、西や東へとお連れくださり、御講やお助行へ伺いました。皆さんとの出会いに喜び、楽しい会話や笑顔、信州信濃の美しい自然に心癒されたものでした。移動する車の中での会話、山の名前、特産物のこと、史跡や景勝地についても教えていただきました。不思議と記憶に残っています。


本晨寺のご宝前のもとでみんなが一つになってご信心できるようになり、心から嬉しく思っております。あらゆる意味で御法さまのお導きを感じずにはいられませんでした。ここに書き綴れば紙面が足りません。感謝しかありません。本当に、ありがとうございます。


泣いてばかりだったというのは、ご奉公を開始した経緯を思っても涙、一緒に寂しいことや悲しいことを乗り越えながら涙、共にご奉公させていただいたかけがえのない方々とのお別れに涙しました。この尊いご奉公では命をカンナで削るような苦難や困難がありました。ご一緒くださった教講の皆さまに心から随喜し、深くお礼申し上げます。


私の生涯の中で、長野の思い出ほど苦しく、楽しく、嬉しかったご奉公はないと思います。長野でのご奉公は何ものにも代えられません。本物の佛立信心、本物のご弘通、本物のご奉公の一端を学ばせていただきました。本当に、ありがとうございました。


今でも心から本晨寺を愛しています。共にご奉公させていただいた方々の顔が浮かびます。思い浮かべては涙が出ます。


お祖師さまの御妙判に次のような御文がございます。

「鳥と虫とは鳴けども涙おちず。日蓮は泣かねども涙ひまなし。この涙世間のことには非ず。ただひとえに法華経の故なり。若ししからば甘露の涙とも云っつべし。」諸法実相抄


「鳥や虫たちは鳴いても涙を流すことがありません。私、日蓮は、鳥や虫のように声を出して鳴くことはありませんが、涙は止めどなく流れてゆきます。この涙は世間でいうような涙ではありません。ただひとえに、法華経に出会い、その教えのもとで共にご奉公させていただける法悦の涙なのです。そのように思えば天が降らせた甘い露と言うことも出来るでしょう。」


本晨寺のご奉公で流れた涙はお祖師さまの涙に近いものだったかも知れません。本当にありがたく存じます。


どうか、堤深恭ご住職のご指導のもと、教講異体同心、笑顔に溢れる本晨寺、感謝と慈悲とご信心でいっぱいの生きたお寺・本晨寺でありますように、心から願っております。


ありがとうございます。


長松清潤拝、

2020年10月16日金曜日

終戦75年特別展のグランドフィナーレ




終戦75年特別展
『トランクの中の日本〜戦争、平和、そして仏教〜』
十一月二十五日、グランドフィナーレ
歌舞伎役者 成駒屋 中村 橋吾
平和の鐘特別演目『平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)』
三味線  鶴澤 公彦 附け打ち 山﨑 徹 

中村 橋吾 Hashigo Nakamura
[プロフィール]
▼立役。長身で、柄の大きい立役である。芸熱心な勉強家。平成中村座の試演会で『熊谷陣屋』の熊谷を師匠譲りの芝翫型で演じたり、伝統歌舞伎保存会の研修発表会で『絵本太功記』十段目の光秀を演じたり、様々な大役に挑戦してきた実績もある。歌舞伎を題材にしたワークショップを全国で行うなど、芝居以外のイベントにも熱心に出演。ブログ「中村橋吾の橋吾談」も好評。多方面で今後の活躍が期待される。
[経歴・芸歴]
1979年生まれ。2000年国立劇場第15期歌舞伎俳優研修修了。4月国立劇場『夏祭』の捕手ほかで和田尚登の名で初舞台。01年4月中村橋之助(現・芝翫)に入門し、御園座『小笠原騒動』の捕手ほかで中村橋吾を名のる。13年7月大阪松竹座『柳影澤螢火』の坊主浄念ほかで名題昇進。
[受賞]
2004年6月『鳴神』の黒雲坊で国立劇場奨励賞。15年第二十回日本俳優協会賞奨励賞。18年10月『平家女護島』の平判官康頼、19年10月『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の蛇使い段八で国立劇場奨励賞。

終戦75年特別展
『トランクの中の日本〜戦争、平和、そして仏教〜』
グランドフィナーレ
歌舞伎役者 成駒屋 中村橋吾 
令和2年11月25日(水)
13時半 開場 14時 開演
【入場料】無料
【場 所】京都佛立ミュージアム 
             エントランス鳴滝ステージ

他人の過失を見るなかれ@横浜ラグーン

ネパールからお便りします。 11月13日、横浜ラグーンを放送させていただくことが出来ました。心から、ありがとうございます。 日本で、世界で、多極化、カオス化が進んでいます。世の中の激流、その大変化。辟易しますし、不安にもなります。でも、油断していると転覆、沈没してしまいます。 「...