いよいよ明日から京都佛立ミュージアム「思想としての法華経展」がスタートします。
徹夜、徹夜の準備作業、本当にありがとうございます。
副ご住職の葬儀の後、そのまま京都に移動して宗会のご奉公、そのままスーツから作業着に着替えて展示準備でした。
スタッフ、ボランティアの皆さまの献身的なご奉公によって、何とか開催できそうです(涙)。
今回の企画展の展示企画・研究・監修は福岡清耀師。よくぞここまでまとめてくれました。
特筆すべきは清水清康師。すべてのアートディレクション・制作を担当してくれています。成長株の橋本恒潤師に、スキルの高い齋藤章起師が加わり、さらに野崎清翔師もクリエイティブチームに加わって、清康師のご奉公をサポートしてくれています。それでも、最後の最後は清康師。地獄を見てきた男は違いますねー。えらい!
京都佛立ミュージアム。この7月7日、開館から9年が過ぎました。
今回も、「思想としての法華経」から「信仰としての法華経」までをご紹介する、素晴らしい展示となっております。
思想としての法華経展
第一章「オープニングムービー」
第二章「植木雅俊先生のご紹介」
第三章「仏教ってなに?」
第四章「法華経ってなに?」
第五章「信仰としての法華経へ 日蓮」
「思想としての法華経展」開催記念講演会
講師:植木雅俊先生
2021年7月11日(日)14時~(要予約)
京都佛立ミュージアム 3Fホールにて
京都佛立ミュージアムでは、『思想としての法華経展』の開催を記念して、仏教思想研究家・植木雅俊先生による特別講演会を開催いたします。
植木雅俊先生は、肩書を「仏教思想研究家」とされていますが、若くから仏教学や宗教学を学んで来られたわけではなく、もともとは大学で物理学を専攻してこられたお方です。しかしだからこそ、仏教だけを学んできた人の視点とは違い、仏教の一つ一つの教えに対して「それはなぜなのか?」と問い続ける視点から、明瞭な文体で分かりやすく執筆をされます。そのような背景があって、そもそも本は売れない、さらに宗教書はもっと売れない出版業界の中で、屈指の「売れる仏教書」を書かれる研究家なのです。
その植木先生が従来の漢訳版『法華経』ではなく、サンスクリット原典から画期的な現代語訳を成し遂げたのが『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、2008年)。さらにそこから共存と融和を希求する思想に込められた『法華経』の今日的な意義を問うたのが『思想としての法華経』(岩波書店)。7月16日には、日蓮聖人の手紙に現代語訳と解説をつけた『日蓮の手紙ビギナーズ 日本の思想』(角川ソフィア文庫)を出版予定です。
植木先生に、仏教や法華経との出会い、法華経に込められたメッセージなどについておうかがいします。
植木雅俊
1951(昭和26)年、長崎県生まれ。仏教思想研究家。九州大学大学院理学研究科修士課程修了(理学修士)、東洋大学大学院文学研究科 博士後期課程中退(文学修士)、91年から東方学院で中村元氏のもとでインド思想・仏教思想論、サンスクリット語を学ぶ。2002年、お茶の水女子大学で人文科学博士号を取得(男性初)。『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、2008年)で毎日出版文化賞を受賞。日本ペンクラブ会員、日本印度学仏教学会会員、仏教思想学会会員、比較思想学会会員
「思想としての法華経展」監修:仏教思想研究家 植木雅俊
期間:令和3年7月10日(土)~令和4年2月16日(水)
京都佛立ミュージアム 入館無料
平日 10時−16時
土日祝 10時−17時
休館 月曜日(※但し、月曜日が祝祭日及び25日のときは開館、翌日代休。)
入場料:無料 どなたでも自由にご観覧ください。
場所:京都市上京区御前通一条上ル東竪町110
TEL:075-288-3344
URL:http://www.hbsmuseum.jp
主催:京都佛立ミュージアム 協賛:本門佛立宗
後援:京都府/京都府教育委員会/京都市/京都市教育委員会/京都新聞/KBS 京都/エフエム京都/NHK文化センター京都教室
協力:KADOKAWA/日蓮宗宗務院/日蓮宗妙傳寺/日蓮宗蓮永寺/林風舎/宮澤家/石川県七尾美術館/お茶の水女子大学/アバヤギリ・ミュージアム/本門佛立宗スリランカ教区/本門佛立宗インド教区/妙深寺/妙福寺/長松寺/ほか(順不同・申請中を含む)
特別展示物
長谷川等伯筆 法華経「絵曼荼羅」(精密複製) 日蓮宗 妙傳寺 蔵
長谷川等伯筆 「善女龍王図」(精密複製) 石川県七尾美術館 蔵
勝海舟「南無妙法蓮華経」(精密複製) 日蓮宗 蓮永寺 蔵
宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」(精密複製) 林風舎 蔵
宮沢賢治の遺言によって出版された「国訳妙法蓮華経」
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