2021年7月24日土曜日

時には地獄まで
















一昨日は清和会御講、昨日は住職の巡回助行。


久しぶりに伺うお宅、ご宝前。ご病気のお見舞いも出来て、本当にありがたかったです。


最後は黒崎さんのお宅へ。ご宝前の間がご奉公ミュージアムみたいで、功徳が詰まっています。


スリランカにも行っていただいたし、ネパールでもご奉公いただきました。


とし子さんに見せていただいた写真。平成21年、コレイア御導師のとなりにジョナサンが映っていました。ビックリしました。この後、彼ととし子さんが一緒にネパールでご奉公することになるなんて、想像もしていない頃ですね。でも、そうなりました。全ては繋がっています。全てが完璧なタイミングで進行してる。本当にありがたいです。ジョナサン、元気かな。


毎日、たくさんの方と出会い、触れ合い、語り合い、やりとりをさせていただきます。


過去から今まで、いったいどれくらいの方々と接点を持てたでしょうか。想像もつきません。


それぞれの人生の中で、少しでも役に立っていたら嬉しいです。


先日、大阪で一人の男性が世を去りました。


本泉寺のご住職、園美奥さまがずっとお世話してきた、本当に献身的にご奉公、面倒を見てこられた方でした。


極道というか、元暴力団の組員で、抜けた後も薬物への依存と後遺症に苦しみ、自分の在り方に苦しみ、迷いに迷っていた人でした。


もう10年以上前、ご紹介いただきました。長松寺で彼が流した涙、忘れられない。電話をかけてきては延々と自分の苦しい胸の内を話していました。


大魔王が降りてくるような不安をいつも抱えていた。クスリの後遺症なのかパニック障害か、いつも怯えていました。そのくせ虚勢を張り、背伸びして、毒づいていた。


ふと気づいて助けて欲しいと御法さまや橋本ご住職、園美奥さまにすがりつき、助けていただいて、また隠れ、遠ざかり、また助けてとすがりつき、また毒づいて、と。


お寺はどこにも行かない。ご住職もずっと同じ気持ちで彼を見守り、待ってくださっていた。


最後の最後も、間違いなくそのお慈悲にすがりつきました。ありがたいことです。


彼が傷つけた人やものの報いを受けながら、それでも一縷の救いを与えてくださる御法にすがり、お見送りくださいました。


彼からのメッセージや電話、その内容を振り返りながら、不器用極まりない生き方に終始した彼を想い、ご回向させていただいています。


天国か地獄か、天使か悪魔かではなく、時に僕たちは地獄まで一緒に降りていって、一緒に上ってゆこうとする。


長い間、彼の人生と、橋本ご住職ご夫妻のご奉公を見てきて、あらためて佛立仏教のありがたさを思いました。


ありがとうございます。

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